絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

23 件中 1 - 23 件表示
カバー画像

帰宅部競技勢の日常 第一話 小説

楽しみだった高校入学初日に僕、佐々木玲(ささきれい)は多分この世で一番緊張している。第一話 趣味が帰宅の変な奴今日から僕は憧れの国ヶ丘高校に通うんだ!そんなことを考えながら僕は両親と一緒に高校へと向かっていた。ここで誰に向けての説明でもないが自分の中学の時のことを考えてみると、中学生の時は目立つような生徒でもなくごく平凡な中学生だったと自分でも思う。好きだった子に告白するわけでもなく普通に過ごしていいた。そりゃあ彼女の一人や二人?ぐらいは欲しかったけどそんなのは寝る前とか授業の時に妄想に耽るだけで別に実行になんて移せる気もしなかった。そんな僕でも中学生の時にとてつもなく後悔してことがある......それは、部活に入ってしまったことだ!中学校に入学したとき友達と一緒にバレーボール部に入ったはいいもののそこが部員が少ないのに練習日数が多すぎて一年のうち367日あるような感じだったんだ!僕は入ってからというもの毎日毎日後悔していた!なんたって僕は大のゲーム好きだったからだ!小学生の時にやってた〇ケモンなんかは、発売日から3日間は仮病を駆使して図鑑コンプリートさせないと蕁麻疹が出るほどだった。そんなゲーム大好きだった僕には誰にも言ってない楽しみがあったそれは.....学校からの帰宅だ!!何言ってんのかわからないと思うけど、僕は帰宅が死ぬほど好きだったその帰宅のなかでも学校から家へ最速で帰ることが大大大好きだったんだ。チャイムが鳴ったと同時に走り出すあの感覚。前にも後ろにも誰もいないあの快感。すべてが僕にとって楽しかった。だから僕は高校に入学したとき一つだけそうしようと決めていたことがあ
0
カバー画像

~「Love syosetsu JP」 の考え方~

私たちのプロジェクト「Love syosetsu JP」の全体像になります。端的に意志を書きます。悪意があるものではないので中傷等はやめてください。また、今まで出会った方々、サポートして下さる方々、何より小説家先生方には感謝しておりますし、今後とも宜しくお願い致します!▼①coconalaa.キーワードでオリジナル短編小説の依頼→(月に3名にお願いしております)→メッセージや公募で募集中※はじめはcoconalaで発注しますのでcoconala登録後にメッセージにてご連絡下さい!▼②YouTubea.上記①で執筆した短編小説を動画にする→(月に1本)収益が発生した場合→月に1本の動画の本数を増やす※はじめはcoconalaで発注しますのでcoconala登録後にメッセージにてご連絡下さい!▼③Twittera.小説家を目指す人、小説家の方、興味がある方との輪を作るb.クリエイターとの輪を作るc.企画ややりたい事なども随時アップする※興味のある方は是非coconala登録後にメッセージにてご連絡下さい!▼④notea.無料でオリジナル短編小説をアップb.定期購読でオリジナル短編小説をアップ(小説家先生のリンク先を載せる)→小説家先生とのネットワークを築きたい人向けですまた、今まで執筆した小説を広げたい人は、執筆した小説を私のココナラメッセージに添付して送っていただければ対応可能です!※はじめはcoconalaで発注しますのでcoconala登録後にメッセージにてご連絡下さい!▼⑤Instagrama.「Love syosetsu JP」を広めるツールとして利用b.小説・クリエイタ
0
カバー画像

