風景構成法【あなたが求めているのは本当に変化なの?】
風景構成法は50年以上前に日本の精神科医によって創案された絵画療法で,現在では、主にアートセラピーの一つの手法として使われています。セラピストが画用紙の外側に黒い線で枠を作り、クライアントはその中に絵を描いてゆきます。マジックで順番に10個のパーツを描き、描き足したいものを加え、仕上げた後にクーピーなどで色を塗ります。風景構成法をやっていると「実感としては分かっていないけれど、無意識のうちに望んでいる本当の気持ち」がヒョイッと表れ、驚かされることが度々あります。実際の絵をご覧ください下は数ヵ月前に自分で描いてみた風景構成法の絵です。気持ちは未来に向かっているが、強い不安や焦りを感じている状態だと読み取ることができます。後ろ向きの女性と幼稚園児の姿勢が、同じように腰が引けているのが印象的ですよね。全体に感じられる無力感とマッチしていて、この時の心理状態を良く物語っていると思います。このころは、ちょうど転職活動中で無職の状態でした。腰が引けているながらも、橋を渡り未来向かって歩いてゆく姿が「我ながらけなげでいいなあ」と思います。この2人は私と、子供の頃の私だと考えられます。私は動物が大好きな女の子でしたが、女の子らしくかわいらしくあるべきだと思っていて、冒険心や荒々しい部分は押しころしていました。それで、ネズミを肩にのせた男の子が現れているのだと思います。向こうから手を振っているのは、若い頃の父です。海の近くの町で育ったので、海や、漁業に使う小さなボート、養殖いかだなどがどんどん描きたくなってしまったのです。風景構成法では、右上が未来、左下が過去を表します。また、川は人生のエネルギ
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