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資料が教えてくれること

家系図とご先祖調査のふることやです。数あるブログの中からお訪ねくださりありがとうございます。ふること(旧事)、つまりは古い資料・伝承からご依頼者様のご先祖に関する情報を探すことを主な仕事としております。依頼者様がお知りになりたいことにダイレクトに繋がる情報を見つけるのはなかなかたやすいことではなく日々悪戦苦闘しておりますが、関連する周辺情報を得ることはよくあります。今回は最近の調査で見つけた興味深い資料を、ご依頼者様にお差支えのない範囲でご紹介したいと思います。ご依頼者様は、江戸期のかなり早い時期から代々、京都・二条城の「御殿番(御殿預り)」である旗本の配下で役人を勤めてこられたお家柄で、幕末から維新にかけての動乱期には鳥羽伏見の戦いに参戦され、京都に戻られてからは武士としての身分は失われ、時代の激動期に大変なご苦労を乗り越えてこられた様子がしのばれました。ご依頼内容としては、二条城御殿内の役人を勤める以前のこと(徳川家の元々の家臣であったか、それとも京都にいた武士団出身かなど)についてお知りになりたいということでした。江戸の初期(1600年代前半)までの累代先祖のお名前まで確認できるだけでも稀有なことだと思いますが、さらにそれ以前のご由緒を調べるとなるとかなり難しいことが予想されましたので、まずは二条城の御殿番について知識ゼロの状態から調査することにいたしました。「二条在番」と呼ばれる、将軍直轄の軍団の一つである「大番」から1年交代で京都に派遣される役職があることは知っていましたが、「御殿番」とその配下の武士については現時点では伝わる資料が乏しく、研究も必ずしも十分には進んで
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見知らぬ同姓さんからのお手紙

———「突然のお手紙、たいへん失礼いたします。この人のことをご存知でしょうか?」2年ほど前のことになります。父の他界後、空き家となっていた実家に、ときどき風を通しに通ってくれていた弟から、「ポストにこんな手紙が届いてたけど、心当たりある?」とLINEがきました。見知らぬ差出人からの封書には、我が家と同じ苗字を名乗る男性の消息を尋ねる内容とともに、その男性とおぼしき、少し色褪せた写真のコピーが添えられていました。手紙の主によると、家系調査をしているうちに、母方と同じ苗字を名乗っていたその男性に行き着いたとのこと。ある時期までは、確かに親とその男性との間に行き来があったように記憶しているが、具体的にどういう関係なのか聞いていない。阪神大震災後、心当たりを探してみたけれど消息は知り得ず……などと記されていました。先祖調査の手法の一つとして、同姓へのアンケート調査がありますが、どうやらその対象として我が家が選ばれたようでした。手紙の差出人は、おそらく古い電話帳などを見て、母方と同姓の我が家を探し当てたと思われます。全国的にもかなり珍しい苗字なので、子供の頃からこのような「見知らぬ同姓さん」からの突然のお電話やお便りが偶にあったようです。そのたびに父はどう答えていたのか……逆に先方から苗字の来歴などの知識(正しいかどうかは別として)を得たのかもしれず、ひょっとして、父が生前語っていた眉唾ものの(ちょっとぶっ飛んだ)話は、先祖からの伝聞というより、むしろこちらからの情報では?と最近睨んでいたりします。件の手紙の男性についてですが、私たち兄妹とも、そのお名前にもお顔にも心当たりがなく、親から
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【第十七話】菩提寺に手紙を書く

祖母の菩提寺は、生家からそれほど遠くない場所にありました。 「もしかしたら、何か分かるかもしれない」 そう思い、 まずは手紙を書くことにしました。 突然訪ねるのは失礼かもしれない。 まず事情を伝えよう。 そう考えて、丁寧に手紙を書き、 投函しました。 返事を待ちましたが、 一週間ほど経っても連絡はありません。 やはり難しいのかもしれない。 そう思いながらも、 思い切って電話をかけてみました。 少し緊張しながら事情を伝えると、 ご住職はとても穏やかな声で言いました。 「一度、来てみますか」 こうして、 お寺を訪ねることになりました。 正直、 断られるかもしれないと思っていました。 というのも、 お寺の過去帳は昔のように 簡単に見せてもらえるものではありません。個人情報の問題や、 身元調査に使われることもあるため、 今では 閲覧を禁止する運用をするようお達しが出ているようです。ですから、基本的に過去帳を見ることはできません。あくまで、ご住職のご厚意で抜粋したものを教えて頂きます。実際、訪ねたときもまず目的を聞かれました。 私は、 先祖のことを知りたいという気持ちを 正直に話しました。 するとご住職は、一通の封筒を取り出し名前が書かれたメモを机の上に広げて下さいました。そこには、戸籍には出てこなかった名前がありました。 そしてもう一つ、 目に止まる言葉がありました。 「初代 長蔵」 最古の戸籍に出てくる あの長蔵です。 しかし、 そこにはこう書かれていました。「初代…?」その言葉を見たとき、 正直、つながったという感覚はありませんでした。 むしろ、 新しい疑問が生まれました。 何の初
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大阪府|ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!

