“仲良くなるほど距離を取りたくなる”あなたへ。心理学が教える“近づかれると逃げたくなる心”との付き合い方

“仲良くなるほど距離を取りたくなる”あなたへ。心理学が教える“近づかれると逃げたくなる心”との付き合い方

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コラム

好きなのに、親しくなると急に疲れてしまう

最初は話していて楽しかった。
もっと仲良くなれたらいいなと思っていた。
ところが、相手から頻繁に連絡が来たり、「また会おう」と言われたりすると、急に気持ちが重くなることがあります。
返信を後回しにしたくなる。
ひとりになりたくなる。
ときには、相手の嫌なところばかり目につき始めることもあります。
「好きだったはずなのに、どうして?」と自分でも分からなくなる。
けれど、人を求める気持ちと、人との距離を守りたい気持ちは、同時に存在することがあります。

親しくなることには、“見られる怖さ”もある

臨床心理学では、人との距離が近づくと、安心だけでなく不安が生じることもあると考えます。
親しくなれば、自分の弱いところや格好悪いところも見られるかもしれません。
相手を大切に思うほど、嫌われたときの傷も大きくなります。
期待されることや、相手の期待に応え続けることを負担に感じる人もいます。
そのため、関係が深まりそうになると、少し離れることで自分を守ろうとすることがあります。
距離を取りたくなるからといって、その人を嫌いになったとは限らないのです。

「離れたい」と思った瞬間に、関係を終わらせなくていい

急に距離を取りたくなったときは、「もう好きではない」と結論を急がず、少し自分の状態を眺めてみてください。
連絡の頻度が多すぎるのか。
ひとりの時間が足りないのか。
相手に合わせすぎているのか。
親しくなることそのものが少し怖いのか。
「今日はひとりで過ごしたい」「返信はゆっくりしたい」と思うことも、人間関係の一部です。
近づくか離れるかの二択ではなく、自分が息苦しくならない距離を探してもよいのです。

“なぜ離れたくなるのか”を言葉にすると見えてくる

同じようなことが何度も起きるなら、「親しくなったとき、私は何を怖がっているのだろう」と考えてみるのもひとつです。
束縛されることなのか。
期待に応えられなくなることなのか。
大切になった相手を失うことなのか。
ひとりではうまく整理できなければ、「仲良くなるとなぜか逃げたくなる」と誰かに話してみても構いません。
話しているうちに、相手への気持ちではなく、自分が人との近さをどう感じてきたのかが見えてくることがあります。
誰かと親しくなることは、自分の境界をなくすことではありません。
自分を保ったまま近づける距離を知ることが、安心できる関係につながっていくのだと思います。

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