自分のことを優先すると、落ち着かない
少し休みたい。
好きなことをしたい。
今日は誰にも合わせずに過ごしたい。
そう思っても、いざ自分のために時間を使おうとすると、なぜか罪悪感が出てくることがあります。
「もっとやるべきことがあるのに」
「誰かのために動いたほうがいいのに」
そんな考えが浮かんで、休んでいるはずなのに心が休まらない。
自分を優先することが苦手な人は、決して少なくありません。
自分を後回しにすることで、関係を守ってきたのかもしれない
臨床心理学では、人はこれまでの人間関係の中で、自分なりの心の守り方を身につけると考えます。
相手を優先する。
空気を読む。
自分の希望を少し引っ込める。
そうすることで、関係がうまくいった経験がある人ほど、自分を優先することに不安を感じやすくなります。
それはわがままではなく、これまで周りに気を配ってきた心の働きでもあります。
ただ、その状態が続きすぎると、自分の気持ちがどこにあるのか分かりにくくなることがあります。
自分を大切にすることは、誰かを粗末にすることではない
自分の時間を持つことに罪悪感が出る人は、「自分を優先すること」と「人を大切にしないこと」を結びつけてしまいやすいことがあります。
でも、この二つは同じではありません。
自分の心に余裕があるからこそ、人にやさしくできることもあります。
逆に、自分を後回しにし続けると、疲れや不満がたまり、いつの間にか相手に対して苦しくなることもあります。
自分を大切にすることは、人との関係を長く続けるためにも必要なことなのです。
小さく“自分の番”をつくってみる
最初から大きく変えようとしなくても大丈夫です。
10分だけ好きな飲み物を飲む。
今日は少し早く寝る。
気が進まない誘いを一度だけ見送る。
そんな小さな“自分の番”をつくることから始めてもいいのです。
罪悪感が出てきたら、「それだけ人を大切にしてきたんだな」と受け止めてみてください。
そのうえで、「でも、自分も大切にしていい」と少しだけ言い直してみる。
自分のための時間は、誰かから奪う時間ではありません。
自分の心を少しずつ取り戻すための、大切な時間なのだと思います。