朗読動画:恋愛ミステリー小説 欲に満ちた世界 第23話

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ◉第23話問い詰めと土下座「由雄さん、そして和姉……。聞いてほしいことがあります」 先日姉マンションを飛び出し、その後神崎さんとの食事をした際、神崎さんのある提案で、今、神崎さんと姉マンションに由雄さんの事件の追求に来ていた。 ちょうど由雄さんも姉もおり、私と突然訪れた神崎さんとで、姉はちょっと不穏な空気感を漂わせながら、ヨソヨソしくお茶をテーブルに置いた。 私の一言で始まった対話形式の問い詰め。いわゆる先日由雄さんに襲われそうになった経緯を姉のいる状態で、私は話している。 最初は躊躇したが、先日神崎さんとの食事をした後、私は神崎さんから告白を受けた。「君を守りたい。サエと被ってしまい、迷惑かもしれない。でも俺はサエにできなかったことを今度は伊月美玲さん、君にしてあげたい。そんな思いでいっぱいなんだ。迷惑じゃなかったら、俺が君の支えになる。付き合ってくれないか?」「えっ……」「そして、今抱えている、お姉さんの旦那さんとのイザコザを収束させよう。俺ももちろん力になるから安心してほしい。それが終わったら、俺は君との
0
カバー画像

朗読動画:恋愛小説:欲に満ちた世界 第22話思わぬ誘い

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ◉第22話思わぬ誘い「伊月さん……。君が気になるからだよ」「えっ……」 ある種告白めいた言葉に私は顔を赤くした。だが神崎さんは続けて言う。「嫁入り前の女性に、ましてや義兄の男が何をやってるんだか……。それでも男かよって思うんだよね。まぁ精神的に参ってると思うけど、体的には何もなかったのがよかったよ」「あっありがとうございます」「いわば犯罪だよ! ったく! 放って置けるわけないよ!」「まあまあ……落ち着いてください。神崎さん! 落ち着いてください」 熱く私のためと、必死に庇ってくる神崎さんの姿を見て、びっくりしたのと同時に少し熱くなり過ぎている神崎さんを私は正した。「ごめん……。ちょっと熱くなり過ぎたかな!?」と神崎さんは私の言葉に落ち着きを取り戻したのか、小さく謝る。「でもそこまでおっしゃってくれて、とても感謝します。私もめげずにいれそうです」 そう答えると神崎さんはにこやかな顔つきになり、店員を呼んでビールのおかわりを注文した。「でも神崎さんは何故私のことにそこまで親身になってくれるんですか? ちょっと前の神崎さんのイメージと違ってて……。嬉しいやらなんや
0
カバー画像

朗読動画:恋愛小説:欲に満ちた世界 第21話相談と言葉の意味

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ◉第21話相談と言葉の意味 その日、私は姉のマンションを飛び出した。 由雄さんのあのいやらしい目つきと言葉に嫌気がさした私は、帰ってきた姉の言葉など無視して出ていった。 また数日ホテル暮らしでもしようと、駅前の昨日神崎さんと泊まったホテルに向かう。しかし今日は満室だということで、泊まることはできず、仕方なく私は大阪の繁華街をスーツケースを片手にウロウロとしていた。 また神崎さんに出くわすんじゃないかとコンビニに立ち寄り、飲み物を買った。だけど、その日は深夜帯でもないためか、ナンパ男にも、ましてや神崎さんにもできくわすことはなかった。 その時会社で考えていたことを思い出した。 昨日神崎さんに借りたホテル代を返す段取りで、神崎さんにメッセージを送ってみようと、今朝のホテルの朝食後、別れ際に交換したメッセンジャーアプリを立ち上げた。【お疲れ様です。昨日はありがとうございました。伊月です。昨日お借りしたお金を返却したいので、いつでもご連絡いただけるとありがたいです】 するとすぐに既読が付いた。「あっ!」と思わず声に出たら、すぐに返信が返ってきた。【お疲れ様です。昨日
0
カバー画像

