「アットホームな職場です」と書いた求人が、応募ゼロだった理由

「アットホームな職場です」と書いた求人が、応募ゼロだった理由

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ビジネス・マーケティング
求人票の添削をしていると、必ずと言っていいほど出会う言葉があります。「アットホームな職場です」「やる気重視」「未経験者歓迎、頑張り次第で高収入」。書いた社長さんに悪気はまったくありません。むしろ「良いことを書いた」と思っているケースがほとんどです。でも、この表現、応募者からするとかなり要注意ワードに映っています。

なぜこの表現が危険なのか。理由はシンプルで、「具体性がないから」です。応募者は「アットホーム」と聞いた瞬間、良い意味より先に「人間関係が密着しすぎていないか」「プライベートに踏み込まれないか」と警戒します。「やる気重視」も同じで、「評価基準が曖昧なのでは」「根性論で働かされるのでは」と受け取られやすい言葉です。実際に私が見てきた求人票でも、こうした抽象表現が多いものほど応募数が伸びていませんでした。

今すぐ言い換えられる表現チェック

- 「アットホームな職場」→「月1回の全体ミーティングで、部署を超えて意見交換しています」
- 「やる気重視」→「未経験入社の8割が半年以内に独り立ちしています」
- 「頑張り次第で高収入」→「入社1年目の月給例◯万円〜◯万円(手当込み)」
- 「風通しが良い」→「週1回、上司と15分の1on1を実施」
- 「若手活躍中」→「20代の店長が3名在籍(平均勤続3年)」

抽象語を具体的な数字や制度に変えるだけで、同じ内容でも「本当のことを言っている会社」に見えます。

表現を変えただけで反応が変わったケース

これまで担当した企業では、「アットホームな職場です」という一文だけを「毎月1回、部署をまたいだランチ会があります」に変えたところ、応募数がおよそ1.5倍になった事例がありました。求人の内容自体は変えていません。抽象語を、実際に社内で起きている具体的な出来事に置き換えただけです。

別の企業では「やる気があれば誰でも活躍できます」という表現をやめて、「入社半年で独り立ちした社員の割合」を数字で示したところ、面接時に「求人票通りの会社だと思った」と話す応募者が増えました。求人票の表現は、入社後の期待値とのズレを防ぐ役割も果たしています。抽象的な言葉を避けることは、応募数だけでなく、早期離職の予防にもつながっているのです。

求人票の中に「何となく良さそうだけど、具体的に何をしているかわからない」表現がないか、一度見直してみることをおすすめします。

応募が来ない原因は、媒体ではなく求人票の言葉選びにあるケースも少なくありません。「自社の場合はどうだろう?」と思ったら、お気軽にメッセージください。


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