“相談するつもりだったのに、気づけば相手の話を聞いている”あなたへ。心理学が教える“聞き役から降りられない心”の休ませ方

“相談するつもりだったのに、気づけば相手の話を聞いている”あなたへ。心理学が教える“聞き役から降りられない心”の休ませ方

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コラム

話したかったのは自分なのに

今日はちょっと聞いてほしいことがあった。
そう思って友人に連絡したのに、気づけば相手の仕事の愚痴を聞いている。
相づちを打って、「それは大変だったね」と言っているうちに、自分が話したかったことはどこかへ消えてしまう。
電話を切ったあとで、「あれ、私は何を話したかったんだっけ」と少し寂しくなることがあります。
相手が悪いわけではありません。
自分から「私の話も聞いて」と言えなかったことも分かっている。
それでも、いつも聞く側になってしまうと、心には少しずつ疲れがたまっていきます。

聞き役でいるほうが、安心できることもある

臨床心理学では、人との関係には、その人がいつの間にか引き受けている「役割」があると考えることがあります。
人の話を聞く。
場を和ませる。
困っている人を助ける。
そんな役割を長く続けていると、「自分が話す側」になることに妙な落ち着かなさを感じることがあります。
自分の話で相手を困らせたくない。
重たいと思われたくない。
だったら聞いているほうが楽だ。
そうしているうちに、話を聞いてもらいたいという自分の気持ちまで後回しになってしまいます。

「今日は私の話を少し聞いて」と言っていい

いつも聞き役になってしまう人は、いきなり長い相談をしようとしなくても大丈夫です。
「今日は私もちょっと話したいことがあって」と最初に一言伝えてみてください。
それだけでも、会話の流れは少し変わります。
相手の話を聞くことと、自分の話をすることは、どちらか一方でなくてもよいのです。
誰かを支えられる人にも、支えてもらう時間は必要です。
自分の話をすることは、相手から何かを奪うことではありません。

うまく話せなくても、“聞いてもらう側”になってみる

長く聞き役をしてきた人ほど、いざ自分のことを話そうとすると、何から話せばよいのか分からなくなることがあります。
そんなときは、「普段は人の話を聞くことが多くて、自分の話をするのが苦手なんです」と、そのまま話してみても構いません。
話がまとまらなくても、結論がなくても大丈夫です。
誰かに聞いてもらいながら、「私はこんなことを感じていたんだ」と初めて分かることもあります。
いつも人のために空けてきた場所を、ときどき自分のためにも使ってみる。
聞いてもらう側になることも、人とのつながりの中にちゃんとあってよいのだと思います。

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