旅先や地域イベントに行くと、必ずといっていいほど目にする「ご当地キャラクター」。 ゆるキャラたちは、私たちに親しみやすさを届けてくれるだけでなく、地域の歴史や文化を知るきっかけにもなっていますよね。さて、ここで... ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!大阪府の公式マスコットキャラクターは 「もずやん」ですが、かつては違う名称でした。ではその名称とは何? ① モズモン ② モッシー ③ モッピー▼▼▼▼▼✅ 正解は… ③ モッピー!現在「もずやん」として親しまれているキャラクターは、大阪府の府鳥であるモズをモチーフにしています。実はもともと1997年の「なみはや国体」で誕生した際には 「モッピー」 という名前でした。その後も大阪府のイベントで長く活躍してきましたが、2014年に統一キャラクターとする際、他のキャラクターとの名称の重複が見つかり、改名することに。全国公募を経て、新しい名前「もずやん」が選ばれ、同年9月に改名が正式発表されました。名前の由来は、府鳥の「モズ」と親しみやすい響きを組み合わせたもの。今では大阪を代表するキャラクターとして、イベントや観光PRの場で幅広く活躍しています。名前やデザインの変遷には、地域に根ざしたストーリーが込められているんですね。こうしたキャラクターの背景を知ると、ただの「かわいいマスコット」以上に、その土地の歴史や人々の思いがぐっと近く感じられませんか?私たち自身の家族や先祖のルーツをたどると、どんな物語が見えてくるのでしょうか。
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【第十九話】墓石に浮かび上がった家紋

長男家を訪ねたとき、もう一つ気になる話がありました。家紋です。菩提寺のご住職からは、この家の家紋は「立ち沢潟」だと聞いていました。ところが、長男家のご主人はこう言いました。「うちは、下り藤だったと思いますよ」あれ?話が違います。どちらが正しいのだろう。気になった私は、もう一度お寺へ行くことにしました。確かめる方法は一つです。墓石に刻まれている家紋を見ることでした。ただ、墓石はかなり古いものです。苔がびっしり生えていて、家紋ははっきりとは見えません。なんとなく形は分かる。けれど、はっきり断言できるほどではありません。そこで、拓本をとることにしました。墓石に紙を当て、たんぽで墨を軽く叩いていきます。すると、石に刻まれた模様が少しずつ紙の上に浮かび上がってきました。そして、紙の上に現れたのは、立ち沢潟でした。苔の奥に隠れていた家紋が、拓本によってはっきりと浮かび上がりました。ご住職の話の通りでした。さらに、ご住職はこうも教えてくださいました。位牌にも、同じ家紋が入っているとのことでした。どうやら、長男家のご主人の記憶違いだったようです。あなたは、自分の家の家紋を知っていますか。そして、その家紋がどこに残っているかを知っているでしょうか。墓石や位牌には、戸籍には書かれていない家の手がかりが残っていることがあります。ただ、話はここで終わりません。実は、祖母の養親の家の家紋は下り藤でした。長男家のご主人が言った家紋。それは、まったく関係のない話なのか。それとも、どこかでつながるものなのか。まだ分かりません。調査は、養親の先祖調査にも広がっていきます。そして、このあと、別の資料の中で大きな手
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ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!

旅行先や地元で見かける「ゆるキャラ」。すっかりお馴染みになりましたね。実はその姿や持ち物には、土地ならではの歴史や文化が隠されています。今日はそんな“ご当地の知恵”をクイズで楽しんでみましょう!さて、ここで...ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ栃木県佐野市のゆるキャラ 「さのまる」 が腰に差している食べ物は?① 玉こんにゃく② お団子③ いもフライ▼▼▼▼▼答え③ いもフライさのまるは佐野市のB級グルメ「いもフライ」を腰に差して地元の名物をアピールしています。揚げたジャガイモにソースをかけて食べるシンプルな料理で、学校やイベントでも人気。ゆるキャラを通じて地元の文化や食を楽しむことができるデザインです。ご当地の歴史や文化に触れることも、先祖をたどる“ルーツの旅”の一歩です。あなたも辿ってみませんか?
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滋賀県|ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!

