虐待は連鎖する?毒親の親は毒親?〜連鎖を断ち切るために私が努力してきたこと〜

記事
コラム
私は毒親に虐待を受けて育ち、結果として16歳で摂食障害双極性障害になりました。
しかし今は摂食障害も双極性障害も回復し、健康に夫と息子2人と楽しく生きられるようになりました。

さて、今回は毒親に育てられた私の母親の話と、虐待の連鎖を防ぐために私がやってきたことについて話したいと思います。

私の母親の、母親(祖母)との関係

私の母親の両親も毒親だったようです。
毒親の親は毒親だとか、虐待は連鎖するとは言われているものの、母親はまさにその通りになってしまった人です。

母親の父親(私の祖父にあたる人です)は話によると、アル中で母親が言うには、頭がおかしい人だという事でした。
母親の兄は父親から暴力を受けていたようです。
母親は暴力は受けたことはなかったようですが、おそらくその光景を見ていたことでしょう。
そのアル中の父親は母親が小さい頃に亡くなりました。
母親は涙など一切流さず、死んだことが嬉しくてたまらなかったと言っていました。

Untitled design.png

母親の母親(私の祖母にあたる人です)は、シングルマザーになり、生きていくのに必死で働き詰めだったようです。夜にも仕事をしていて、夜に家を空けることが多かったようです。
幼い兄弟を残して仕事に出かけなければいけない状態でした。
母親はその時の事を寂しくて本当に辛かったと話していました。
辛い言葉も沢山かけられたようでした。

そんな祖母でしたが、私は幼い頃にとても良くしてもらいました。
地方に住んでいたので、夏と冬にしか会えませんでしたが、
私は朝5時頃に起きる祖母と一緒に起き出して、2人で料理をしたり、話をしたり、おやつを食べたり、色々な事をしました。
出かける時も大体一緒に着いてきてくれて、買い物や遊園地などにも一緒に行った記憶があります。

しかし母親は祖母を、とても嫌っていました。
よく喧嘩をしていましたし、しょっちゅう縁を切っていたと思います。
私が高校生くらいになった時にも、「おばあちゃんとは縁を切ったからもう電話とかしないで」などとも言っていました。
私は気にせず、寂しがる祖母に電話をしていましたが。
私が成人してからも母親は祖母と縁を切ったことがあり、私がなんとかお互いを説得して、縁を取り持った事もありました。
ちなみに母親は自分の兄とも縁を切っています。何かとすぐに縁を切りたがる人なんでしょうね。

そんな人生を送ってきた母親は、結果的に自分の父親と同じような、アル中で暴力癖のある男性と結婚し、自分も毒親になって子供に虐待をしてしまったわけなんです。

毒親のようにはならないと唱え続けた日々と、毒親に諦めと絶望を感じた日のこと
そんな母親や父親を見ていて、私は物心ついた頃から、「私は絶対にこういう人間にはならない。私は自分の子供に優しく大切に育てる。お父さんみたいな人とは絶対に結婚しない。弱い者に優しくできる人と結婚する。」そう強く何度も何度も想い続けました。

毒親たちに酷いことをされる度に、何度も何度も繰り返し心の中で唱えました。

私は2歳くらいの時から、自分よりも小さい子供が大好きでした。
弟もいましたので、弟のお世話もしました。
お友達の兄弟などで赤ちゃんや小さい子がいたりしたので、会えるとなると、ずっとお世話をしたり一緒に遊んであげたりしていました。
本当に子供といると、癒されるし、可愛いし、楽しいし、幸せな気持ちになれるなぁ…とその時から思っていました。
その為、自分もいつか絶対に子供が欲しいと思っていましたし、「絶対に大切に優しく育てる」という気持ちも早くから芽生えたのだと思います。


私は親に褒められたことがありませんでした。
どんなに頑張っても、悪いところを見つけられて怒られたり、弟や周りの人達と比べられては、何でこんなこともできないんだと怒られたりしました。

私は親の前では、真面目でいい子を演じなければいけなかったのですが、
元々頭が良いほうではありませんでしたので、人の何倍も努力しても得意の科目以外の成績は平均か、それ以下といった具合でした。

それでも高校生の時に家庭科で一度だけ98点をとり、クラスで1番になったことがありました。
その時のテストの単元が、ちょうど子供の保育や子供の成長に関する単元でした。大好きなことだったので、そんな力も発揮できたのかもしれません。

「流石に今回だけはきっと褒めてくれる!!やっと褒めてくれる!!だってクラスで1番だもん。それより上がないんだもん!!」

そう思って、ワクワクしながら毒親達にテストを見せた結果、帰ってきた言葉は、
「お前は馬鹿か!!!!」
でした。
「家庭科なんて落第点取らなきゃいいんだよ!!他の奴らは数学とか国語とかそういう必要なもんを勉強して、こんな家庭科なんてもんは手を抜くもんなんだよ!!こんなもんで良い点とってどうすんだよ!!本当に馬鹿だな!!お前は!!」

