夜のような安らぎを・・【黒】の奥に隠されていた、数十年を溶かす愛の色

夜のような安らぎを・・【黒】の奥に隠されていた、数十年を溶かす愛の色

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こんばんは、心象画家の卯月螢です。
HSPの繊細な感覚と色彩心理の知識を活用して、画家・色彩心理セラピストとして活動しています。

本日から、いよいよグループ展が始まりました。
展示期間はたったの一週間ですが、そのための絵の制作準備には数ヶ月もの時間を要します。

「自分の伝えたいこと」のために、作家はほんの一瞬の展示に向けて、今までの人生で得た経験と知識、そしてすべての思いを集約させて作品を作り出すのです。

今日はその展示作品の中から、一枚の特別な作品のお話をしようと思います。

3つの色をそれぞれ表現した【薔薇】の3部作。
その中の一枚である【noir(ノワール・黒)】という作品です。

黒薔薇.png

この作品は、パッと見は完全な黒には見えませんが、ちゃんと黒を混ぜて制作しています。

実は、自然界に「完全な黒」という色が存在しないことをご存じですか?

黒という色は、周りにあるすべての光や色を吸収することで、私たちの目に黒として見えている色なのです。

絵画で影を描くときも、絵の具の黒をそのまま使ってしまうと、そこだけ画面から浮いてバランスが崩れてしまいます。
そのため、周りの様々な色を混ぜ合わせることで、「影=黒に近い深い色」を作り出します。


人間の気持ちも、これと全く等しいのではなのかと思う事があります。

心の中に生まれる悲しみや悔しさ、怒りといった重たい感情は、そこに至るまでに、実は色々な感情を思い描き、あるいは吸収してきた結果として出来上がるものだからです。

誰かへの愛情が、いつしか激しい激情へ、そして憎悪へと変わっていくそのプロセスの中にも、元々は「愛」や「情け」や「悲しみ」が存在しています。

私自身、十数年間もの長い間、深い【孤独感】を抱えて生きてきました。

その渦中にいた当時の私は、目の前にある悔しさや悲しさ、虚しさしか感じることができませんでした。あまりにも【今】が辛すぎるために、孤独な気持ちと正面からしっかり向き合うことを、無意識に避けていたのだと思います。

しかし、昨年の6月にモノの見方を変えるきっかけがあり、潜在意識の考え方と出会ったことで、かつての両親のこと、そして自身の当時の気持ちと、真正面からしっかり見つめ合う機会を作ることにしました。


孤独の中には、一見すると寂しさや虚しさだけが漂っているように見えます。

けれど、その心の奥底を覗き込んでみたら、そこには両親に対する切ないほどの「愛情」と「思慕」が、確かに存在していました。

思えば、そもそも温かい愛情などの記憶が最初から存在していなかったとしたら、私は「寂しさ」を感じることもなく、「孤独」という言葉さえ思い浮かぶことはなかったはずだと気づいたのです。
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そのことに気がついたとき、不思議なことが起きました。

ずっと忘れていた、幼い頃の両親との楽しかった記憶が堰を切ったように溢れ出してきて、「自分は愛されていなかった」という冷たい思い込みが、一瞬で溶けてしまったのです。

数十年という長い苦しみが、本当に、一瞬で消えてしまいました

あまりにもあっけなく、しかしその事実を認めてしまえば、心が羽のように軽くなるのを感じたのです。

色彩心理において、【黒】は幕・闇・無という印象が挙げられますが、その意味を細かく紐解いていくと「潜在意識」や「覆い隠す」という言葉が浮かび上がってきます。

私たちの思考というのは、現在の自分が受け入れられない思い(否定したいこと)があるとき、それを覆い隠して、あえて忘れさせてしまう機能があるそうです。孤独感という黒い幕に強く縛られていた私は、幼少期の楽しかった記憶を、何十年も覆い隠して生きてきたのだと思います。

思いや気持ち、心の信念などは、私たちが生きていく上で確かな支えになるものです。それはたとえ「孤独感」であったとしても間違いなく、当時の私にとっては、自分を守るために必要な防衛策(支え)だったのだと思います。


しかし、人間は日々の生活の中で新しい体験をし、思いは少しずつ変化していきます。

モノトーンの世界から、豊かな色彩の世界へと変化した今の私のように、あなたが今、心の中で囚われている重たい気持ちの奥にもたくさんの「温かい気持ちの色」が存在しているかもしれません。

「こうでなくてはいけない」と自分を縛るのではなく、「どうして私はそんな気持ちになったんだろう?」と問いかけてみてはいかがでしょうか。
今あなたを囚えている思いの奥で、あなたを健気に支えようとしてくれている本当の気持ちは何だろうと・・

たとえ言葉としてうまく思い浮かばなくても、【色】として、あなたの心は常にあなたにメッセージを送ってくれています。

この黒い薔薇の作品【noir】を制作するとき、私は下地をどうしようか深く悩みました。
そこで私は、何十年も覆い隠されてきた孤独感の内側から思い出した、「愛情」と「安らぎ」の色を、あえて最初の下地としてキャンバスに描くことにしたのです。

赤は、愛情・家族・情熱。
緑は、自然体・安らぎ・リラックス。

【深い孤独には深い愛情と安らいだ記憶が存在している】

ただの冷たい闇ではない、夜のようにどこか温かく安らぎに満ちた、優しい【黒】を表現することができました。


「今、あなたがなぜか気になる色はありますか?」

日々の生活に疲弊し、やるせない気持ちでいっぱいになっているその暗闇の中に、あなた自身を心から癒やすための大切な気持ち(色)が、隠れているかもしれません。
色彩によって本来の感情を取り戻した心象画家の私が、あなたの心の内側にある大切な気持ちを、美しい色として形にいたします。

色彩心理は、今の自分の立ち位置を理解するための「鏡」のようなもの。
そしてその色を意識的に活用すれば、あなたの心を一歩前に進めるための
「サプリメント」にもなります。

今のあなたの心を優しく癒やし、支えてくれる、あなただけの心の色彩を形にしてみませんか?


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お悩み相談のように、辛い過去を書いていただく必要は全くありません。

ただ、今の直感で惹かれる色を教えてください。

暗闇の下地に、美しい愛の色が隠されていたように・・

あなたの選ぶ色が、明日を照らす光になれば幸いです。

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