滋賀県といえば、彦根城や琵琶湖、そして戦国武将・井伊直政の赤備えなど、歴史と文化の宝庫。そんな土地から生まれた人気者といえば「ひこにゃん」です。実はこの「ひこにゃん」、彦根藩二代藩主・井伊直孝を雷雨から救った“招き猫”の伝承と、井伊軍団の象徴である赤備えの兜を組み合わせて誕生しました。全国から寄せられた1167点の応募の中から選ばれた愛称で、今では滋賀の顔として広く親しまれています。その「ひこにゃん」には、なんと“公式ライバル”がいるんです。さて、ここで... ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!滋賀県のゆるキャラといえば「ひこにゃん」が有名ですが、ではそのライバルとされているキャラクターは?① わるにゃんこ将軍② まけにゃんこ将軍③ どくろにゃんこ将軍 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ✅ 正解は… ① わるにゃんこ将軍! 「わるにゃんこ将軍」は、彦根の人気キャラクター・ひこにゃんの公式ライバルとして登場した新キャラクター。 体の色はひこにゃんとは対照的な濃い青で、するどい目つきと黒い兜がトレードマークです。 デビューは2023年秋。ひこにゃんと「わるにゃんこ将軍」、はたして仲良くできるのか?それとも永遠のライバルなのか?二匹の掛け合いに注目ですね。ゆるキャラの誕生には、その土地ならではの歴史や物語が込められています。「ひこにゃん」と「わるにゃんこ将軍」のように、キャラクターの背景を知ると旅先がもっと身近に感じられるかもしれません。そんな視点で地域や家族の歴史をひも解くのが 「ルーツの旅」 です。あなたもルーツの旅に出てみませんか?
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秋田県|ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!

秋田といえば、四季折々の表情がとても豊かですよね。春は角館のしだれ桜、夏は竿燈まつり、秋は黄金色に染まる稲穂、冬は雪景色ときりたんぽ鍋…。訪れる季節ごとに、違った顔を見せてくれるのが秋田の魅力です。そんな秋田には、未来からやってきたちょっとユニークなキャラクターがいるのをご存じですか?さて、ここで... ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ秋田県のゆるキャラ「んだッチ」はいつの時代から来た?① 近未来② 過去③ 現代 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 答え① 近未来「んだッチ」は、近未来からやってきた“なまはげ風の子どもロボット”。秋田の元気や魅力を広く伝えるために誕生しました。2015年(平成27年)に秋田県の公式PRキャラクターとして活動を開始し、2018年には「あきたPRキャプテン」という肩書で秋田県職員として活動。イベントや交流の場で、秋田の良さをアピールしているんです。名前は、秋田県由利本荘市の小学生が名付けたもので、県民みんなに愛される存在。性格は明るくてフレンドリー、ロボットなのに食いしん坊というユーモラスな一面もあります。人とつながることを何より大切にしているキャラ。未来からやってきたゆるキャラ「んだッチ」のように、私たちのルーツを振り返る旅も、過去と未来をつなぐもの。そこにある発見は、これからの生き方にもヒントを与えてくれます。
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ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ!

旅先で出会うご当地キャラクター。かわいい見た目に思わず微笑んでしまいますが、実はその土地の歴史や特産、文化を背負った“小さな案内人”でもあります。ご当地のゆるキャラを知ることは、その土地のルーツに近づく一歩。さて、ここで... ルーツの旅ご当地ゆるキャラクイズ 和歌山県のゆるキャラ「うめっぴ」の妹は? ① おかっぴ ② みかっぴ ③ いかっぴ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 答え② みかっぴ「うめっぴ」は、日本一の紀州梅をPRするために2003年に誕生。性別は男の子、出身は和歌山県紀南地方。趣味はサッカーと梅の天日干し、夏が大好きで、好物は梅ジュースと白ご飯。プロフィールからも、土地の風土や暮らしぶりが伝わってきます。 そして妹の「みかっぴ」は、和歌山名産のみかんをモチーフにしたキャラクター。兄妹そろって梅とみかんという、紀南の果物文化を象徴しています。 和歌山・JA紀南は本州最南端に位置し、梅はもちろん、みかん・すもも・きんかんなどの果樹栽培が盛んなんだそう。ご当地キャラを通じて、地域の誇りや営みを感じることができます。 こんなふうに“かわいいゆるキャラ”からでも、その土地の歴史や文化を知る入り口になりますね。あなたもルーツの旅を辿ってみませんか?
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【ルーツの旅クイズ】「木村」さんのルーツはどこ?

