“頼まれていないのに、先回りしてしまう”あなたへ。心理学が教える“必要とされたい心”の休ませ方

“頼まれていないのに、先回りしてしまう”あなたへ。心理学が教える“必要とされたい心”の休ませ方

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コラム

気づくと、人のことばかり考えている

職場で困っていそうな人を見ると、頼まれていないのに手伝ってしまう。
家族が疲れていそうなら、先に家事を済ませておく。
友人が落ち込んでいれば、自分の予定を変えてでも付き合おうとする。
もちろん、人を気遣えることは素敵なことです。
でも、それが続くと「私ばかり頑張っている」と苦しくなることがあります。
しかも、誰かに強制されたわけではないので、不満を言うことにも罪悪感が出てくる。
人のために動ける人ほど、自分が疲れていることには気づきにくいものです。

“役に立つ自分”でいると、安心できることがある

臨床心理学では、人との関係の中で「どんな自分なら受け入れてもらえるか」という感覚が育っていくと考えます。
気が利くと褒められた。
困っている人を助けると感謝された。
自分が頑張れば、その場がうまくいった。
そんな経験が重なると、「役に立っているときの自分」に安心を感じることがあります。
反対に、何もしていないと「私はここにいていいのかな」と落ち着かなくなる。
親切の中に、少しだけ「必要とされていたい」という気持ちが混じることは、珍しいことではありません。

手を出す前に、“これは私の仕事?”と一度だけ考える

誰かが困っているとき、すぐ動く前にほんの数秒だけ止まってみてください。
「相手は助けを求めているだろうか」
「これは本当に私がやることだろうか」
「今日は自分に余裕があるだろうか」
この三つを考えるだけでも、いつもの動き方が少し変わります。
助けないことが冷たいわけではありません。
相手が自分でやる時間を残すことも、関係の一つの形です。
自分に余裕があるときだけ手を貸す、という選び方があってもよいのです。

“何もしない自分”にも居場所をつくる

誰かの役に立っていないと不安になるなら、「何もしない自分には、どんな感じがするだろう」と考えてみてください。
申し訳ない。
価値がない気がする。
置いていかれそうで怖い。
そんな気持ちが出てくるかもしれません。
ひとりではうまく整理できなければ、「人のことはすぐ助けられるのに、自分のことは後回しにしてしまう」と誰かに話してみるのもひとつです。
話しているうちに、自分がずっと誰かの役に立つことで居場所をつくってきたことに気づく場合があります。
何かをしている自分だけでなく、何もしていない自分も、そのままそこにいてよいのだと思います。

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