【小説】melting of snow ‐六花の伝承‐

はじめに 本書は、北方に存在する、とある地域の説話、口承文芸を後世に残すべく制作されたものである。この地域は、一年の大半を雪と氷に覆われている。その様子から、隣接した地域より「雪原の民」「氷の地」などと呼ばれることもある。  その異名に違わず、ここでは「雪」「氷」に関する説話が多く散見されている。雪や氷には(その性質の良し悪しにかかわらず)精霊、妖精が宿っていると信じられ、彼らの存在を口承によって伝え続けてきた。また、単に精霊、妖精と言われる時には、雪(氷)の精霊のことを指すほど、魔力をもつ生物のなかでは身近なものであった。  しかし現代では、様々な要因からこの重要な文化の継承者、いわゆるシャーマンと呼ばれる者が不足している。後継者選抜の厳格さ、少子化による地域語話者の減少や、シャーマンの素質を持つ人の発見が、年々困難になりつつあるのである。  また、伝承者側の高齢化もひとつの課題となっている。現在この地域で確認されている伝承者の最年少年齢は七十八歳。このままでは、地域の貴重な文化遺産が途絶えてしまうだろう。  このことに危機感を覚えた筆者を含め数名の有志によって、十年前よりこの地域で口承されている物語を収集し、書き記すことを始めた。  説話を保持するシャーマンたちの中には、その文芸の性質上か、声で継承していくことに意味があるとし、物語を文字、文章として残すことに抵抗感を示す厳格な者も少なくはない。それでも幾人かのシャーマンたちが、名を伏せることを条件に彼らの話を文章として書き記すことを同意してくれた。この場を借りて彼らに感謝を申し上げる。  前口上はこれくらいにしておいて、こ
0
カバー画像

日常はこうして崩れ去る02

 夜になり、集合場所へ行く。結構な人数が集まっており、佐山の兄はとても迷惑そうな顔をしていた。 「おま、こんな大人数って聞いてないぞ!」 「だってぇ、他のクラスの子も噂を聞いて来ちゃったんだもん」  ひそひそ声で怒る兄に対して、佐山はにこにこと笑顔で返している。兄ははぁとため息を吐くと、どうなっても知らんからな、自己責任だからな!と言って秘密の抜け穴へと向かっていった。その後ろをぞろぞろと高校生達が続いていく。 「何か夜、出歩いているってだけでドキドキするな!」 多賀は興奮したようにさっきからずっと喋っている。どーまは適当に相槌を返しつつも、その言葉は全て耳に入る前にシャットダウンしていた。 「今から山に入る、いいか、今日見たことは誰にも内緒だからな!」  はーいと返事を数人返していたが、きっとこの抜け穴の噂は明日瞬く間に広がっていくだろう。体勢を低くして抜け穴を通っていくと、調査員の声が頭上で聞こえた。今日はもう撤退するらしい。 「タイミングよすぎるだろ」 「狙ってきたんじゃないのか?」  調査員が撤退準備を見つつ、抜け穴を通っていく。すると、先頭の方からおぉぉぉ!という大きな声が聞こえてきた。 (きっと落下物に辿り着いたんだ!)  どーまは這うスピードを早め、抜け穴を通り抜けた。するとそこには立ち入り禁止の看板に囲まれた銀色のUFOがあった。 (ほ、本当にUFOだ。おもちゃ? いや、写メ撮っちゃだめだろ、兄貴めっちゃ怒ってるな、誰も言う事聞いてないし)  思わずUFOの写メを撮り、瞬く間に拡散していくクラスメイト達に、佐山兄は真っ青になりながらやめてくれぇぇと声の音量を落と
0
カバー画像