いつもご覧いただきありがとうございます。「ルーツの旅の案内人」こと山田です。今回は、全国で17番目に多い名字——木村さんにフォーカス!ちょっとした名字のルーツ話をお届けします。木村姓にはいくつかの名門ルーツがあります。そのひとつが、藤原秀郷の子孫・足利有綱の五男信綱が名乗ったとされる木村氏です。   さて、ここで...ルーツの旅クイズ! 藤原秀郷の子孫が名乗った木村氏の ルーツの地といえばどこでしょう? A. 栃木県 B. 青森県 C. 京都府 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 正解は… A. 栃木県この木村氏のルーツの地は、栃木県南部の都賀町(現在の栃木市)にあります。都賀町は、かつて家中村と赤津村が合併して生まれた地域。明治期には田畑の広がる静かな農村でしたが、鉄道の開通とともに発展しました。1963年に町制施行、2010年には栃木市へ合併され、町名は行政地図から消えましたが、木村一族の記憶と物語は、今も静かに息づいています。ルーツをたどる面白さ古い町名や地名は、戸籍や資料の中にひょっこり現れます。それは先祖の足跡を想像する大きな手がかり。「名字の由来を知りたい」「自分のルーツを探したい」そんな思いが芽生えたら、“ルーツの旅”の出番です。名前に刻まれた過去と、今を生きる自分をつなぐ旅へ。次は、あなたのルーツをたどってみませんか?
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【ルーツの旅クイズ】「松本」さんのルーツはどこ?

ルーツの旅の案内人こと、山田です。松は、正月飾りや神社の神木として親しまれてきた、日本人にとって神聖な木。 そんな「松」に由来する名字といえば――「松本」さんです。 では、松本さんのルーツはどんな土地につながっているのでしょうか? 今回は、名字ランキング15位の 「松本」さん に注目します!ルーツの旅クイズQ. 「松本」姓の由緒ある一族が、中世から神職や地頭として根を下ろした土地はどこ? A. 長野県 B. 鹿児島県 C. 奈良県 ヒントは… ・古くは「信濃国」と呼ばれた場所 ・城下町として栄え、今も観光名所になっているお城があります ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼正解は… A. 長野県!かつて信濃の国(今の長野県松本市周辺)には、清和源氏の流れをくむ「松本氏」が根を下ろしていました。 彼らは土地を守る地頭や、神社を支える神職として地域に深く関わっていたと伝わります。 「松本」という名字は地形由来なので全国に広がっていますが、特に関西地方や鹿児島などにも多く見られます。鹿児島に多い「松元」さんも、同じルーツを持つとされているんです。松が「神の木」とされてきた理由・常緑樹で枯れない=永遠の象徴 ・空へ真っ直ぐ伸びる姿=天と地をつなぐ依代(よりしろ)※目印のこと・神道の自然崇拝=神が宿る木として信仰 ・正月の門松=歳神様を迎える目印 こうした背景から、「松本」という名字には“神聖な木とともに暮らした歴史”が込められているといえます。 松本の地と名字のつながり松本市は今も城下町として知られ、周辺には温泉地も多く残ります。 江戸時代には藩主の御殿湯として栄えた浅間温泉、そして今は失われた路面
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【ルーツの旅クイズ】「山田」さんのルーツはどこ?

いつもお読みいただきありがとうございます。今日は、日本で12番目に多い名字――「山田」さんのルーツを探る旅へご案内します!「山田」さんの由来とは?「山田」はその名の通り、山と田んぼから生まれた名字。日本は山地が多いため、昔の人々は山すそを切り拓き田んぼを作り、暮らしてきました。自然と人の営みをそのまま表したようなこの名字には、日本の原風景が目に浮かびますね。さて、ここで...ルーツの旅クイズ!Q. 鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にも登場する、山田氏のルーツのひとつとされる地域はどこでしょう?A. 宮城県B. 福岡県C. 愛知県 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 正解は… C. 愛知県!「山田」という名字は全国にルーツがありますが、中でもよく知られるのが愛知県(旧・尾張)出身の山田一族です。この家系は、平安時代の武将・源満政や源満快の流れをくむ「尾張源氏」の一族とされ、鎌倉時代には幕府に仕えた御家人として活躍しました。幕府の公式記録『吾妻鏡』にも名が残されており、現在でも自らをその子孫とする家が各地に伝わっています。実は、かつて名古屋市の一部には、「山田村」という地名があり、そこに暮らしていた人々が「山田さん」と名乗るようになったとも伝えられています。現在もその名残として、「山田天満宮」や「山田町」といった地名が残り、地域の歴史を今に伝えています。 まとめ「山田」という名字は、山と田の自然に根ざした暮らしから生まれました。源氏ゆかりの家系として、鎌倉時代から活躍した歴史のある名古屋の地や文化にも深く結びついています。もしかしたら、あなたの名字にも、そんな物語が隠れているかもしれません。 “ル
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私のルーツの旅・第8話|「船大工・銀蔵」──初代長蔵の、もうひとつの名前