そういって怒鳴り散らされて終わりました。

この時に私は、今までずっと頑張り続けてきたけれど、いくら頑張っても頑張っても、もうだめだ・・・。
と心がポッキリと折れてしまいました。
もう、この人たちは私のことを一生褒めてくれないんだと悟り、諦めと絶望を感じました。
Untitled design.png


もちろん、自己肯定感なども構築されて来なかったので、自尊心などもまるでなく、いつも自分はダメな人間だと思っていましたし、死んだほうがいいんだなとも思って生きてきました。

そして私は摂食障害になり、双極性障害になりました。

虐待の連鎖を止める為に私がやってきた事

それから月日は経って、私は大好きな子供と関わることができる、保育士になるために勉強を始めました。
その中で虐待は連鎖していってしまう、虐待を受けた人は虐待をしてしまいやすい。
という事を学びました。
実際に母親もそうだったので、それに関してはすぐに納得しました。

でも、虐待を受けても虐待をせずに子供を育てられることも、もちろんあるんだという事もわかりました。
「私は絶対に虐待しないぞ。子供を大切に、優しく育てるんだ」
勉強しながらも、また何度も何度も心に誓いました。

国家試験は10教科あり、全て合格しないと実技に進めません。
その当時の合格率は10%台だったと思います。
元々頭がそんなに良くないので、必死に勉強しました。
でも、私の中での家庭科のテスト(子供の単元)でクラスで1番を取った。
と言う出来事は忘れずに心の中にあり、きっとあの時みたいに頑張ればきっとできる!!と思って、頑張りました。

見事保育士資格を取得することができ、私は少し自分に自信がつきました。
保育補助として仕事をしながらだったので、実践をしながら勉強もでき、
子供や保育について、自分の心にも身体にも身についたものは大きかったと感じました。

それから自分の父親とはまるで正反対の夫と結婚しました。
夫は毎日「大好きだよ」と言ってくれて、私の事を、「こんなに素敵な所がある!」と、本当に沢山褒めてくれました。

私の自己肯定感は夫と出会ったことで、どんどん上がっていきました。
そして仕事で子供と接することでもどんどん上がっていきました。
子供達は、「先生大好き!!」と本当に可愛い笑顔を向けてくれました。

そして今までの私の人生の中で出会ってきた人たちのことを思い出すようになりました。
学生生活ではいじめも沢山受けてきました。でも楽しい事も幸せな事もありました。

私のことを褒めてくれた小学校の先生、私の事を最高だ!!と言ってくれた友達、試験に合格した時に喜んでくれた習い事の先生…などなど。
最終的には親に否定されたり酷いことを言われて終わったことも、それより前のことを考えてみたら、私は肯定されたことがあったということに気づきました。

子供を産んでから、もっともっと保育の勉強や虐待に関する勉強をしたいと思い、
子育てアドバイザーの資格を取得しました。
子育てアドバイザーでは虐待の授業がとても多く、思い出してしまう為に、涙が止まらない中で講義を受けたこともありました。

でも、そこでの勉強も、また自分にとって「私絶対に虐待をしない」と言う気持ちを強くさせました。
そして、自分だけではなく、虐待に悩んでいる人達に何か力になれることはないかと思い、考えるようにもなりました。

そして、虐待を受けた子供達が大勢暮らしている、児童養護施設での仕事を経験し、現在に至ります。

私には、小さい頃から呪文のように唱えていた、
「親のような人間にはならない。虐待はしない。私は子供を優しく大切に育てる。」
と言う強い想いが、「虐待を連鎖させない」という事にかなり影響を及ぼしていると感じます。

そして保育や子育て、虐待に関しての正しい知識をしっかりと身につけ、
日々子供達と接する中でも沢山勉強して、学んでいったことが、連鎖を断ち切る事につながったんだと感じています。

母親に一度言われたことがあります。
「愛されたことがなかったから、愛し方がわからなかったのよ!!」と。

愛されたことがなかったから、愛し方がわからなかったから、虐待しても良いと言うのはまかり通りません。

なぜ母親は、その時に私のように勉強したり、直そうとしなかったのか。私にとっては不思議ではなりませんでした。

その時ごとに言うことが違うので、「今は虐待なんてしていない!!そんな酷い事を言うなんて!!こんなに金かけて育ててやったのに!!」というような感覚ですが、そのように自分の虐待を、なかば認めたような発言をしたこともありました。

今となっては、もう忘れてしまっていることでしょうけれども。

虐待を受けて来たことは、本当につらい経験です。
でも、それをまた繰り返さないようにすることはあなたの努力次第で、可能なんです。
今すでに虐待をしてしまっている、毒親になってしまっている、そんな方でも、
ここから、気持ちを入れ替えて、前に進むことはできます。
少しずつかもしれないけれど、変わろうと思ったら、きっと変われます。

虐待を受けた人が幸せになれるように、虐待を受ける人が減るように、私は願っています。
少しでも誰かの力になれたら、本当に嬉しいです。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら