“イライラすると自分が嫌になる”あなたへ。心理学が教える“怒りを悪者にしない”付き合い方
怒ったあと、自分を責めてしまう相手の一言に腹が立った。思わず不機嫌な態度を取ってしまった。そんなとき、怒ったことそのものより、「こんなことでイライラする自分は嫌だ」と落ち込むことがあります。もっと穏やかに受け流せばよかった。大人なのだから、感情的になってはいけない。そう考えて、怒りが出たこと自体をなかったことにしようとする。けれど、怒りは性格の悪さを示すものではありません。心が「何か大切なものを傷つけられた」と知らせている場合があります。怒りの下には、別の気持ちが隠れている臨床心理学では、怒りだけを見るのではなく、その背景にある気持ちにも目を向けます。約束を破られて腹が立ったなら、本当は大切に扱ってほしかったのかもしれません。無神経なことを言われて怒ったなら、傷ついた気持ちがあったのかもしれません。何度頼まれても断れずイライラするなら、本当はもう疲れているのかもしれません。怒りは、ときに悲しさや寂しさ、怖さ、悔しさを守るように表に出てきます。「怒ってはいけない」と押さえるだけでは、その奥にある気持ちは置き去りになってしまいます。怒りと、怒ったときの行動は分けて考える腹が立つことと、相手を傷つけることは同じではありません。怒りを感じても、怒鳴ったり責めたりする必要はありません。まず、「私は今かなり腹が立っている」と自分の中で認めてみてください。そのうえで、「何が嫌だったのだろう」「本当はどうしてほしかったのだろう」と考えます。少し時間を置いてから、「その言い方はつらかった」「今回は引き受けられない」と伝える方法もあります。怒りを消すのではなく、扱える言葉へ変えていくことが大切です
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