最初に地元の図書館を訪れたのは、ご先祖調査を始めたばかりの頃のことでした。 地域資料の棚には、黄ばんだ郷土史が山のように積まれていて、とてもじゃないけれど全部に目を通す気力はありません。  どこをどう見ればいいのかもわからず、手がかりもない。 結局その日は大した収穫も得られないまま、静かに図書館を後にしました。でもやっぱり、何かを見落としている気がする。そう思って、私は毎週末のように図書館に通い続けました。そのおかげで、当時の暮らしぶりには少しずつ詳しくなっていきました。けれど――肝心のご先祖の情報には、なかなかたどり着けなかったのです。「やっぱり、もうこれ以上は無理かもしれないな……」そう思いながら、分厚い史料を前にしたとき、心のどこかでそっと調査を諦めかけていました。けれど、あの日。国会デジタルコレクションで「長太郎」や「庄太郎」の名を見つけたことで、私は再び手がかりを探す決意を取り戻しました。曽祖父の名前が見つかったのなら――その上の世代にも、どこかに痕跡が残っているかもしれない。もう一度、情報を整理して調べてみよう。手がかりは、「あの分厚い本」が並ぶ最下段にあった そして、ついに──ようやく、見つけたのです。以前は手が回らなかった棚の、一番下にあった分厚い郷土史の列。司書の方が「漁業に詳しい記述がありますよ」と紹介してくださった本の一冊でした。当初は確認する余裕がありませんでしたが、もしこの本に最初に出会っていたら、調査方針もまったく変わっていたはずです。──それもまた、ご先祖調査の醍醐味。すべての経験に意味があったと思いたい。その郷土史は、地域の公民館で住民たちが
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【ルーツの旅クイズ】「吉田」さんのルーツはどこ?

今回は日本で11番目に多い名字――「吉田」さんに注目します!(※1)「吉」と聞くだけで、なんだか縁起が良さそうですよね。実はこの名字、日本人の“言葉への祈り”が込められています。「吉田」さんの由来「吉田」は“良い田んぼ”を意味します。さらに面白い話があって、昔の日本では「言葉には力がある」と信じられてきました(言霊の文化)。例えば「葦(あし)」という植物は“悪し”と聞こえるため、「吉(よし)」に置き換え、「葦の田」→「吉田」となったそうです。名字ひとつにも、日本人の縁起を大切にする心が表れていますね。ルーツの旅クイズ!Q. 吉田さんが比較的多い都道府県はどこでしょう?A. 山口県B. 富山県C. 奈良県▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ✅ 正解は C. 奈良県!吉田さんは、奈良(3位)、大阪(4位)、京都(5位)、兵庫(8位)と近畿地方に特に多い名字です。歴史の中の「吉田さん」近代日本の歴史を代表する人物に、政治家 吉田茂 がいます。日本国憲法の施行やサンフランシスコ講和条約など、戦後の重要な局面を支えました。外交官出身ならではのユーモアと風格も話題で、「GHQは『Go Home Quickly(早く帰れ)』の略だ!」なんて逸話も残っています。晩年は神奈川県大磯町で静かに過ごし、当時の邸宅や庭園からは、ひとりの人間としての穏やかな時間を感じ取ることができます。まとめ「吉田」という名字は、・古くは“良き田”を意味・言葉への祈り(言霊)から生まれた・近代日本の歴史にも名を刻んだ人物がいるもしかしたら、あなたの名字にも、まだ知らない物語が隠れているかもしれません。 “ルーツのしおり”を片手に、
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【ルーツの旅クイズ】「中村」さんのルーツはどこ?

日本で8番目に多い名字「中村」さん。「中村」という名字は、“村の中心”や“元の村(本村)”を意味します。昔、とある“中村”に住んでいた一族が、その地名を名字にしたのが始まりと言われます。全国に「中村」という地名は数え切れないほどあり、各地で由来が生まれたため、今も広く分布しています。では、ルーツの旅クイズ!全国で「中村」さんが最も多い都道府県はどこでしょう?A. 東京都B. 鹿児島県C. 大阪府ヒント:この県には、烏島(からすじま)という大正時代の噴火で飲み込まれた島があります。✅ 正解は…▼ ▼ ▼▼▼▼B. 鹿児島県!鹿児島県は「中村」さんが全国で最も多い県。さらに全国29の都道府県でトップ10にランクインしています。古くは桜島のことを“鹿児島”と呼んでいた時代もあり、地名の歴史もとてもユニークです。大正時代の噴火では、沖合にあった「烏島」が溶岩で覆われ消滅。現在はその場所が陸地となり、展望台も整備されています。もう一度訪れたい鹿児島実は幼少期に一度訪れたことがあります。母方の祖父の実家が鹿児島なのですが、 甘いお餅みたいなのをご馳走になった記憶が今でも残っています。甘いものが苦手だったので、 ひとつしか食べませんでしたが、確か、お皿に山盛りに積まれていた気がします。  「あくまき」というみたいです。鹿児島には、火山と共に歩んできた人々の歴史や、地域ごとの食文化も色濃く残っています。ルーツを辿る旅の行き先としても、まさに魅力たっぷりの土地ですね。
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【ルーツの旅クイズ】「山本」さんのルーツはどこ?

