“謝られると、反射的に『大丈夫』と言ってしまう”あなたへ。心理学が教える“傷ついた気持ちを置き去りにしない”方法

“謝られると、反射的に『大丈夫』と言ってしまう”あなたへ。心理学が教える“傷ついた気持ちを置き去りにしない”方法

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コラム

本当は大丈夫じゃないのに、「大丈夫」と答えてしまう

嫌なことを言われた。
約束を破られた。
大切にしてほしかった場面で、少し雑に扱われた。
あとから相手が「ごめんね」と謝ってくれたとき、反射的に「全然大丈夫だよ」と答えてしまうことがあります。
その場は丸く収まります。
でも、一人になると、なぜかまだモヤモヤしている。
「謝ってくれたんだから、もう怒っちゃいけないよね」と思うほど、気持ちの行き場がなくなることもあります。

謝罪を受け入れることと、傷つかなかったことは別

臨床心理学では、気持ちは頭で納得したからといって、すぐ同じところまでついてくるとは限らないと考えます。
相手に悪気がなかったことは分かった。
謝ってくれたこともうれしい。
それでも、「あのとき悲しかった」という気持ちは残ることがあります。
これは矛盾ではありません。
謝罪を受け入れることと、「私は傷つかなかった」とすることは別の話です。
許そうとするあまり、自分の気持ちまで急いで消さなくてもよいのです。

「大丈夫」の代わりに、少しだけ本当のことを言ってみる

すぐに許せないからといって、相手を責め続ける必要もありません。
「謝ってくれてありがとう。ちょっと悲しかったけどね」
「分かってくれたならうれしい。でも、少し時間はかかるかも」
そんなふうに、謝罪を受け取りながら自分の気持ちも残すことができます。
全部を説明しなくても構いません。
大切なのは、相手を安心させるためだけに、自分の傷つきをなかったことにしないことです。

“もう謝ってもらったのに”という気持ちも話していい

謝罪されたあとまでつらいと、「いつまでも引きずる自分が悪い」と思うことがあります。
でも、心には心の速度があります。
「もう謝ってもらったんですけど、まだ少し引っかかっていて」と誰かに話してみてもよいでしょう。
言葉にしていくと、許せていないのではなく、本当は何が悲しかったのかをまだ誰にも分かってもらえていなかった、と気づくこともあります。
仲直りするために、自分の気持ちを置き去りにする必要はありません。
「大丈夫」と言う前に、ほんの少しだけ自分にも「本当に?」と聞いてあげてよいのだと思います。

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