986.年末年始で“暴飲暴食” 胃腸のむかつき、腹痛…実は危険な病気かも?
年末年始で“暴飲暴食” 胃腸のむかつき、腹痛…実は危険な病気かも?
専門医に聞く“整腸の方法”
年末年始につい食べ物を食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりしたことで、休み明けに胃腸の調子が悪い人は多いと思います。胃腸の不調を放置した場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。年末年始に酷使した胃腸をいたわるには、どのような取り組みが求められるのでしょうか。
胃腸の調子が悪いときの対処法のほか、胃腸の調子を整えるポイントなどについて、大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック(大阪市北区)外科部長で、消化器外科専門医の所為然さんに聞きました。
食中毒の急激な変化で胃腸が不調に
Q.年末年始の休み明けに胃腸の調子が悪くなることがあります。どのような原因が考えられるのでしょうか。
所さん「年末年始の休暇中は、普段の生活リズムが大きく変化することが多いものです。夜更かしをしたり、食事の時間が不規則になったりすることで、体内時計が乱れてしまいます。また、普段より豪華な食事やお酒を楽しむ機会も増えるため、胃腸への負担が重なっていきます。
特に大きな原因となるのが、食生活の急激な変化です。普段より食べる量を増やしたり、普段は控えめな脂っこい料理を多めに食べたり、お酒を多めに飲んだりすることで、胃腸への負担が一気に大きくなります。さらに、夜遅い時間までの飲食も、胃腸の働きを乱す原因となります。
加えて、休暇明けに向けての精神的なストレスも、胃腸の調子に影響を与えることがあります。人間の胃腸は、精神状態と密接に関係していることが知られています。仕事や学校への復帰を控えた緊張感や不
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