「アットホームな職場です」と書いて、応募が減っていた話

「アットホームな職場です」と書いて、応募が減っていた話

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ビジネス・マーケティング
求人票を見せてもらうと、ほぼ必ず出てくる言葉があります。「アットホームな職場です」「頑張り次第で昇給あり」「やる気重視」。悪気は全くなく、むしろ「応募者に安心してもらいたい」という気持ちで書かれています。でも実はこの手の表現、応募者からすると逆に不安材料になっていることが多いんです。

なぜ「良かれと思って書いた言葉」が応募を減らすのか

理由はシンプルで、こういう言葉には具体性がないからです。

- 「アットホーム」→ 人間関係が近すぎて息苦しいのでは?と警戒される
- 「やる気重視」→ 未経験でも詰め込まれそう、évaluation基準が曖昧に見える
- 「頑張り次第で昇給」→ 昇給の条件が不透明で、結局上がらないのでは?と疑われる

応募者は求人票の言葉を「額面通り」には受け取りません。むしろ、具体的な情報がない部分を「何か隠しているのでは」と補って読みます。これは私が採用担当として何百件も応募対応してきた中で、はっきり感じていることです。

今すぐ見直せる、避けたほうがいい表現と言い換え方

- 「アットホームな職場」→ 「1日の終わりに5分だけ雑談する時間があります」など具体的な場面で
- 「やる気重視」→ 「未経験の方には〇〇研修を用意しています」
- 「頑張り次第で昇給」→ 「入社半年後に昇給あり(目安〇円〜)」
- 「明るい職場です」→ 「20〜40代のスタッフが半々くらいです」
- 「福利厚生充実」→ 具体的な制度名を3つ以上列挙する

抽象的な言葉を一つ具体的な事実に置き換えるだけで、求人票の「信頼度」がぐっと上がります。

「頑張り次第で昇給」を外しただけで、面接来社率が変わった話

以前サポートした小売業の求人では、「アットホームな職場、やる気重視、頑張り次第で昇給あり」という3点セットがそのまま入っていました。応募数自体はそこそこあったのですが、面接の日程調整をしても「やっぱり辞退します」という連絡が続いていました。

そこで昇給の表現だけを「入社3ヶ月後に月給〇〇円へ昇給(全員対象)」と具体的に書き換えたところ、次の募集では面接に来社する人の割合が明らかに増えました。応募者本人に話を聞くと「昇給の条件がはっきりしていて安心できた」という声が複数ありました。数を打つより、曖昧な表現をひとつ削る方が効くこともあるんだな、と改めて感じた事例です。

抽象的な言葉は「読者を安心させたい」気持ちから生まれますが、応募者にはむしろ不安として伝わります。求人票は「感じよく書く」よりも「具体的に書く」ことが信頼につながります。

応募が来ない、来ても辞退が多いという場合、媒体よりも求人票の言葉選びに原因があることが少なくありません。「うちの求人票、大丈夫かな?」と思ったら、お気軽にメッセージください。


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