“やさしくしているのに苦しくなる”あなたへ。心理学が教える“報われなさ”との付き合い方
やさしくしたあとに、なぜか疲れる相手のために動いた。気を遣った。嫌な顔をせずに受け止めた。それなのに、あとから少しむなしくなることがあります。「ありがとう」と言ってほしかったのかもしれない。少しは気づいてほしかったのかもしれない。でも、そんなことを思う自分にも嫌気がさす。やさしくしたはずなのに苦しくなるのは、決して珍しいことではありません。やさしさには、心のエネルギーが使われている臨床心理学では、人との関わりには感情の調整が含まれると考えます。相手を傷つけないようにする。場を壊さないようにする。自分の本音を少し抑える。こうしたことは、目には見えませんが心のエネルギーを使います。だから、やさしくすることが続くと疲れるのは自然なことです。やさしい人ほど、自分がどれだけ頑張っているかに気づきにくいことがあります。“報われなさ”は、心の大切なサインかもしれない「見返りを求めているみたいで嫌だ」と感じる人もいるかもしれません。でも、報われなさを感じることは、わがままとは限りません。本当は自分も大切にされたい。少し分かってほしい。自分ばかりが我慢している気がする。そうした気持ちが、心の中で静かに動いているのかもしれません。その感覚を否定し続けると、やさしさがだんだん苦しさに変わってしまうことがあります。やさしさの中に、自分の場所も残しておく人にやさしくできることは、とても大切な力です。ただ、その中で自分をなくしてしまう必要はありません。「今日はここまでにする」「少し休みたい」「自分の気持ちも聞いてほしい」そう思っていいのです。誰かに話してみることで、自分がどこで無理をしていたのかに気づける
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