“イライラすると自分が嫌になる”あなたへ。心理学が教える“怒りを悪者にしない”付き合い方

“イライラすると自分が嫌になる”あなたへ。心理学が教える“怒りを悪者にしない”付き合い方

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コラム

怒ったあと、自分を責めてしまう

相手の一言に腹が立った。
思わず不機嫌な態度を取ってしまった。
そんなとき、怒ったことそのものより、「こんなことでイライラする自分は嫌だ」と落ち込むことがあります。
もっと穏やかに受け流せばよかった。
大人なのだから、感情的になってはいけない。
そう考えて、怒りが出たこと自体をなかったことにしようとする。
けれど、怒りは性格の悪さを示すものではありません。
心が「何か大切なものを傷つけられた」と知らせている場合があります。

怒りの下には、別の気持ちが隠れている

臨床心理学では、怒りだけを見るのではなく、その背景にある気持ちにも目を向けます。
約束を破られて腹が立ったなら、本当は大切に扱ってほしかったのかもしれません。
無神経なことを言われて怒ったなら、傷ついた気持ちがあったのかもしれません。
何度頼まれても断れずイライラするなら、本当はもう疲れているのかもしれません。
怒りは、ときに悲しさや寂しさ、怖さ、悔しさを守るように表に出てきます。
「怒ってはいけない」と押さえるだけでは、その奥にある気持ちは置き去りになってしまいます。

怒りと、怒ったときの行動は分けて考える

腹が立つことと、相手を傷つけることは同じではありません。
怒りを感じても、怒鳴ったり責めたりする必要はありません。
まず、「私は今かなり腹が立っている」と自分の中で認めてみてください。
そのうえで、「何が嫌だったのだろう」「本当はどうしてほしかったのだろう」と考えます。
少し時間を置いてから、「その言い方はつらかった」「今回は引き受けられない」と伝える方法もあります。
怒りを消すのではなく、扱える言葉へ変えていくことが大切です。

怒りは、自分を知る手がかりにもなる

いつも同じ場面でイライラするなら、そこには自分が大切にしているものが隠れていることがあります。
尊重してほしい。
ちゃんと話を聞いてほしい。
これ以上無理をしたくない。
ひとりでは分かりにくいときは、「最近、なぜか怒りっぽくて」と誰かに話してみるのもひとつです。
話しているうちに、怒りそのものより、その前にずっと我慢していたことが見えてくる場合があります。
穏やかでいることだけが、心を大切にすることではありません。
怒っている自分の声にも耳を傾けることが、自分を守るための一歩になるのだと思います。

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