“沈黙になると何か話さなきゃと思う”あなたへ。心理学が教える“会話の間”との付き合い方

“沈黙になると何か話さなきゃと思う”あなたへ。心理学が教える“会話の間”との付き合い方

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コラム

会話が止まると、急に不安になる

誰かと話していて、ふっと会話が途切れることがあります。
ほんの数秒なのに、「何か話さなきゃ」と焦ってしまう。
慌てて別の話題を出したり、聞かれてもいないことまで話したりする。
帰宅してから、「余計なことまで言ってしまった」と後悔することもあります。
沈黙そのものが苦手というより、沈黙した瞬間に「相手が退屈しているのでは」「私といて楽しくないのでは」と考えてしまうのかもしれません。
会話が止まることと、関係がうまくいっていないことは同じではありません。

沈黙を埋めることで、関係を守ろうとする

臨床心理学では、人は相手との関係に不安を感じると、その関係が大丈夫だと確認できる行動を取ることがあります。
笑わせる。
質問する。
話題を提供する。
そうすることで相手が反応してくれれば、「嫌われてはいない」と安心できます。
だから、いつも場を盛り上げようとする人ほど、実は沈黙の中で強い不安を感じていることがあります。
会話を続ける力は長所ですが、自分一人でその場を支え続けようとすると、誰かと会うことそのものが疲れるようになります。

沈黙も、ふたりで過ごしている時間

次に会話が止まったら、すぐに言葉を探さず、ほんの少しだけ待ってみてください。
相手も次の言葉を考えているかもしれません。
飲み物を飲んでいるだけかもしれません。
ただ静かに過ごしているだけかもしれません。
会話は、途切れず言葉を交換し続けなければ成立しないものではありません。
安心できる関係では、話している時間と同じように、何も話していない時間も共有できます。
沈黙を失敗ではなく、「会話の中にある間」と考えると、少し肩の力が抜けることがあります。

“何かしなきゃ”と思う理由を話してみる

それでも沈黙が怖いなら、「黙っていると何が起こりそうなのか」を考えてみてください。
つまらない人だと思われそうなのか。
相手が離れていきそうなのか。
自分には価値がないように感じるのか。
こうした不安は、ひとりで考えているだけでは見つけにくいことがあります。
「人といると、ずっと話していないと落ち着かない」と誰かに話すことで、自分が何を背負って会話をしていたのかが見えてくる場合があります。
誰かといる時間を、ずっと盛り上げなくても大丈夫です。
何も話さない時間にも関係が続いていると感じられることが、心にとっての安心なのだと思います。

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