日本で7番目に多い名字「山本」さん。「山本」という名字は、そのままズバリ“山のふもと”のこと。山の麓に通った一本道の両脇に家が並んでいる風景が思い出される方もいるかもしれません。これが、まさに日本の原風景ですね。西日本に多いと言われるこの名字、実は江戸時代後期の有名な禅僧も名乗っていました。では、ルーツの旅クイズ!その禅僧・良寛(りょうかん)の幼名は「山本栄蔵」。さて、生家があったのは次のうちどこでしょう?A. 新潟県B. 宮城県C. 滋賀県ヒント:この県はなんと日本で一番神社の数が多いことで知られています。✅ 正解は…▼▼▼▼ ▼ ▼A. 新潟県! 良寛は、宝暦8年(1758)、越後国出雲崎(現・新潟県出雲崎町)の町名主で回船問屋を営む「橘屋山本家」に生まれました。詩歌や書に優れ、清貧の思想を貫いたことで知られる曹洞宗の僧侶。庶民に寄り添い、子どもたちと遊ぶ姿が今も語り継がれています。新潟県には4700社以上もの神社があり、昔から豊かな農・漁業と北前船交易で栄えた歴史があります。明治政府による神社統廃合(合祀政策)にも比較的消極的だったため、昔ながらの神社が多く残ったとも言われています。神社や祭り文化も盛んで、まさに“ルーツの旅”にぴったりの土地ですね。
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【ルーツの旅クイズ】「井上」さんのルーツはどこ?

ルーツの旅の案内人こと、山田です。今回のテーマは、全国で16番目に多い名字「井上」さん。 水を意味する「井」と、上流・上手を表す「上」。つまり、井戸や水のある暮らしと深く結びついた名字です。福岡県など西日本に多く見られますが、実はそのルーツは別の場所にもあるんです。 さて、ここで、、、。ルーツの旅クイズQ. 「井上」姓の由緒あるルーツのひとつ、清和源氏ゆかりの土地はどこ?A. 山口県 B. 長野県 C. 福岡県 ヒント:二つの川に挟まれた“中洲”のような地形で有名。戦国時代にはあの大合戦の舞台にも…! ▼▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 正解は… B. 長野県!長野県須坂市「井上郷」は、平安時代に清和源氏の流れをくむ源頼季の子孫が土着した地。ここから信濃源氏の有力な武士団が生まれ、「井上」の姓も全国へ広がっていきました。 やがて彼らは各地へ移住し、福岡・山口・広島などにも根を下ろし、名字は全国的に広まったのです。 川中島と「井上氏」のゆかり井上姓のルーツ地のひとつ、川中島周辺は戦国時代の激戦地でもありました。有名な言い伝えのひとつが「三太刀七太刀伝説」――。永禄4年(1561年)、上杉謙信が武田信玄に斬りかかり、信玄が軍配で受け止めたという逸話です。この伝説を後世に残そうと、地元の漢学者・井上雲桂が大正時代に石碑を建立。現在も「川中島古戦場史跡公園」で見ることができます。 歴史の真実はともかく、こうした“伝説を刻んだ石碑”は、土地と名字を結ぶ大切な物語の手がかりですね。 まとめ「井上」姓は、“井戸の上=水の源”に由来し、人々の暮らしや土地と結びついた名字。福岡や西日本に多い一方で、そのル
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私のルーツ旅・第10話|ルーツの旅は、まだ終わらない

拓本に浮かび上がった家紋を目にしたとき、私は静かに息を呑みました。 白い和紙に滲んだ墨のかすれ。一見すると、ただの模様に見えるかもしれません。けれど、その一文字一文字が、確かに語りかけてくる。忘れられた先祖の声のように、静かに、深く。風化した墓石に刻まれた戒名の一文字。それが、過去帳の記録から「初代・長蔵」だとわかりました。さらに郷土史には、彼の本名が「銀蔵」であることも残されていました。——船大工だった男です。 戸籍には書かれていないその人生にたどり着くのは、想像以上に高い壁でした。けれど、菩提寺の住職のひとこと。そして、郷土史の片隅に残された短い記録。 それらが、空白だった時間を静かに埋めてくれました。耳を澄ませば、遠くで波の音が聴こえるようでした。舟を削る木槌の音が響く、墨縄の張られた造船小屋。湿った木の香りが立ちのぼる。──200年前の海辺の町に、私は確かに立っている。そう感じました。ーーーー本家に連絡を入れたときのこと。ーーーー 調査の進捗をお伝えすると、 電話の向こうで一瞬、沈黙が流れました。 「……そうですか、船大工……だったんですね」少し震えた声で、そうおっしゃいました。私の先々代が、なぜ桐タンス職人を始めたのか。その理由も、少し見えてきた気がします。 それに、母が話していた“親戚の誰かが一代で財を成した”という話。家族の誰も、その人物が誰なのか記憶が定かではありませんでした。昔話だと思っていたけれど—本当の話だったんですね。初めて知ることばかりで、私も驚きました。「……なんだか、自分でもご先祖のことをもっと知りたくなりました」「自分のことを、、、、少しずつ知り
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私のルーツ旅・第9話|なぜ釜石だったのか?──郷土史が語る「航路」と「選択」

