“何もしていないのに疲れている”あなたへ。心理学が教える“見えない緊張”のほどき方

“何もしていないのに疲れている”あなたへ。心理学が教える“見えない緊張”のほどき方

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コラム

たいしたことをしていないのに、なぜかぐったりする

今日はそれほど忙しくなかった。
重い仕事をしたわけでもない。
それなのに家に帰ると、何もする気になれないほど疲れていることがあります。
「こんなことで疲れるなんて」と、自分の体力のなさを責めたくなるかもしれません。
けれど、疲れは身体を動かした量だけで決まるものではありません。
人の表情を気にする。
失敗しないよう注意する。
その場に合った振る舞いを考える。
そんな小さな緊張が一日中続いていたなら、心は思っている以上に働いていたのかもしれません。

心は、何も起きていない時間にも働いている

臨床心理学では、人は周囲の状況を絶えず感じ取りながら、自分の行動を調整していると考えます。
職場で機嫌の悪そうな人がいれば気になる。
誰かの返事が短ければ、「何かしたかな」と考える。
予定があれば遅れないよう何度も時計を見る。
一つひとつは小さなことでも、それが積み重なると心はなかなか休めません。
外から見れば何もしていなくても、内側ではずっと周囲を確認している状態です。
疲れている理由が見つからないときほど、こうした“見えない仕事”が隠れていることがあります。

疲れを証明しなくても、休んでいい

「もっと大変な一日なら休んでもいい」と考える必要はありません。
疲れを感じているなら、それだけで休む理由になります。
まずは、「今日は何に気を遣っていたかな」と振り返ってみてください。
人に合わせていた。
緊張する場面が多かった。
ずっと先のことを考えていた。
そうしたことに気づくだけでも、「何もしていないのに疲れた」という自分への責め方が少し変わります。
疲労には、目に見える原因だけでなく、心が使ったエネルギーも含まれているのです。

“何に疲れたのか”を話してみる

理由の分からない疲れが続くときは、無理に原因を一人で探さなくても構いません。
「何が大変なのか自分でもよく分からない」から話し始めても大丈夫です。
言葉にしているうちに、「あの人の前ではずっと緊張していた」「本当は断りたかった」と気づくことがあります。
心の疲れは、出来事の大きさだけでは測れません。
小さな緊張を毎日抱えていることのほうが、じわじわと人を消耗させることもあります。
何もしていないように見える一日にも、あなたの心が頑張っていた時間があるのだと思います。

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