“ひとつ嫌なことがあると、その日全部がダメに思える”あなたへ。心理学が教える“嫌な一日”の切り分け方

“ひとつ嫌なことがあると、その日全部がダメに思える”あなたへ。心理学が教える“嫌な一日”の切り分け方

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コラム

朝のひとことで、1日まで台無しになった気がする

出勤してすぐ、上司に少しきついことを言われた。
電車で嫌なことがあった。
楽しみにしていた予定が、思ったようにいかなかった。
そんなことがひとつあるだけで、「今日は最悪な日だ」と感じることがあります。
そのあとにおいしい昼食を食べても、誰かと笑っても、最初の嫌な出来事ばかりが頭に残る。
夜になって今日を振り返ったときにも、「何もいいことがなかった」と思ってしまいます。
けれど、本当に1日中ずっと悪かったのでしょうか。

心は、嫌なことほど強く覚えている

臨床心理学では、私たちの気分や考え方は、そのとき強く感じている感情の影響を受けると考えます。
腹が立っていると、別の嫌な出来事まで思い出しやすくなります。
落ち込んでいると、うまくいかなかったことばかりが目につきます。
すると、ひとつの出来事が「今日という1日」全体に広がって見えることがあります。
これは、大げさに考えているというより、今の感情が1日の見え方に色をつけている状態です。
つらいときほど、心は細かな出来事をまとめて「全部ダメだった」と判断しやすくなるのです。

“嫌な1日”ではなく、“嫌なことがあった1日”にする

そんな日は、「今日は最悪だった」とまとめる前に、1日を少し細かく切ってみてください。
朝は嫌なことがあった。
昼は普通だった。
帰りに飲んだコーヒーはおいしかった。
家に帰ったら少しホッとした。
無理に良かったことを探す必要はありません。
嫌だった出来事を、嫌だった出来事として置いておくことが大切です。
ひとつの出来事に、その日すべての評価を任せなくてもよいのです。

「何がそんなに嫌だった?」と話してみる

それでも何度も思い出すなら、その出来事にはまだ整理できていない何かがあるのかもしれません。
言われた内容より、言い方が嫌だった。
失敗したことより、誰にも助けてもらえなかったことがつらかった。
ひとりで考えていると「今日は最悪だった」で終わってしまうことも、誰かに話すと少しずつ輪郭が見えてくることがあります。
「今日、嫌なことがあって」と話し始めるだけでも構いません。
1日全部を悪かったことにしなくても、嫌だったところだけを一緒に見ていくことはできます。
そうすると、今日という1日が、少しだけ自分の手元に戻ってくることがあります。

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