夜のような安らぎを・・【黒】の奥に隠されていた、数十年を溶かす愛の色
こんばんは、心象画家の卯月螢です。HSPの繊細な感覚と色彩心理の知識を活用して、画家・色彩心理セラピストとして活動しています。本日から、いよいよグループ展が始まりました。展示期間はたったの一週間ですが、そのための絵の制作準備には数ヶ月もの時間を要します。「自分の伝えたいこと」のために、作家はほんの一瞬の展示に向けて、今までの人生で得た経験と知識、そしてすべての思いを集約させて作品を作り出すのです。今日はその展示作品の中から、一枚の特別な作品のお話をしようと思います。3つの色をそれぞれ表現した【薔薇】の3部作。その中の一枚である【noir(ノワール・黒)】という作品です。この作品は、パッと見は完全な黒には見えませんが、ちゃんと黒を混ぜて制作しています。実は、自然界に「完全な黒」という色が存在しないことをご存じですか?黒という色は、周りにあるすべての光や色を吸収することで、私たちの目に黒として見えている色なのです。絵画で影を描くときも、絵の具の黒をそのまま使ってしまうと、そこだけ画面から浮いてバランスが崩れてしまいます。そのため、周りの様々な色を混ぜ合わせることで、「影=黒に近い深い色」を作り出します。人間の気持ちも、これと全く等しいのではなのかと思う事があります。心の中に生まれる悲しみや悔しさ、怒りといった重たい感情は、そこに至るまでに、実は色々な感情を思い描き、あるいは吸収してきた結果として出来上がるものだからです。誰かへの愛情が、いつしか激しい激情へ、そして憎悪へと変わっていくそのプロセスの中にも、元々は「愛」や「情け」や「悲しみ」が存在しています。私自身、十数年間もの長い間
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