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学会発表で「伝わる考察」と「伝わらない考察」の違い

研究発表や卒業研究で、多くの方が悩むのが「考察」です。「結果は書けたけれど、考察になると手が止まってしまう。」「何を書けばいいのか分からない。」そんな相談を受けることがよくあります。私も大学で研究指導を行う中で、多くの考察を読んできましたが、伝わる考察には共通点があります。今回は、「伝わる考察」と「伝わらない考察」の違いについて、分かりやすくご紹介します。考察は「結果を書き直す場所」ではありません考察で最も多いのが、結果をそのまま文章にして繰り返してしまうことです。例えば、A群の方がB群より有意に高かった。という結果を書いたあとに、A群はB群より高かったため、この結果になったと考えられる。これでは結果を言い換えているだけです。考察では、「なぜその結果になったのか」を説明することが求められます。良い考察は「理由」が書かれています結果だけでは、読者は「だから何?」と思ってしまいます。例えば、「経験年数が長い看護師ほど評価が高かった。」という結果なら、臨床経験の蓄積判断力の向上コミュニケーション能力の成熟など、その理由を考えて説明することが考察です。数字ではなく、背景や意味を読み解くことが考察の役割です。文献と比較すると説得力が増します考察では、自分の研究だけを見るのではなく、先行研究と比較することも大切です。例えば、「本研究の結果は○○らの報告と一致した。」あるいは、「先行研究とは異なる結果となった。」このように比較することで、研究の位置づけが明確になります。文献を引用することで、読者も内容を理解しやすくなります。「思います」だけでは根拠になりません考察で、○○だと思われる。だけで
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査読コメントが厳しいほど論文の価値は高い?

論文や学会投稿の査読コメントが返ってきたとき、「こんなに指摘されるということは、自分の論文はダメなのではないか」と落ち込むことがあります。特に、方法、結果、考察、統計解析、図表、文章表現など、細かく指摘されていると、研究そのものを否定されたように感じる方も少なくありません。しかし、査読コメントが厳しいからといって、その論文に価値がないとは限りません。むしろ、査読者が丁寧に読んでくれているからこそ、具体的な改善点が示されている場合もあります。今回は、「査読コメントが厳しいほど論文の価値は高いのか」という点について考えてみます。厳しいコメント=不採用とは限らないまず大切なのは、査読コメントが厳しいことと、不採用であることは同じではないということです。査読では、論文をより良くするために、さまざまな指摘が入ります。例えば、研究目的をもう少し明確にする方法と結果を分けて記載する統計解析の説明を追加する考察で先行研究との比較を補う研究の限界を明記する図表の説明を分かりやすくするといった指摘です。これらは、論文を否定しているというより、読者に伝わりやすくするための修正提案です。もちろん、採択が難しい場合もあります。しかし、修正可能な指摘が具体的に書かれている場合は、改善の余地があると考えることもできます。本当に厳しいのは「指摘が少ない」場合もある意外かもしれませんが、コメントが少ないから安心とは限りません。査読コメントが少ない場合でも、論文の問題点が大きすぎて詳細な修正提案が少ない研究の方向性が投稿先と合っていない具体的な修正以前の段階で評価が難しいということもあります。一方で、細かい指摘が
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倫理審査申請前に確認したいチェックポイント|看護研究で見落としやすい項目

看護研究を進めるうえで、避けて通れないのが倫理審査です。研究計画書を作成し、説明文書や同意書を準備して、いざ申請しようとした時に、「この内容で大丈夫だろうか」「倫理審査で指摘されそうなところはないだろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。倫理審査は、単に書類を提出すればよいものではありません。研究対象者の権利や安全が守られているか、研究方法に無理がないか、説明内容に不足がないかなど、さまざまな視点から確認されます。今回は、看護研究で倫理審査を申請する前に確認しておきたいポイントを紹介します。① 研究目的と方法が一致しているかまず確認したいのは、研究目的と研究方法が一致しているかです。例えば、研究目的では「看護師の認識を明らかにする」と書いているのに、方法では単に数値データだけを集める計画になっている場合、目的と方法のつながりが弱く見えることがあります。倫理審査では、研究対象者に負担をかけてデータを集める以上、「その方法で本当に目的が達成できるのか」が重要になります。申請前には、研究目的、対象者、調査方法、分析方法が一貫しているか確認しましょう。② 対象者の選定理由が明確か倫理審査では、「なぜその人たちを対象にするのか」も確認されます。看護研究では、患者、家族、看護師、学生などを対象にすることがあります。その際に、対象者の選定理由が曖昧だと、研究の必要性や妥当性が伝わりにくくなります。特に患者や学生など、立場上断りにくい可能性がある対象者を含む場合は注意が必要です。対象者を選んだ理由だけでなく、研究協力を断っても不利益がないことを明記しておくことが大切です。③ 研究協力
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査読コメントでよく指摘される10項目|初めての査読対応で慌てないために

論文や学会誌へ投稿した後、査読コメントが返ってくると、「こんなに修正が必要なのか……」と驚くことがあります。しかし実際には、査読コメントの内容にはある程度共通した傾向があります。今回は、看護研究や学術論文でよく見られる査読コメントを10項目紹介します。事前に知っておくことで、論文作成時にも役立つはずです。① 研究目的が不明確である非常によく見られる指摘です。査読者は、「この研究は何を明らかにしたいのか」を最初に確認します。目的が曖昧だと、その後の方法や考察も評価しにくくなります。② 先行研究の整理が不足しているなぜこの研究が必要なのかが十分に説明されていない場合に指摘されます。先行研究との違いや研究の新規性を示すことが重要です。③ 研究デザインの説明が不足している例えば、横断研究質的研究半構造化面接などの方法が十分説明されていない場合です。研究方法は再現可能なレベルで記載する必要があります。④ 対象者選定の根拠が不明である「なぜこの対象者なのか」「対象者数は適切なのか」といった点が問われます。特に質的研究では指摘されやすい項目です。⑤ 統計解析方法の説明が不足している看護研究でよく見られます。例えば、なぜその検定を選択したのか正規性は確認したのか多重比較はどうしたのかなどです。統計結果だけでなく、解析方法の説明も重要です。⑥ 方法と結果が混在している非常に多い指摘です。方法では、「どのように調査したか」結果では、「何が分かったか」を記載します。この区別が曖昧になると指摘されやすくなります。⑦ 結果の解釈が飛躍している結果から直接導けない内容を書いてしまうケースです。考察では、「
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