原点に戻るとき ― 白飯のように寄り添う占い師でありたい
原点に戻るときふとした瞬間に、パン屋で働いていた頃のことを思い出すことがあります。夜中にパンを焼きたくなると、自然と手が伸びるのは食パンやバターロール。あの頃からずっと、私の原点なんです。当時の上司は、新しいアイデアにあふれた方でした。驚くような組み合わせを試したり季節の食材を使ったり次々に「オリジナルパン」を生み出していました。その姿勢はとても前向きで、きらきらしていました。一方で私は、毎日せっせと食パンやコッペパンを作っていました。ご飯でいうなら炊き込みご飯はときどき食べると嬉しいけれど、毎日の食卓に欠かせないのはやっぱり白いご飯。パンも同じで飽きのこない生活に寄り添う存在でありたいと感じていたのです。今振り返って思うのは、やっぱりその想いに間違いはなかったということ。夜中に焼きたくなるのは特別なパンではなく、やっぱり素朴な食パンや、ふんわりしたバターロール。そこに安心感があるから。そして、占い師としての私も同じです。特別に飾った言葉や派手な予言よりも、毎日の中で「白飯」のようにほっとできる言葉を届けたい。安心して受け取れる、小さな支えになりたい。そうやって、あなたの暮らしに寄り添う存在でありたいと心から願っています。あなたも、もしかしたら周りに理解されないと感じる瞬間があるかもしれません。でもね、大丈夫。誰よりもまず、あなた自身が自分の一番の理解者でいてください。どんなときも「私はこう思う」と自分を信じられることが、いちばんの力になるから。周りと比べなくてもいいんです。あなたの歩みは、あなたのもの。白いご飯のように、飾らなくてもちゃんと心に届く存在があるように、あなたもそ
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