今週は「CSVもExcelもあるのに、最後は電卓になる理由」をテーマに書いてきました。
結論は一貫しています。
電卓が必要なのは、計算ができないからじゃない。
“集計単位の違い”を人が吸収しているから。
その中でも、現場でズレが出やすい原因は大きく2つでした。
・伝票のまとまり(締め単位)が違う
・マスター不足(コードや名称が揃っていない)
今日は、この2つだけに絞って「電卓が出る前に確認すること」を
まとめます。
① 伝票のまとまり(締め単位)が違うチェック
突合が合わない時、まず疑うべきはここです。
伝票は「何単位」で合計されている?
・取引先の請求書:
1伝票ごと?/日別まとめ?/月内まとめ?/案件(注文)まとめ?
・社内データ:
仕入伝票ごと?/受注ごと?/出荷ごと?/検収ごと?
同じ“伝票計”でも、まとまりが違うと必ずズレます。
明細が一致して見えるのに合計だけ合わない場合、ほぼここです。
どこで「まとめ」が発生している?
・取引先側で複数伝票が1つにまとめられている
・社内側で別伝票に分割されている(出荷・検収・返品など)
・締め日を跨いでいる(請求は月末、社内は別締めなど)
ここが整理できると、
「突合は“明細同士”なのか、“合計同士”なのか」が決まります。
決まらないまま進むと、最後は電卓になります。
② マスター不足(コード・名称が揃っていない)チェック
次に多いのがこれ。
仕組みがあっても、マスターが無いと毎回“人が補正”することになります。
キーが“選択式”になっているか
・納入先コード/得意先コード
・商品コード/材料コード
・営業所コード(エリアコード)
これが入力時に選択式(マスター参照)になっていないと、
・表記ゆれ
・入力漏れ
・似たコードの取り違え
が積み上がり、突合が重くなります。
マスターは「前月参照」になっていないか
前月のファイルを見て手で埋める運用だと、
改善が永続化しません。毎月重いままです。
マスターが無い部分は、どこを人が埋めているか
ここが見えると、改善点がはっきりします。
・誰が
・何を根拠に
・どこへ入力しているか
この“人の補正”が、電卓とセットで残業を増やします。
最後に:電卓をゼロにしなくていい。「必要な範囲」を狭めればいい
現場で効くのは、完璧な自動化より先に
・締め単位を揃える
・マスター不足を埋める
・つながるキー(受注番号・発注番号など)で橋を作る
この3つで、電卓が必要な範囲が小さくなります。
残業が減るのは、だいたいここからです。
整えたいがどこから触るべきか分からない場合は、
一度構成を確認しています。