“楽しかった日の夜ほど、急に寂しくなる”あなたへ。心理学が教える“楽しい時間のあとに落ちる心”の扱い方

“楽しかった日の夜ほど、急に寂しくなる”あなたへ。心理学が教える“楽しい時間のあとに落ちる心”の扱い方

記事
コラム

楽しかったはずなのに、帰宅すると急に静かになる

友人とたくさん笑った。
久しぶりに出かけて、いい1日だった。
帰り道までは「楽しかったな」と思っていたのに、家のドアを閉めた途端、妙に寂しくなることがあります。
さっきまでの会話を思い出したり、急に誰かの声が聞きたくなったりする。
楽しい時間だったのだから、満たされているはずなのに、なぜか心に穴が開いたような感じがする。
「せっかく楽しかったのに、どうしてこんな気分になるんだろう」と戸惑うかもしれません。
でも、楽しかったことと、そのあと寂しくなることは、矛盾していません。

心は、楽しかった時間からすぐには戻ってこない

臨床心理学では、人の気持ちはスイッチのように瞬時に切り替わるものではないと考えます。
誰かと一緒にいるときには、相手の声を聞き、表情を見て、自分も笑ったり話したりしています。
心はずっと外側へ向かっています。
そこから急にひとりになると、それまであった刺激やつながりがなくなり、静けさが強く感じられることがあります。
楽しかった時間が濃かったほど、その前後の差も大きくなります。
寂しくなるのは、楽しくなかったからではなく、むしろ誰かと過ごした時間が自分にとって大切だったからかもしれません。

寂しさを、すぐ埋めようとしなくてもいい

そんな夜は、予定を追加したり、SNSを延々と見たりして、急いで寂しさを消したくなることがあります。
もちろん、それで少し楽になることもあります。
ただ、「今日は楽しかったから、そのぶん今は静かに感じるんだな」と、その気持ちを少しそのまま置いてみてもよいでしょう。
お風呂に入る。
温かいものを飲む。
今日あったことを少し思い返す。
楽しかった時間から普段の自分へ戻るための時間があると、寂しさがゆっくりほどけていくことがあります。
余韻まで含めて、その日の出来事なのだと思います。

“またひとりになった”がつらいときは、誰かに話してみる

もし楽しい予定のあとに毎回ひどく落ち込むなら、単なる余韻だけではないこともあります。
ひとりになることそのものが怖いのかもしれません。
楽しい時間が終わると、置いていかれたように感じるのかもしれません。
「さっきまで楽しかったのに、なぜか今すごく寂しい」と、そのまま誰かに話してみるのもひとつです。
理由をきれいに説明できなくても構いません。
話しているうちに、今日の寂しさだけではなく、ずっと言葉にならなかった気持ちが見えてくることがあります。
楽しかった自分も、寂しくなった自分も、どちらかを否定する必要はないのだと思います。

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