こんにちは、効率オタクです。
私はマルチタスクがあまり得意ではありません。今回は今までに体感したことを元にマルチタスクと生産性の関係について書いてみたいと思います。
一人区で組立作業をしているとします。
・使用後の工具を所定の場所に戻そうとしたとき、うまく収まらず引っかかった状態になってしまう。
・生産中に出た銘板の紙ゴミをゴミ箱に捨てようとして、外れて床に落ちてしまう。
どちらもすぐに拾ったり戻したりすれば問題にはなりません。しかし、これを放置すると、それが気になってしまい次の作業への集中力が低下します。意識の一部がそれに向いてしまうことで、実質的にマルチタスクの状態が発生しているのです。
組立作業では、作業時間が秒単位で管理されている所も多いです。15秒遅れればペースがきつく感じ、逆に15秒余れば手が空いているように感じられる。そういった環境で作業をすると、上記のような些細な事でも生産性が低下するんだなという事を実感できます。
次に少し程度を大きくします。グリス塗布の際に使う刷毛の取っ手にグリスが付着してしまうことがあります。このグリスが手や手袋に付くと、作業中に扱うあらゆるものへと付着する為、綺麗に拭き取る必要があります。
グリスがついた状態でも作業自体は不可能ではないのですが、作業性は確実に落ちます。工具や製品にグリスが付かないように常に気を配る必要が出てくるからです。
この「気にしながら作業を進める」というのがマルチタスクの状態になるのではないかと思っています。
更にこの状況ではもう一つ、追加でタスクが発生しています。「いつ取っ手を拭こうか?」という判断の保留です。
つまり、「作業」「気遣い」「判断の先送り」という三つの要素を同時に処理していることになります。特に判断の先送りというのは俗にいう迷いとなりマルチタスクが複雑化している気がします。私の場合ですが、このような状態だと作業効率は大きく低下します。
この時、最も合理的なのは、刷毛の取っ手にグリスが付いたらすぐにグリスを拭き取ることです。今作業を行っている製品においては多少の遅れが出るかもしれません。ですが気を取られながら作業を続けるより、先に対処してしまった方が結果的に全体の生産性は安定します。
べっとり付いてた時は迷わずふき取ると思います。ちょこっとついた時、この時の判断が間違えやすいような気がします。
私自身、マルチタスクが得意ではないというのもありますが、しっかりと作業を一つずつ片づけていく方が、最終的には効率が良いと感じています。見えづらいマルチタスクの影響をあなどらず、なるべくシングルタスクに戻すよう意識すること。それが、トータルで見た生産性を上げるために大事なのではないかと考えています。