日常はこうして崩れ去る01

 毎日退屈で、くだらない。にこにこと笑って話を合わせていれば、誰も自分の本音になんて気づかない。人間はそういう生き物だ、だから信じられない。 (いっそ、学校爆発とかして、閉じ込められたらその人の本音とかわかるかもしれないな)  授業中、ぼぉっと窓の外を見る。教師の声は彼の耳に入ることなく、教室のBGMとして流れ続けていた。何も変わらない日常、それをただ享受する自分にも腹立たしいとさえ彼は感じていた。何かがほしい、何か刺激的な何かが。 「どーまくん、聞いてるの、どーまくん!」  はっと顔を上げると前の席のサニ子がプリントを振りかざしながらこちらを見ていた。どうやら授業でプリントが配られたらしい。 「ご、ごめん。ちょっとぼぉっとしてて」  そう言ってどーまはサニ子のプリントを受け取る。その時だった。  キィィィィンと一瞬にして大きな耳鳴りがクラス全員を、いやその地域一帯にいる人間を襲った。皆耳を押さえ、苦しそうにわけがわからないといった顔をしている。 (何だ? 何かの電波か?)  窓を見上げた刹那、ものすごい勢いでナニかが近くの山に落ちた。どぉぉんと山の一部が崩れ、震度4くらいの地震がそのあたり一帯を揺らした。  揺れが収まって、皆不安そうな顔で窓に視線を向ける。隕石でも落ちてきたのだろうか。あの辺りは山しかないから被害は少なそうだが、現場はどうなっているのだろう。 (一体何が……)  この時、好奇心という一滴の水が、どーまの枯れ果てていた心に零れ落ちた。退屈な日常が壊れていくような気がする、そう思うとぞくぞくとどーまの背筋に電流が走ったのだった。  次の日、落ちてきたのは円盤型の
0
カバー画像

太刀風居合の「明日から連休だぁ!」「オンラインで仕事に決まっているだろ」

「忙しい」よりも「暇」の方がつらい人間です。「これはお仕事だから、その部屋から一歩も出るなよ。コンビニもトイレも行くなよ。余計なことするなよ。待機なんだぞ。あと皆の仕事終わったら後片付けだけしとけよ」「あの……」まあこんな被害妄想が今日の一日でした。その後に「俺たちは忙しかったんだからな」っていう顔されるのマジで腹立つ。とか、厚かましいことを考えているから成長しないのだと思う。はい。お仕事年内最終日だったのに憂鬱で落ち込んでいる太刀風居合です。終盤には分かり切っていることを上司に質問してしまい大失敗。いや、私が悪いんですよ……はい。最近仕事の愚痴がメインになっている気がする。【ヒカキン密着24時 2020年コロナ禍Ver.】YouTuberの裏側〜お仕事編〜【まるお&もふこも密着】朝起きて……眠気覚ましに、この動画を何の気なしに見ていたら……やべぇ。なんだこれ。ひでぇ……。めっちゃ頑張っているやん……。徹夜なんてレベルじゃないやん。頑張り具合が違う……。これが神と呼ばれる所以なのか。ブラック企業とかふざけたことを言っていたけど……そんなレベルじゃない。自主的ですからね。いつでも辞められるだろうに……。家に帰ってすぐ寝っ転がって仮眠とっていた自分が恨めしい……。今日から頑張ろう。あと「まるお」可愛い。自分が決めた仕事で一日中仕事しているってこういうことを言うんだな。毎日6時間以上しっかり寝ている自分が恥ずかしくなってきた……。この冬季休暇で少しでも爪の垢を煎じて飲みたいと思います。私「休みじゃない……オンラインだと……」【追記】はい……白状します……。家に帰ってすぐ……仮
0
カバー画像

【超初心者】1週間でアニメーション動画ができた!

