【イヤホン越しの鼓動と愛】嵐の日々を救ってくれた、3つの名曲の「優しい秘密」

記事
コラム
今朝、
『記憶の向こうも愛だった』
という記事で、
息が詰まるほど苦しかった
あの日々を振り返りました。
不登校の子どもと向かい合う、
出口のないトンネルのような日々。

そんな私の心を繋ぎ止め、
今も離れた場所で
頑張るあの子を想う時に、
必ず聴く「3つの名曲」があります。

米倉利紀さん『アイシテル、ボクノモノ』
藤井風さん『旅路』
槇原敬之さん『遠く遠く』

イヤホンからこの旋律が流れ出すと、
強張っていた肩の力がフッと抜け、
自然と深い呼吸ができるようになります。
そして、
堪えきれない温かい涙が溢れてくるのです。

ブログを書き終えた後、
私はふと不思議に思いました。
星の数ほどある音楽の中で、
なぜ私は、世代もジャンルも全く違う
この3人のアーティストの曲に、
これほどまでに
救われているのだろうか、と。

音楽の扉を少しだけノックして、
その理由を探してみた時。
私は、音楽というものが持つ
とてつもない
「愛」と「人の温もり」に触れ、
思わずハッとしました。

そこには、
傷ついた心が立ち直っていくための、
完璧な
「脈拍」と「鼓動」が
隠されていたのです。


■ 行進曲ではなく、
私だけの「脈拍」を刻む3つのテンポ

息が詰まるほど苦しかったあの頃。
世の中の「早く学校へ」「早く解決を」
というプレッシャーは、
私にとっては「1、2、1、2!」と
急き立てる行進曲のようで、ついていけずに
いつも息切れしていました。

でも、私が無意識に選んだ
この3曲が刻むテンポ
(BPM=1分間の拍数)は、
全く違うものでした。

それは、私が
再び自分の人生を歩き出すための
「3つの歩幅」を、
音楽を通して
正確に教えてくれていたのです。

①『アイシテル、ボクノモノ』(約75 BPM)
これは、人が深くリラックスして、
静かに呼吸をしている時の
ゆったりとした「脈拍」。
「まずは立ち止まって、
深く息を吸っていいんだよ」と、
不安で早鐘を打っていた私の心臓の鼓動を、
静かに落ち着かせてくれるテンポでした。

②『旅路』(86 BPM)
これは、人が焦らず、自分のペースで
「落ち着いて歩く時」の「脈拍」。
立ち止まっていた私が、
少しだけ前を向いて、
「よし、一歩ずつ歩いてみよう」
と思えた時の、
無理のない等身大の歩幅でした。

③『遠く遠く』(約112 BPM)
これは、元気な大人が「少し早歩きで、
目的地に向かって進む時」の「脈拍」。
涙を拭いて、
遠く離れたあの子の背中を信じて、
私自身も力強く自分の人生を進んでいく。
そんな「生きる力」をくれる、
前向きなテンポでした。

「立ち止まって深く呼吸をし、
ゆっくりと歩き出し、
力強く前を向いて歩いていく」
私は無意識のうちに、
自分が立ち直るための
「3つの鼓動」を、
この音楽たちからいただいていたのです。


■ 揺りかごのリズムと、
隣のソファの「人の温もり」

リズムや音色にも、
大きな秘密がありました。
この3曲の根底に流れているのは、
人を前へ前へと急がせる
「縦」のリズムではありません。
肩の力を抜いて、
体をゆったりと左右に揺らしたくなる、
優しい「横」のグルーヴです。
まるで赤ん坊をあやす
「揺りかご」のように、
私の隣にそっと座り、
一緒にゆっくりと揺れてくれるリズム。
そして耳を澄ませてみると、
心をチクチクと刺すような
尖った音が一つもないのです。

まるで柔らかい毛布のような、
丸くて温かい鍵盤の音。
私の心臓の鼓動に同調し、
そっと撫でて落ち着かせてくれるような、
深く静かなベースの低音。

3人のアーティストの歌声もそうです。
彼らは、遠くの輝くステージから
大声で叫ぶのではなく、
まるで「隣のソファ」に座って、
私の耳元で静かに
語りかけてくれているようでした。
息遣いさえ聞こえるその親密な声は、
「もう頑張らなくていいよ」と、
私の痛みを丸ごと抱きしめてくれました。

張り詰めて、ガラスのように
割れそうだった私の心は、
この「角(かど)のない温かい音」
のクッションに包まれることで、
やっと緊張の糸を解き、
人の温もりの中で
静かに泣くことができたのです。


■ 偶然が教えてくれた、隠された「愛」

脈拍、揺りかごのリズム、
そして角のない温もり。
音楽がくれた
数え切れないほどのギフトに
気づいた時、私は最後にもう一つ、
不思議な偶然を見つけました。

私が無意識に並べたこの3曲のタイトル。
繋げてみると、
そこに一つのメッセージが
浮かび上がってきたのです。

「遠く遠く」離れた場所で、
「旅路」を歩むあなたへ。
「アイシテル」。

それはまるで、
私が今、一番あの子に伝えたい
言葉そのものでした。
頭で考えたのではなく、
私の身体と心が
「今の自分を一番癒やし、
前を向かせてくれる鼓動」と
「一番伝えたかった愛の言葉」を、
音楽を通して
正確に選び取っていたのですね。

世代も、ジャンルも超えて。
素晴らしいアーティストの方々が
紡いでくれた音楽は、
間違いなく私の命を繋ぎ、
愛を再確認させてくれる「お守り」でした。


■ 今、嵐の中で息切れしているあなたへ。

もし今、世の中の
「早く解決を」という
前進の行進曲がうるさくて、
息が詰まりそうになっているなら。
どうか一度、
イヤホンをつけて、
目を閉じてみてください。
あなたを急き立てない、
あなただけの
「優しい脈拍」
が必ず見つかるはずです。

今は立ち止まって、
音楽の揺りかごに身を委ねて大丈夫。

いつか必ず、
あなただけの「心地よい歩幅」を
取り戻せる日が来ます。

もし、一人で音楽を聴くのも
苦しい夜があったら。
いつでも、
私のところへ避難してきてください。

あなたが、
あなた自身の優しい鼓動と
「愛」を思い出せる日まで。
私がここで、
一緒に立ち止まり、
あなたの痛みを預かります。


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