「慣れれば平気」と放置した結果、現場から総スカンを食らった話

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ビジネス・マーケティング
皆さんは、部下や後輩を信頼して「任せた」結果、かえって思わぬトラブルや、チームの不満を招いてしまった経験はありませんか?
今回は、まさに僕自身が陥った「管理職の陥りやすい落とし穴」、良かれと思った僕の「任せきり」が、後輩たちを疲弊させ、結果的に工場のトラブルを増やした話です。
工場長になってからは、生産計画などの実務は徐々に後輩たちに任せて、僕は工場運営の全体像をメインで見るようにシフトしていきました。
この失敗の根本にあるのは、前回の話と同じ、「自分が出来ることは、後輩も時間をかければ出来るだろう」という傲慢な思い込みでした。
マルチタスクという名の「ブラックボックス」
僕の部署の生産技術スタッフは、技術的な業務と言いながら、実際には現場からの依頼対応や発注業務といった管理業務も行うため、非常に高いマルチタスク能力が求められます。現場から言われたことを忘れずに、その日のうちに発注などを済ませるのが彼らの生命線です。
後輩たちの業務は一通り経験していたから、「慣れないうちは残業時間も増えるだろうなー」くらいに考えていたんだ。
定期的に「最近どう?」と声をかけていたときも、後輩たちは「忙しくなってきた」とは言っていたんだ。でも、僕は「どこに時間がかかっているか?」を具体的に確認せず、「まぁ、優秀だからそのうち慣れて問題なくなるだろう」と高を括っていた。
この「出来るだろう」という過信に基づく放置が、あらゆる場面で波及していく原因になりました。
「手伝えよ」理不尽な上司になっていた僕
ある日、現場のリーダーたちと話していると、資材の発注漏れや、設備修理の手配の遅れなど、後輩たちの業務に対する愚痴を聞く機会が激増したんだ。
現場リーダーは「なんであんな簡単な発注ができないんだ!」と怒り、僕は状況も把握せずに頭ごなしに後輩を叱責しました。
今思うと、どこに時間がかかっているか把握もしていない僕に対して、彼らからしたら「手伝えよ」「何で理不尽に怒るんだ」と、不満を持っていたかもしれません。僕が良かれと思って「任せた」仕事が、後輩たちにとってコントロール不能な状態になり、その余波が現場にまで及んでいたんだ。
僕の「管理」を怠った時間管理は、「残業」というコストだけでなく、「現場の信用」という最も大切なものを失う結果を招いてしまった。
解決策:日報の『見える化』で壁を壊す
この時、僕は自分の間違いに気づき、すぐに改善に取り組みました。
じゃあどんなふうに解決したか?
それは、日報を書くことと、その日に行った業務を1時間単位で細かく記載してもらうことです。
そうすると、僕も後輩も、「どこに想定外の時間がかかっているか」が明確になり、問題がハッキリ見えました。例えば、「実は現場からの急な呼び出しで1時間潰れていた」など、僕が把握できていなかったボトルネックが見つかったんです。
日報導入後は、その日のうちに問題点を共有し、対策を講じられるようになったため、目に見えて発注漏れが減り、修理手配も格段に早くなりました。後輩たちの残業時間も減り、「最近は計画通りに動けている」と彼らの表情も明るくなったのが何よりの成果です。
もちろん、日報と時間管理の記載については時間的には15分ぐらいで終わるレベルの内容。私も業務にどれだけかかっているのか把握できたので、声掛けが「これはやっておこうか?」などに変わっていきました。
リーダーの役割は「任せること」で終わるのではなく、「任せた仕事の進捗を、後輩の目線で細かく点検し続けること」だと痛感したよ。




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