お元気ですか~?  cocoroです(*^-^*)な、な、なんと!自分で、できたらいいな~・・・が、できちゃいました!笑ココナラブログで掲載中の私小説「それでも、まだ生きてる。~序章~」のPRアニメーション動画を、自分で作っちゃいました!iPadPro購入、1週間で出来てしまいました・・・自分でも、驚きです。。。これも、『星読み』で自分の星たちの声を聞き、輝かせた成果かな。。。「ありがとう!私の星たち♡♡♡」と、自画自賛したところでどうぞ、観てやってください♪↓ ↓ ↓ ↓ ↓すごくないですか~~~♪♪♪小学校低学年くらいにお絵描き好きだった程度でここまで、できました!『星読み』は潜在能力を開花させます♪みなさんと、楽しみながら繋がって、ひろがっていきたいな~♡
0
カバー画像

それでも、まだ生きてる。~第6話~

倫也は、「話すにも順序がある」と言った。まずは、注意事項というものがあるらしい。私は、慌ててメモの準備をした。一、『自分を信じる』二、『家族の繋がりを信じる』三、『昔からある言葉を雑に扱わない』四、『見えない者への敬意の念を忘れない』五、『純粋性を保て』・・・・・二十八、、、、「ちょっと、待って!まだあるの?!」私は、メモをテーブルに置き、倫也を見た。倫也は、片手を口元に置き、クスクス笑いながら、締めくくるように言った。「まぁ、いっぺんに言っても仕方ないな、、あと一つ、最後に大事なのは・・・」『自分を愛する』「絶対に、自分を犠牲にしてはいけない!」と、倫也は真剣な表情でこれだけは護ってほしいと言った。私は「う、うん」と、頷いて、それから続く、倫也の話しに耳を傾けた。「オレの家は、曾じいさんが密教徒で、その縁の寺がある、、今は兄がそれを継いでいて、、、」オレは産まれたときから、音が光で見えていた。それは、みんな見えるものだと思っていた。母親は、聴覚が秀でていて、神さまの言葉が聞こえるタイプだ。所謂、『神さまの声をおろします』的な・・・だから、常識では『見えない世界』が、極々、当たり前に存在する世界として育った。この世界を否定されたのは、小学3年の頃。寺の庭の大きな菩提樹の側で、いつものように『浄化』をしていたら、キラキラ光る金粉が舞ってきた。よくよく見てみると、ピョンピョン飛び跳ねてるやつとかいて、ジーッと見ていると、消え、また出てきては、消え、、、姿が確認できるまで、凝視すると、それは羽が生えていた。「妖精?」それまで、音が光の形状で見えていただけだったから、驚いて、誰かに教え
0
カバー画像

それでも、まだ生きてる。~第5話~

翌日は、朝から何やら慌ただしかった。上の子(キーくん)が急に、絵の具の準備が必要だった!青色が切れてる!赤色も切れてる!とか、、、下の子(けいちゃん)は、その日は、課外授業でお弁当を作ったのだが、デザートのリンゴが気に入らない!梨がいい!とか、、、普段、穏やかな子供たちが、いつになく、ギスギスしている感じだった。「なんで、今、言うの?」と、私も少し苛立ちつつ、子供たちを宥め、玄関を出て、庭先まで見送った。「いってらっしゃい!絵の具、買っとくから、、、けいちゃんも、今日はリンゴで我慢してね!」「うーん、、、いってきまーす、、」二人とも、まぁ仕方ないか、、、という様子で、学校へ向かった。子供たちの後ろ姿を、見送っていると、天気の良かった空が、少し陰り、風が吹いた。と、同時に、黒い大きな影が地面に映り、バサバサと音を立てて、通り過ぎていった。私は、何事かと思い、すぐさま、上を見上げた。空は、さっきと変わらない晴天で、雲一つない・・・「・・・気のせい?」私は、おかしいな、、と、首を傾げ、玄関のドアを開けた。私は一足先に、コーヒーショップにいた。倫也との待ち合わせは、12時だが、少し話を整理したくて、早めに到着していた。「この間、色々言ってくれたけど、正直、まったく理解できてないし、、、」とにかく、そういう世界が存在してる・・ということは、納得した。「納得した?・・・してるかな~?、、」私は眉を潜め、うーん・・・と唸った。『龍』が、居なくなって、1週間。居ない時間が長くなればなるほど、あの時のことが、まるっと幻覚だったのでは?、、、と思えてくる。「でも、倫也も見えてるのだから、、」そうい
0
カバー画像