釜石に渡って財を成したのは、やはり長太郎だった──。 本家の口伝と商工年鑑の記録が一致したとき、思わず膝を打った。 しかし、どうしても腑に落ちないことが一つあった。なぜ、釜石だったのか?小田原から数百キロも離れた東北の港町。親類縁者もいないはずのその土地に、なぜ長太郎は人生を賭ける決断をしたのか。偶然だったのか。それとも、何かから逃れるようにたどり着いたのか。──その答えは、意外な場所に残されていた。あの郷土史に、「鷹羽丸」という船の名前が記されていた。それは、かつて船銀(銀蔵が興した船の造船所)が建造した遠洋漁業船の一つ。その船が寄港した港の記録の中に、見覚えのある地名があった。釜石──。他にも乙浜、塩釜、三崎などの港名が並んでいたが、釜石だけは妙に回数が多い。 まるで「拠点」として機能していたかのように。郷土史には、こう書かれていた。「当時の漁船は、色丹や択捉の沖合まで出漁していた。その中継地点が釜石であり、船乗りたちは皆、そこを基地のように利用していた。」 つまり釜石は、単なる通過点ではなかった。そこに行けば、誰かがいて、「言付け」さえすれば話が通じるほど、人の行き来があったという。長太郎が釜石に降り立ったのは、偶然ではなかったのかもしれない。すでに家の誰かが築いた「航路」に沿って進んだのだ。本家はこうも語っていた。 「長太郎は、村八分にされたんだよ」どこまでが事実かはわからない。しかし、当時の風習を調べていく中で、こんな話に辿り着いた。地元の船乗らないで出稼ぎに行った者は、「村に金を落とさず、外で稼ぎ、村の掟を破った」として疎まれることがあったという。 若者が村を出て、
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たった一枚の戸籍から、あなたの物語がはじまります。

これは、専門家が調べて“納品する”だけの家系図ではありません。あなた自身の“問い”を出発点に、ルーツと向き合う旅です。「自分はどこから来たのか?」そんな問いに、ふと心が動くことはありませんか。親や家族のこと、知らない先祖の名前や人生──答えのない問いのように見えても、実は“いまの自分”を知るヒントが隠れているかもしれません。数百年の命のリレーの先に、いまのあなたがいます。だからこそ、先祖をたどることは、過去ではなく「今」と向き合う旅になるのです。戸籍や資料を集めるだけで終わらない、あなたと一緒に物語を紡ぐーそれが、私の提供する先祖調査です。こんな方にオススメですふと「自分はどこから来たのか」と思うことがある 自分のルーツや背景を知ることで、人生の意味を整理したい 家系図には興味はあるけど、一人で進めるのは不安 戸籍を取得するのが面倒、なかなかな一歩踏み出せない 自分のルーツを知ることで、人生に何かヒントを得たい あなたのその思い、まさに「物語のはじまり」です。そもそも、“先祖調査”って何ですか?「家系図を作ること?」 「戸籍を取り寄せて名前を見ること?」 ──たしかに、それも一部です。 でも私が提案する“先祖調査”は、それだけではありません。それは、“自分を知るための旅”です。 戸籍をたどる。記録を読む。 地図を開く。 家族に聞く。 こうした一つ一つの行為がつながって、「いま、ここに自分が生きている意味」を見つけていく──それが、私の考える“先祖調査”です。「家族のカタチ」が変わる時代、つながりはどうなる?(内閣府資料より引用)単独世帯が主流となったのは、時代の流れに合わせた
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【ルーツの旅クイズ】「山口」さんのルーツはどこ?

