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第6回 技術面接で聞かれやすい質問と準備方法

技術面接で聞かれやすい質問と準備方法理系院生の就職活動では、技術面接で研究内容について詳しく聞かれることがあります。研究概要を提出していても、面接ではその内容をもとに、・なぜその研究をしたのか・自分はどこを担当したのか・なぜその方法を選んだのか・うまくいかなかった時にどう考えたのか・会社の仕事にどう活かせるのかといった質問が出ます。技術面接は、単に研究内容の暗記確認をする場ではありません。企業側は、研究テーマそのものに加えて、本人の考え方、課題への向き合い方、説明力、入社後に伸びそうかを見ています。今回は、技術面接で聞かれやすい質問と、その準備方法について見ていきます。 1. 技術面接では「正解」だけを見ているわけではない技術面接でよく誤解されるのは、「面接官の質問に正しい答えを返さなければならない」という考え方です。もちろん、研究内容を正確に理解していることは大切です。自分の研究で使った原理、手法、試料、測定条件、解析方法について、基本的な説明ができる必要はあります。ただし、企業の技術面接では、答えそのものだけでなく、・どう考えてその答えに至ったのか・分からない時にどう対応するのか・自分の担当範囲を正直に説明できるか・結果を過大に言わず、限界も話せるかも見られます。企業の研究開発や技術職では、最初から答えが決まっている課題ばかりではありません。むしろ、原因が分からない、条件を変えると結果が変わる、顧客要求と技術限界の間で考える、といった場面が多くあります。そのため、技術面接では「完璧な答えを言える人」よりも、「自分で考えて技術課題に向き合える人」かどうかが重要になります。 2
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第5回 研究テーマと応募企業の仕事が一致しない時の伝え方

研究テーマと応募企業の仕事が一致しない時の伝え方理系院生が就職活動をするとき、「自分の研究テーマと応募企業の仕事があまり一致していない」と感じることがあります。例えば、大学では基礎物性を研究しているが、応募先は製品開発をしている。材料評価をしているが、応募先は装置メーカーである。半導体やデバイスの研究をしているが、応募先では直接同じ材料や構造を扱っていない。物理や計測の研究をしているが、応募職種は開発、評価、解析、生産技術寄りである。こういう場合、「自分の研究は会社の仕事と関係ないのではないか」と不安になる人もいると思います。しかし、研究テーマが応募企業の仕事と完全に一致していないからといって、それだけで不利になるとは限りません。企業の技術面接で見られるのは、研究テーマそのものだけではありません。むしろ、・どのように課題を捉えたか・どのように仮説を立てたか・どのように実験や解析を進めたか・うまくいかなかった時にどう考えたか・その経験を会社の仕事にどう活かせそうかも見られています。この記事では、研究テーマと応募企業の仕事が一致しない時に、どのように研究概要を伝えるとよいかを見ていきます。1. 研究テーマが完全に一致する方が珍しいまず前提として、大学院の研究テーマと企業の仕事が完全に一致することは、それほど多くありません。大学の研究は、学術的な新規性や現象理解を重視することが多いです。一方、企業の仕事では、製品、顧客、品質、コスト、量産性、納期、既存技術との差、特許やノウハウなども関わってきます。そのため、研究室で扱っていたテーマと、入社後に担当する仕事がそのまま一致するとは限りま
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第4回 研究概要で「自分の貢献」をどう書けばよいか

