“やさしくしているのに苦しくなる”あなたへ。心理学が教える“報われなさ”との付き合い方

“やさしくしているのに苦しくなる”あなたへ。心理学が教える“報われなさ”との付き合い方

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コラム

やさしくしたあとに、なぜか疲れる

相手のために動いた。
気を遣った。
嫌な顔をせずに受け止めた。
それなのに、あとから少しむなしくなることがあります。
「ありがとう」と言ってほしかったのかもしれない。
少しは気づいてほしかったのかもしれない。
でも、そんなことを思う自分にも嫌気がさす。
やさしくしたはずなのに苦しくなるのは、決して珍しいことではありません。

やさしさには、心のエネルギーが使われている

臨床心理学では、人との関わりには感情の調整が含まれると考えます。
相手を傷つけないようにする。
場を壊さないようにする。
自分の本音を少し抑える。
こうしたことは、目には見えませんが心のエネルギーを使います。
だから、やさしくすることが続くと疲れるのは自然なことです。
やさしい人ほど、自分がどれだけ頑張っているかに気づきにくいことがあります。

“報われなさ”は、心の大切なサインかもしれない

「見返りを求めているみたいで嫌だ」と感じる人もいるかもしれません。
でも、報われなさを感じることは、わがままとは限りません。
本当は自分も大切にされたい。
少し分かってほしい。
自分ばかりが我慢している気がする。
そうした気持ちが、心の中で静かに動いているのかもしれません。
その感覚を否定し続けると、やさしさがだんだん苦しさに変わってしまうことがあります。

やさしさの中に、自分の場所も残しておく

人にやさしくできることは、とても大切な力です。
ただ、その中で自分をなくしてしまう必要はありません。
「今日はここまでにする」
「少し休みたい」
「自分の気持ちも聞いてほしい」
そう思っていいのです。
誰かに話してみることで、自分がどこで無理をしていたのかに気づけることがあります。
やさしさは、自分を削って差し出すものだけではありません。
自分の心を残したまま関わることも、長く続くやさしさなのだと思います。

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