NHK語学テキストとの向き合い方
英語学習の教材として、NHKの語学テキストを一度は使ったことがある人は多いと思います。書店に行けば、英会話、ビジネス英語、ニュース英語、基礎英語など、さまざまなレベルのテキストが並んでいます。昔よりも高くなったとはいえ、他の教材に比べれば価格も手頃で、毎月新しい内容が届き、音声も利用できます。では、NHKテキストは英語学習において「最強教材」なのでしょうか。私は、あえて「ノー」と答えます。NHKテキストは、最強教材というより、英語学習の「原点にしてゴール」のような教材です。毎日少しずつ英文を読み、音声を聞き、声に出して練習する。これを繰り返していくと、日常的なフレーズや基本的な英文は、かなり自然に身についていきます。特に、難しいことを考えすぎず、音読を続ける教材としては非常に優れています。英語が苦手な人ほど、「何を覚えればいいのか」「どこまでやればいいのか」で迷いがちです。しかし、NHKテキストは1日分の分量が決まっているため、学習のペースメーカーになります。一方で、弱点もあります。まず、文法や語法の詳しい解説は、参考書ほど手厚くありません。なぜこの表現になるのか、なぜこの語順になるのかを深く理解したい場合、NHKテキストだけでは物足りないことがあります。良くも悪くも、毎日の放送や音読の中で「慣れて覚えていく」教材なのです。もう一つ感じるのは、NHKテキストの英語は、かなり洗練されているということです。これは長所でもあります。きれいで、自然で、品のある英語に触れられるからです。しかし、英語をこれから使えるようにしたい学習者にとっては、少し格好良すぎると感じる場面もあります。実際
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