研究概要で「自分の貢献」をどう書けばよいか理系院生が研究概要を書くとき、意外と難しいのが「自分の貢献」の書き方です。研究テーマそのものは説明できる。研究の背景や実験方法も書ける。結果もある程度は説明できる。それでも、企業の技術面接で、「その中で、あなた自身は何をしたのですか?」と聞かれると、答えに詰まってしまうことがあります。大学院の研究は、指導教員、先輩、共同研究先、研究室の過去の蓄積、既存装置、既存プログラムなど、いろいろな土台の上に成り立っています。そのため、研究成果をそのまま書くだけでは、本人がどこを考え、どこを担当し、どこで工夫したのかが見えにくくなることがあります。企業の技術面接では、研究テーマのすごさだけでなく、本人がどのように課題に向き合ったかも見られます。この記事では、研究概要で「自分の貢献」をどう書けばよいかを考えてみます。1. 「全部自分でやりました」と見せる必要はないまず大切なのは、研究成果をすべて自分一人で出したように見せる必要はない、ということです。大学院の研究では、研究室として長年続いているテーマを引き継ぐこともあります。先輩が作った装置やプログラムを使うこともあります。指導教員の方針や共同研究先の要望の中で研究が進むこともあります。これは普通のことです。企業側も、大学院生が完全にゼロから一人で研究を立ち上げているとは考えていません。むしろ、無理に全部を自分の成果のように話すと、面接官から見ると少し不自然に見えることがあります。大切なのは、・研究全体はどのようなテーマだったのか・その中で自分はどの部分を担当したのか・自分で考えて変えた点はどこか・結
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第3回 論文要旨と就活用研究概要は何が違うのか

 論文要旨と就活用研究概要は何が違うのか理系院生が就職活動で研究概要を書くとき、論文要旨や学会要旨をそのまま短くしたような文章になっていることがあります。もちろん、論文要旨を書く力は大切です。研究の背景、目的、方法、結果を限られた文字数で伝える力は、研究者・技術者にとって必要な力です。ただし、就職活動で使う研究概要は、論文要旨と同じ目的の文章ではありません。論文要旨は、主に専門家に対して研究成果を正確に伝える文章です。一方、就活用の研究概要は、企業の面接官に対して、・どのような課題に取り組んだのか・本人がどこを考え、どこを担当したのか・どのように研究を進めたのか・その経験が会社の仕事にどう活きるのかを伝えるための文章です。この違いを意識せずに書くと、研究としては正しくても、企業の技術面接では伝わりにくくなることがあります。1. 論文要旨は「研究成果」を伝える文章論文要旨では、研究の新規性や結果の正確さが重視されます。例えば、・この研究で何を明らかにしたのか・従来研究と何が違うのか・どのような方法を使ったのか・どのような結果が得られたのか・その結果にどのような学術的意味があるのかといった内容が中心になります。読み手も、ある程度その分野を知っている専門家であることが多いです。そのため、論文要旨では専門用語を使っても問題ない場合が多く、細かい測定条件、解析手法、材料名、モデル名なども自然に入ります。研究室や学会の文脈では、それで十分に伝わることがあります。 2. 就活用研究概要は「本人の考え方」も見られる文章一方、就職活動で使う研究概要では、研究成果そのものに加えて、本人の考え方や関
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第2回 理系院生の研究概要が企業の面接官に伝わりにくくなる理由

理系院生の研究概要は、研究室の中では十分に伝わっていても、企業の技術面接では伝わりにくくなることがあります。 それは、研究内容が悪いからではありません。 多くの場合、研究室での説明と、企業の面接官が知りたいことの間に、少しズレがあります。 研究室では、専門性、新規性、実験条件、結果の妥当性などが重視されます。 一方、企業の技術面接では、それに加えて、 ・なぜその課題に取り組んだのか ・本人がどこを考え、どこを担当したのか ・結果をどう解釈したのか ・うまくいかなかった時にどう対応したのか ・会社の仕事にどうつながる可能性があるのか も見られます。 研究として価値があることと、企業の面接官に伝わることは、同じではありません。 この記事では、理系院生の研究概要が企業の面接官に伝わりにくくなる理由を見ていきます。  1. 研究室では伝わる説明が、企業では伝わらないことがある研究室の中では、前提知識を共有している人が多くいます。 同じ分野の先生、先輩、同期であれば、専門用語や研究背景をすべて説明しなくても、ある程度伝わります。 しかし、企業の面接では状況が違います。 まず、面接官が同じ専門分野とは限りません。 物理系の学生に対して、電気電子系や機械系の技術者が面接することもあります。 材料、半導体、光学、計測、デバイス、化学、情報など、隣接分野の面接官が聞く場合もあります。 研究室では自然に通じていた説明が、会社側には伝わりにくくなるのは、このためです。 大切なのは、研究のレベルを下げることではありません。 相手が最初に理解できる入口を作ることです。 最初に全体像を渡してから専門的な話
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第1回 理系院生が技術面接で研究概要を説明するときに見られるポイント

