“うまく話せないから相談できない”あなたへ。心理学が教える“まとまらない気持ち”の話し方

“うまく話せないから相談できない”あなたへ。心理学が教える“まとまらない気持ち”の話し方

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コラム

相談したいのに、何から話せばいいか分からない

誰かに話を聞いてほしいと思っている。
けれど、いざ話そうとすると、何から説明すればいいのか分からなくなることがあります。
悩みが一つではない。
自分でも何が一番つらいのか分からない。
順序立てて説明しようとすると、ますます頭の中が混乱する。
そして、「こんなまとまらない話を聞かせても困らせるだけだ」と、相談すること自体を諦めてしまいます。
でも、気持ちが整理できてから相談しなければならないわけではありません。
むしろ、整理できないからこそ、人に話す意味があることもあります。

心の中は、最初から文章になっているわけではない

臨床心理学では、人の気持ちは、いつも明確な言葉になっているわけではないと考えます。
なんとなく苦しい。
胸がざわざわする。
会社に行くことを考えると気が重い。
あの人のことを考えると腹が立つのに、理由はうまく説明できない。
そうした曖昧な感覚も、大切な心の反応です。
誰かに話しながら、「自分はこれが嫌だったのか」「本当は寂しかったのか」と、あとから言葉が見つかることがあります。
話すことは、完成した気持ちを伝えるだけでなく、気持ちを見つけていく作業でもあるのです。

最初の一言は、「分からない」でいい

相談するときに、きれいな説明を用意する必要はありません。
「何から話せばいいのか分かりません」でも構いません。
「最近なんとなくしんどいです」から始めても大丈夫です。
話が前後しても、途中で黙っても、同じことを何度話してもかまいません。
大切なのは、上手に説明することではなく、自分の中にあるものを少しずつ外へ出してみることです。
話している途中で、「今言ったことが一番気になっていたかもしれない」と気づくこともあります。

まとまっていないまま、誰かに預けてもいい

ひとりで考え続けていると、「結局どうしたいの?」と自分に答えを求めすぎてしまうことがあります。
そんなときは、結論を出すためではなく、ただ一緒に整理するために誰かと話してみる方法があります。
うまく話せない。
自分でもよく分からない。
それも含めて、今のあなたの状態です。
安心して話せる相手とのやり取りの中で、絡まっていた気持ちが少しずつほどけていくことがあります。
相談は、答えを持っていく場所ではありません。
まだ名前のついていない気持ちを、いったん誰かと一緒に眺めてみる場所でもあるのだと思います。

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