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第3回 沢田研二と梶芽衣子 昭和の若者たちの憧れ

『同棲時代』ブームは漫画や映画だけに留まらなかった。テレビドラマ化によって、その人気はさらに全国へ広がっていく。主演を務めたのは、当時絶大な人気を誇った沢田研二と梶芽衣子。まさに時代を象徴する二人だった。昭和40年代後半のテレビは、今のインターネット以上の影響力を持っていた。一家に一台のテレビを家族みんなで囲み、同じ番組を見て、翌日は学校や職場でその話題を語り合う。そんな時代である。ドラマの主人公を演じる俳優たちは、若者たちの憧れそのものだった。沢田研二。「ジュリー」と呼ばれ国民的スターだった彼は、この頃すでに女性たちの熱い視線を集めていた。甘いマスク。どこか陰のある表情。優しさと反抗心を同時に感じさせる独特の雰囲気。それまでの男性スター像とは違う新しい魅力を持っていた。学生運動の熱気が冷め、世の中が大きな理想よりも個人の幸福へと向かう時代。沢田研二の存在は、そんな新しい若者像そのものだった。一方の梶芽衣子。当時の彼女は映画『女囚さそり』シリーズなどで人気を集め、強さと美しさを兼ね備えた女性像として支持されていた。従来の「男性に守られる女性」ではない。自分の意思を持ち、自分の人生を歩こうとする女性。そんな新しい時代の女性像を体現していたのである。『同棲時代』という作品が多くの若者に受け入れられた背景には、こうした時代の変化もあった。戦後の価値観では、恋愛の先には結婚があり、家庭を築くことが当然と考えられていた。しかし昭和40年代後半になると、若者たちは少しずつ既存の価値観に疑問を持ち始める。結婚だけが幸せなのだろうか。会社のために生きるだけでいいのだろうか。もっと自由な生き方が
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