理系院生の就職活動では、ESや面接で自分の研究概要を説明する場面があります。研究テーマそのものは、大学や研究室ごとに大きく異なります。 物理、化学、電気電子、材料、機械、情報、バイオ、デバイス、計測など、分野もさまざまです。 ただ、企業の技術面接で見られている点は、必ずしも「その研究テーマが会社の仕事と完全に一致しているか」だけではありません。 むしろ重要なのは、研究内容を通して、 「この人はどのように課題を捉え、考え、検証し、説明できる人なのか」 が伝わることです。 1. 技術面接では「研究のすごさ」だけを見ているわけではない研究概要を説明するとき、つい「自分の研究がどれだけ高度か」「どれだけ新しいか」を強調したくなることがあります。 もちろん、研究の新規性や専門性は大切です。 しかし企業側は、それだけを見ているわけではありません。 企業の研究開発や技術職では、配属後にまったく同じテーマを扱うとは限りません。 むしろ、入社後に新しい製品、技術、顧客課題、社内課題に向き合うことの方が多いです。 そのため、面接官は研究テーマそのものに加えて、 ・課題をどう理解したか ・どのように仮説を立てたか ・どのような方法で検証したか ・うまくいかなかった時にどう考えたか ・自分の言葉で説明できるか といった点を見ています。 つまり、研究概要は「研究成果の紹介」であると同時に、「自分の考え方の説明」でもあります。 2. 背景・目的・方法・結果・自分の貢献がつながっているか研究概要で特に重要なのは、話の流れです。 背景、目的、方法、結果、自分の貢献がバラバラに並んでいるだけでは、面接官には伝わ
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第7回 基礎研究の経験は企業研究開発でどう評価されるのか

基礎研究の経験は企業研究開発でどう評価されるのか理系院生の就職活動では、「自分の研究は基礎研究なので、企業では評価されにくいのではないか」と不安になることがあります。特に、物理、材料、化学、電気電子、半導体、光学、計測、デバイス、応用物理系の研究では、大学院で扱っているテーマが、すぐに製品や事業につながるとは限りません。研究室では重要なテーマでも、企業の面接でどう伝えればよいのか分からない。論文や学会発表としては説明できるけれど、企業研究開発の仕事とどうつながるのか言いにくい。そう感じる人も多いと思います。しかし、基礎研究の経験は、企業で評価されないわけではありません。大切なのは、基礎研究の内容をそのまま「すぐ製品になります」と言うことではなく、・どのように課題を捉えたか・どのように仮説を立てたか・どのように実験や解析を進めたか・結果から何を考えたか・その経験を企業研究開発でどう活かせるかを、自分の言葉で説明できることです。今回は、基礎研究の経験が企業研究開発でどのように評価されるのかを考えてみます。1. 基礎研究は「企業に関係ない研究」ではないまず、基礎研究だから企業に関係ない、ということはありません。企業の研究開発でも、まだ製品化から遠い段階のテーマを扱うことがあります。新しい材料、新しい原理、新しい評価方法、新しいデバイス構造、新しい解析手法などを検討する場面では、基礎的な理解が重要になります。一方で、企業の研究開発は、大学の基礎研究と全く同じではありません。大学では、現象の理解、新規性、論文としての価値が重視されることが多いです。企業では、それに加えて、再現性、安定性、
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