“会う前から会話を何度も練習してしまう”あなたへ。心理学が教える“頭の中の予行演習”の休ませ方

“会う前から会話を何度も練習してしまう”あなたへ。心理学が教える“頭の中の予行演習”の休ませ方

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コラム

まだ会っていないのに、もう疲れている

明日、人と会う予定がある。
それだけで、頭の中では会話が始まってしまうことがあります。
最初に何を話そう。
質問されたら、どう答えよう。
沈黙したら気まずいかもしれない。
相手の反応まで想像しながら、何度も会話を組み立て直す。
準備しているはずなのに安心できず、会う前からぐったりしてしまいます。
これは、話すことが苦手だからというより、失敗しないように心が働き続けている状態なのかもしれません。

予行演習は、不確かな場面から自分を守っている

臨床心理学では、人は先の見えない出来事に不安を感じると、あらかじめ展開を予測して備えようとすると考えます。
気まずい思いをしたくない。
変な人だと思われたくない。
相手を退屈させたくない。
そうした心配があると、会話の台本を作ることで安心しようとします。
頭の中で練習すること自体が悪いわけではありません。
ただ、相手の返事まで完璧に予測しようとすると、心は終わりのない準備を続けることになります。

会話のすべてを用意しなくてもいい

会う前に不安になったら、準備することをふたつだけに絞ってみてください。
最初に伝えたいことを一つ決める。
困ったときに使える言葉を一つ用意する。
たとえば、「うまく説明できないのですが」や「少し考えてもいいですか」で十分です。
会話は、自分ひとりで完成させるものではありません。
相手の言葉を聞き、その場で感じたことを返しながら、一緒につくられていくものです。
予定どおり話せなかったとしても、それだけで会話が失敗したことにはなりません。

練習の奥にある怖さを言葉にしてみる

頭の中の予行演習が止まらないときは、会話の内容よりも、何を恐れているのかを考えてみてください。
嫌われること。
否定されること。
うまく話せず、がっかりされること。
ひとりでは分からないときは、「人と会う前に考えすぎてしまう」と誰かに話してみる方法もあります。
話しているうちに、準備したかったのは言葉ではなく、安心だったと気づくことがあります。
完璧な台本を持たなくても、その場にいてよい。
そう思える関係が少しずつ増えると、頭の中の練習時間も静かになっていくのだと思います。

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