それでも、まだ生きてる。~第4話~

「!?」私は目を見開き、横にいる『龍』を見た。「・・・しゃべれる・・んですか?」「・・・・・」『龍』は無言で、私の隣に鎮座している。「・・・しゃっべったよ・・・ねえ?」私はもう一度、聞き返すと、『龍』は何も言わず、グルンと翻り、天に昇っていった。「えっ?えっ? ちょ、ちょっと!」私は、消えゆくその姿に、大声で話しかけた。が、瞬時に辺りの異様な視線に気が付いた。私の周りを過ぎゆく人たちに、目を向けると、誰もが私と目を合わせないように行き交う。2歳くらいの子供連れの母親は、子供を庇うように、私から遠ざけ離れていった。私も、その場にいるのが、いたたまれず、小走りで家路を急いだ。2017年。 11月。あれから、『龍』が出てこない。「・・・話しかけたらいけなかった・・・とか?」「敬語じゃないと、いけなかった・・・?」私は、何か自分に落ち度があったのかと、あれやこれや、考えていた。「ああああーーー!もう!!!なんか、言いたいことがあるのかと思ったら、勝手にいなくなって・・・余計、気になるわ!!!」私は、頭を振って気を取り直した。「あっ!そうだ!倫也に聞いてみよう。」私は、SNSで倫也に連絡をした。萌音「近々、時間ある?」萌音「例の件で聞きたいことがあるんだけど」一時すると、倫也から返信がきた。倫也「明日、いつものとこ、12時で。いい?」萌音「OK」私は安定のサクサクしたやり取りに「うん!」と頷き、夕飯の準備に取りかかった。私と倫也の出会いは、渋谷のスクランブル交差点の近くにあるコーヒーショップだった。友達とハチ公前で待ち合わせをしていたが、友達から遅れると連絡があり、近くのコーヒーショップ
0
カバー画像

それでも、まだ生きてる。~第3話~

2017年。  10月。病院の外来で、私を呼ぶ声がする。 「石嶺さーん、石嶺萌音さーん」私は遠くで自分の名前が呼ばれるのを、微かに感じながら、この間の倫也の話しを、思い出していた。私は、2ヶ月前に死の淵にいた。思い返せば、その2週間ほど前から、軽い頭痛が起こっていた。元々、頭痛持ちでもなかったので、そのうち、治るだろうと思っていたが、日に日に痛みは酷くなり、これはヤバいんじゃないか?と思ったときには、呂律が回らなくなっていた。さすがに病院に行かなきゃ!と、思ったところから、記憶はない。倒れていた私を母が見つけ、そのまま救急搬送された。病名は「くも膜下出血」手術を試みたが、意識が戻らず、現実と空虚の境目にいた。私は、小学2年と4年の息子がいて、シングルマザーで暮らしている。記憶があるのは、暗闇とこの子たちの泣き叫ぶ声・・・と、目が覚めたときに聞こえた『約束は護るのだぞ。』の言葉。「・・・・・約束って?なに?」それに、誰だったんだろう?何もわからないまま、入院生活も1ヶ月を過ぎた頃。突如と現れた、謎の『物体』に、私の思考回路は、とうとう、ショートしたのだな・・・と、思っていた。が、お見舞いに来た、倫也の口から、驚きの事実が・・・目の前を縦横無尽に泳ぎ回る『龍』の存在が、倫也にも見えていたのだ。それから、ひとつ一つ、倫也が見えている世界の話しを聞くのだけれど、これまでの私を!生き方を!全否定することからしか、飲み込めない、この状況を!はじめは、心底、恨んだ・・・「石嶺さん!」 外来のベンチに座っている私の肩を ポン!と叩き、看護士の堤さんが声をかけた。 「さっきから呼んでるのに、
0
カバー画像

