採用されたその日のうちに、私は塾を首になりました。原因はというと…。
私は40代の頃、ある大学進学塾に小論文講師として採用されたことがあります。
採用の決め手になったのは、受験生向けに投稿した、「3分でわかる小論文の書き方」というYouTube動画。
なんと25万回再生という実績があったんです。
チャンネル登録者も、いいねも、コメントもいっぱい。それで、塾長は「この実績なら、受験生の指導も期待できる」と思ったみたいです。
ちなみに、私は、ある大学で長年、論文試験や面接の試験官も務めていました。
しかも、私は高校の元国語の教師。
塾としては、高校教師経験や、大学のスタンスを、身をもって体得しているので、生徒に「本当に必要な学び」を直接伝えられると判断したのでしょう。
さて、講義初日。私が担当したのは、法学部を志望する生徒の小論文指導。
将来は弁護士になりたいという生徒でした。
そこで私がまずやったのは、文章の書き方指導ではありませんでした。
生徒に、
「まず、実際の弁護士に電話して業務内容を取材してみなさい!」そう指示しました。
電話帳で、「30分間無料相談可」という弁護士を探し、電話取材をさせました。
すると弁護士いわく、「離婚、調停、遺産相続、土地紛争…。そんなのがほとんどだよ。」とのこと。
それを聞いて、生徒の「弁護士」のイメージが崩れ落ちました。TVで見る「かっこいい弁護士」像を、弁護士本人が全く語ってくれなかったからです。
その瞬間、生徒は、「自分は弁護士になりたくない」と考え、すぐさま塾長に「志望大学・学部を変える」と告げたのです。
塾長としてみたら、長年準備してきた法学部対策が、たった一回の私の講義ですべてパー。塾長も「やられた…」と思ったことでしょう(笑)。
※その生徒は、その後進路を真剣に考えて農学部に進んだそうです。
この出来事で気づいたのは、
私は単なる文章指導者ではなく、悩んでいる受験生に、仕事や生き方、キャリアの本質を見極めさせる指導者だということでした。
そして、この能力が、後のココナラでの電話相談に活かされています。
私は単なる悩みの相談員・カウンセラーではなく、悩んでいる人に、人間関係や恋愛、仕事や生き方、キャリアの本質を提案できるということでした。
結局、その塾で私は初日で首になりました。
でも、それで良かったんです。
私の指導で、生徒が自分の進路を真剣に考え、間違った進路を選ばなかった。
それで十分。ベストな指導をしたと、今でも誇りに思っています。
思い返せば、あの塾の首事件は、私にとって大切な経験のひとつ。
ココナラの電話相談で、相手の悩みを傾聴し、寄り添いながら、相談者にとって必要な本質・情報を一緒に考え、整理し、ともに問題解決を目指す。
そんなココナラ相談員を、変わらずにやっていきたいと思っています。