描く前が9割。ご依頼者さまと一緒に『似合うアイコン』を見つけるまで
アイコン制作でいちばん大切なのは、線でも色でもなく「ヒアリング」でした。ココナラで2件のご依頼を通じて実感したのは、描く前にどれだけ言語化をお手伝いできるかで、完成度が大きく変わるということ。最初から「◯◯を描いてください」と明確な方ばかりではありません。私はまず、使い道をうかがいます。SNSのアイコンでも、プライベート用なのか、ビジネスの発信用なのかで求められる役割は変わります。使い道に合わせて、「似顔絵寄りかデフォルメ寄りか」「線の太さはどうするか」といった現実の選択が、自然と定まっていきます。たとえば、ご依頼者さまからいただいたイメージが次のような言葉だったとします。「繊細、優しい笑顔、温かみ、丸っこい感じ」一見、断片的な言葉に見えても、その向こう側にある完成図をめざして対話を重ねます。「温かみ」は暖色で表し、「繊細」は——細すぎる線だとアイコンが埋もれてしまうので——輪郭線はやや太めに。ただし黒ではなく茶色を選べば、やさしい印象は保てます。色合いにパステルカラーを取り入れることで、繊細さも感じられる仕上がりに近づきます。この『イメージを具体へ翻訳する時間』こそ、描く前の対話の価値だと感じています。もちろん、すでに完成イメージが明確な場合や、お急ぎの場合は、スムーズに進むよう手際よく対応します。ですが、「アイコンを描いてほしいけれど、どんな感じが良いのかまだよくわからない」——という始まり方も、大歓迎です。むしろ、その「まだ言えない感じ」を一緒に探していくのが、私のいちばんの仕事です。好きな色の話、気になるイラストの塗り方、伝えたい第一印象……そんな対話を重ねるうちに、霧
0