虹シリーズ4部作:1 虹の橋

この話は、「虹」というひとりの人間の一生の1部分を、4つ切りとって描いた短編集です。恋愛も時々で変化していきます。虹の成長とともに、愛情の変化についても楽しんでいただけたら幸いです。「ドングリ、ドングリ わーい、いっぱい!」いつも遊び場は裏山にある神社。小高い丘のてっぺんにあって、景色が最高にいい。今日は大好きな隣の家のお兄ちゃん・ユウちゃんのお誕生日にあげるドングリをたくさん集めているんだ。ユウちゃんは1歳年上の6歳。今ユウちゃんは小学校に行っているので、私よりも帰りが遅い。私のパパとママはいつも夜遅くまで働いているので、私はいつもユウちゃんのママに預けられている。だからユウちゃんは本当のお兄ちゃんのようだ。実際にユウちゃんはとても優しい。ユウちゃんママもとても優しくて、私はほとんどの時間をユウちゃんの家で過ごしている。幼稚園が早く終わるので、ユウちゃんが帰ってくるまでの間が待ち遠しい。でも今日は、あまり早く帰ってきてほしくない。ユウちゃんの誕生日プレゼントのドングリをたくさん集めて、びっくりさせるんだ。神社にはドングリの木がたくさん植えてあって、ドングリはたくさん落ちている。「ドングリ、ドングリ」ビニール袋いっぱいになるくらい、たくさんドングリ集めるんだ。「わあーあっち、いっぱい!」いつもは行かない裏山の奥、神社にあるドングリよりも粒が大きい。「わあー、おっきー、嬉しい」ユウちゃんはきっと喜んでくれる。そう思ったら、やる気がでて、どんどん取ってさらに奥へ。人が足を踏み入れないその場所は、枯れ葉がたくさん落ちていた。「あっ!」その枯れ葉に足がすべって、そのままコロコロ。山の奥
0
カバー画像

それでも、まだ生きてる。~第1話~

【序章】 ~ココカラ~2020年。10月。世界はコロナ禍で、右も左も後ろも前も、マスク、マスク、マスク。「日本人の良いとこは、順応性が高いとこだな・・・」と、コーヒーショップでパソコンをいじりながら、倫也が言った。「うーん・・・そうだね~・・」私は、色とりどりのマスクの波に、目をやって応えた。「それで?どうなん?・・・体調は?」倫也はパソコンの手を休めず、チラッとメガネ越しに、私を見て尋ねた。「あー・・・、まあまあかな・・?」「ふっ!・・・まあまあって。」倫也は少し吹き出し続けた。「死にかけてんのに、まあまあ、ねぇ~・・・」今度はちょっと呆れたように、ため息をついた。まあ、それも仕方がない。私はついこの間、死にかけた。この時期に、「私、死にかけました!」と手を挙げれば、きっと、今現在も、人類の命を脅かすコロナウィルス感染者だと思われるに違いない。が、それは全く関係がない。その原因は、話せば長くなるけれど、そろそろ、アウトプットも必要だと、『上の方たち』も言うし、順をおって、話していこうかと思う。私は、この3年間で、3回、死にかけた。スクランブル交差点上の大型ビジョンから、人気お笑い芸人の声が聞こえる。『時を戻そう!』そう、、、ね。・・・時を戻そう!2017年。8月。私は、真っ暗な闇の中にいた。あたり一面、暗闇で、自分がそこにいるのか?さえ解らず、手を伸ばしてみる。暗闇と同化して、溶けているように感じる。まるで、存在していないような、、、「そうか!入れ物(カラダ)が、ココにないんだ!」段々、自分の置かれている状況が、飲み込めて来た。「なんなんだろう?・・この感覚は・・」暗闇に押し
0
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

     3
0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
カバー画像

連載小説『求人広告代理店入社物語』

0 500円
23 件中 1 - 23
有料ブログの投稿方法はこちら