こんにちは!
スマイリーナ ENAです👩⚖️
それでは本日も早速、前回からの続きへと進んで行きましょう!
メインの食品製造工場の仕事と、工事現場での掛け持ちもすっかりと板につき、その様な生活も3ヶ月目に入った頃のことでした。
その頃には、ラインでのやりとりを普通にするようになっていたエリちゃんが、自分も一度はペコを見てみたいと言い出しては、ある日、アキさんの家に遊びに来るという話しになりました。
これまでにペコのことを一緒に考えてくれ、アドバイスをくれ、最近は友達としても普通に打ち解けて始めていたエリちゃんとの関係…。
ただ、恋愛には奥手で、これまでに女性と付き合ったことなど一度もなかったアキさんにとっては、女性が自分の家に遊びに来るなどは全く考えたこともないことでした。
彼女が来ると約束したその日の夕方…。
アキさんは心臓が飛び跳ねるかのように、終始冷静な状態ではいられなくなり、居ても立っても居られないフワフワした状態の中にいました。
その後の約束の時間、エリちゃんは少しばかりの手土産を持ってはアキさんの家を訪ねてきました。
キャ〜〜〜! かわいい!!
玄関に入ってきたエリちゃんに擦り寄るかの様に近づいてきたペコに、彼女は嬉しそうな声をあげては、その後はペコとはあっという間に仲良しになってしまいました。
ペコもペコで、アキさん以外に会う他人を少しは警戒してもよさそうなものを、その時はアキさんそっちのけで彼女に夢中になり、ダダダダダーっといつもより全速で部屋中を走り回っては、テンションの高い興奮状態へとなっていきました。
途中、エリちゃんが買って来てくれたドーナツを一緒に食べながら、ペコのこと、そして、エリちゃん自身が飼っている愛猫のことを中心に色々な話しをしていきました。
その後は今の職場のこと、そしてこれまでは話すきっかけさえ無かったお互いの過ごしてきた過去を色々と語り合っていきました。
食品製造工場という環境下、普段は着飾ることも無く、どちらかというとボーイッシュでお洒落には無頓着な様に見えていたエリちゃん。
しかし、その日は会社で見る姿とは違う女の子らしいカッコをしていては、更に髪を洗ってきたのか香水を付けてきたのかいい匂いがし、そういう女性らしい姿を見ていると、アキさんは今、自分が彼女に対して本気で恋心を抱いていることがハッキリと分かってきました。
これまでまともに1人の女性とこんなにも長く、こんなにも沢山の話しをしたことなど一度も無かったアキさん。
その初めて経験する、恋する相手との共有する時間を知ったアキさんは、途中からは、彼女と繋がっているこの時間が少しでも長く続かないものかとそればかりを考える様になっていました。
翌日のこと。
「おはよう!」
いつものように会社に行き、いつものように顔を合わせたエリちゃんとの挨拶は、それまでとは何かが違う感覚をアキさんは感じました。
彼女がおはようと言いながらくれた笑顔に対し、アキさんはその時突然あがってしまい、そこでは声を出すどころかまともに顔さえ見れずに、ただ、うんと頷くのが精一杯になってしまいました。
彼女は昨日のお礼を言い、突然の訪問とペコに会えたことをとても嬉しそうに喜んでいました。
工場では皆がそれぞれに受け持っている持ち場があり、勤務途中での私語はほとんど出来ない環境でした。
やがて時計の針は12時を指し、構内には午前中の仕事の終了を告げる音楽が流れては、その日の半分の仕事がひと段落しました。
「飯どうする?」
同じ班の同僚Aさんがいつものように昼食を誘ってきましたが、その日のアキさんはそれを断り、その後は勇気を振り絞ってエリちゃんに一緒にお昼を買いに行こうと誘ってみました。
それはコンビニから戻り、休憩室で一緒に買ってきたものを食べながらのことでした。
アキさんはついあがってしまった朝のこと、または、昨日に自分がエリちゃんに対して思ったこと、その時に感じた感情を、まるで清水の舞台から飛び降りるかの様な覚悟の元で彼女に伝えました。
それを聞いたエリちゃんは、途中は少し聞き流すかのように話しをはぐらかしましたが、それは決して嫌悪感などではない温かなものを残しながら、始業ベルと同時に自分の持ち場へと戻っていきました。