いつもお読みいただき、ありがとうございます。ルーツの旅の案内人こと、山田です。全国47都道府県の中でも名字としてよく見かける「山口」さん。 でも実は――「山口さん」が一番多いのは山口県ではないんです。 今回は、名字ランキング14位「山口」さんのルーツをたどります。 ルーツの旅クイズQ. 「山口」姓が最も多い都道府県の組み合わせはどれでしょう?A. 兵庫県と広島県 B. 熊本県と福岡県 C. 佐賀県と長崎県 ヒントは…・江戸時代に海外との窓口となった出島のある地域です ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 正解は… C. 佐賀県と長崎県! 全国29都府県で「山口」さんは名字ランキング30位以内に入っていますが、中でも佐賀県と長崎県では圧倒的に多く見られます。では、なぜこの地域に集中しているのでしょうか? 山口さんが多い理由◆地名や地形に由来「山口」は山の入口や峠のふもとを指す言葉。山の多い佐賀・長崎で自然と姓として使われていきました。◆名字文化の定着が早かった佐賀藩や平戸藩の影響で、武士や郷士が多く、名字を持つ文化が根付いていました。明治時代に全国民が名字を名乗ることになった際、地域に馴染みのある「山口」が選ばれやすかったのです。◆交流が盛んな土地柄長崎には海外との唯一の貿易港「出島」があり、多くの人が集まる場所でした。移住者が地域に溶け込むために「山口」を名乗ったケースもあったと伝えられます。まとめ「山口」という名字の背景には、 ・山々に囲まれた暮らし ・藩の歴史と名字文化 ・出島を中心とした交流の記憶 そんな土地と人の物語が隠れていました。あなたの名字にも、きっと同じように時代や地形に結
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【ルーツの旅クイズ】「佐々木」さんのルーツはどこ?

いつもお読みいただきありがとうございます! ルーツの案内人こと、山田です。 「佐々木」と聞いて、あなたはどんな人物を思い浮かべますか?豪傑?武士? それともあの剣豪……?気軽に読めて、ふと、自分のルーツを考えたくなる。そんな時間になれば嬉しいです。 今回は、名字ランキング13位の「佐々木」さん に注目します!それでは、ルーツの旅へ行ってらっしゃい!「佐々木さん」の由来とは? 「佐々木」は、地名由来の名字です。 ルーツは「渡辺さん」同様、一箇所に特定されているという珍しい名字。 ちなみに「佐々木」は全国に広く分布しており、特に東北や中国地方に多いという統計もあります。 「ささき」の語感が持つ軽やかさ・爽やかな印象がしますね。実は、この名前の由来には、5000年続いた暮らしの記憶が眠っているのです。 さて、早速行きましょう!ここで…ルーツの旅クイズ!Q. 「佐々木」さんの名字のルーツとされるのはどの地域でしょう? A. 滋賀県 B. 福島県 C. 山口県 「うーん…」と悩んでいる方のために、ヒントです!・大きな湖がある場所です!▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼正解は… A. 滋賀県!滋賀県近江八幡市安土町の一角、かつて「佐々木庄」と呼ばれた地がルーツです。 宇多天皇の子孫・宇多源氏の一族が近江国蒲生郡佐々木に土着し、地名を姓としたのが始まり。 やがて「佐々木氏」として全国に広がり、鎌倉幕府の成立にも大きく関わります。 安土の町には今も「沙沙貴神社」が残り、境内には「佐々木氏発祥の地」と刻まれた碑が静かに佇んでいます。湖に眠る5000年の暮らし この地域にはかつて「大中湖」という大きな湖が
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私のルーツ旅・第5話|戸籍にいない“もう一人のご先祖”──住職のひと言が、旅の地図を塗り替えた

もしかしたら、 何も手がかりを得られないかもしれない。 それでも、行ってみよう。 ——そんな気持ちでした。 手紙を出してから1週間ほど経過したある日、 私は思い切って菩提寺に電話を入れました。 受話器の向こうで、 やさしく、あたたかい声が応えてくれます。 ご住職でした。事情をお伝えすると、「それはぜひお話ししましょう」と、 驚くほど快く受け入れてくださいました。 受話器を置いた私は、胸の高鳴りが収まらないのを感じていました。 この電話が、思いもよらぬ方向へ 私を導くことになるとは——。 これが、私の先祖調査の 大きな転機になったのです。 「過去帳は見せられませんが…」その先に 先祖調査の中でも、 菩提寺の調査というのは、 実はとても重要なパートです。 とはいえ、現代は個人情報保護の観点から、 過去帳の自由な閲覧は原則としてできません。 あくまで「お願いベース」で 情報を聞き出していく必要があります。 最初に抱いていたのは、こんな疑問でした。 「寺に先祖につながる過去帳が残っているのか?」「本家のことまで知ることができるのだろうか?」 境内にある応接に通され、期待と不安が入り混じった “ざわざわ”を感じながら ご住職を待ちます。 しばらくすると、ご住職が現れました。 住)お父さんとお母さんは元気にされていますか?私)はい、父も母もおかげさまで元気にしております。住)ご先祖の事を調べていらっしゃるんですね。私)はい、今まで家や先祖の事をあまり知ろうとしてきませんでした。自分がこうしていられるのもご先祖がつないできてくれたからに他ならないと気づき、個人的な興味からちょっと知りたくなり
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