(はぁ…、自分でもびっくりするような行動をとったもんだなぁ…。この俺が女の子に告白をするなんて普通だったら絶対にあり得ないことなのに…。
ホントにココ最近の俺は一体どうしてしまったんだろう…)
アキさんはそんなことを思うと、最近の自分のこと、それもここ3ヶ月程に起こっていったその自身の変化を改めて不思議に思いました。
その夜のこと、突然エリちゃんから電話がかかってきました。
最初は少しよそよそしく、やたらと言い訳じみたことを言っていた彼女でしたが、途中からは真剣にこう言い始めました。
エリ:「最近のアキ君って本当にすっごく変わったよね? なんだかもう以前の私が持っていたイメージのアキ君とは別の人みたい…」
彼女はそう言うと、それまでは言ったことの無かったアキさんに対しての考えや気持ちを正直に話し始めました。
エリ:「アキ君あの時、ペコを自分が育てるって決めた時から、その後は休みの日には別の工事現場のバイトまでしてるんでしょ?」
アキ:「えっ? これまでそんなバイトの話しはしたことないのにどうしてそれを知ってるの?」
エリ:「少し前にA君にそれを聞いたのよ…。A君、最近アキ君のことをアイツ変わったよなーって、やたらと言ってたわ」
アキ:「俺が変わった? Aが俺のことをそんな風に言ってたの?」
エリ:「うん! そう言ってたし、それはさっき言ったみたいに私もそう思うし、アキ君って本当に最近は以前とは別人の様になったって、職場の私の友達たちも皆んな言ってることだわー」
アキ:「へぇ〜、そうなんだ?自分じゃそこまで変わったなんて全然分からないものだけどね? でも、よく考えたら面白いものだよね?
自分では自分のことは分からなくても、他人から見たらそんな風にも見えるものなんだね?」
エリ:「えっ?アキ君、自分で自分が変わったって思わないの? なんか外から見てても最近のアキ君は笑顔も増えてきたし、職場でも他の人ともよく話してる姿を見るようになったわよ?
第一、ここのところは顔つき自体も変わってきていて、以前よりも凄くイキイキとしている感じだしね!
ねぇ?それって多分ペコを飼い始めてからそういう風になってきたんじゃないかなって思うんだけど、そこのところはどお?」
アキ:「えぇ〜っ、どうなのかな…?そこだけはホントに自分のことは良く分からないんだよね…。 あっ、そうだ!他には? 他にはAは俺のこと何か言ってた?」
エリ:「今日のお昼、A君のお昼の誘いを断って私を誘ってくれたんでしょ?
なんかそのこともやたらと言ってたわよ…。
なんだアイツ、人の誘いを断りやがって、その上にお前を昼飯を誘うなんてこれまでのアイツには考えられない、あり得ない、アイツ本当に変わったよなーって笑ってた」
アキ:「そうか、バレてたのか…。 いやぁ、なんか恥ずかしいなぁ…」
エリ:「恥ずかしいの? それはA君に対して? 私に対して?」
アキ:「いやぁ〜、両方だよ…。 確かに最近の俺は自分でも変だなーって思うことがよくあるんだ…。
まぁ、もう隠しても仕方ないからエリちゃんには正直に言うけどね。
なんか最近は前みたいに色々なことに対してイライラしなくなってきたし、他人に対しても前よりはコミュニケーションが楽に取れるようになってきたんだよ…」
エリ:「でもそれってさっき私が言ったみたいに、ここ数ヶ月での変化に間違いないと思わない?
私的にはそれは、アキ君のところにペコが来た時くらいからそうなってきたんじゃないかって思うのよね?」
ペコが家に来てからというもの、色々なことが少しづつ変わり始め、そういう日常での変化を自他共にも感じ始めたアキさん…。
行動が変わればそれに伴っての思考が変わり、思考が変われば、今度はそれを体験する現実が変わっていくことになる
この後のアキさんは、今言ったそれらのことを実際の現実と実体験として、その後ハッキリと感じて行くこととなっていきます。
それでは、本日はここまでです。
また、次回をお楽しみに!
本日も最後まで目を通して下さいましてありがとうございました!💕