相手が困っていそうだと、つい声をかける。
話したそうにしていたら、最後まで聞こうとする。
空気が悪くならないように、
自分が少し我慢すればいいと思ってしまう。
そんなふうに、
いつも周りを見ながら過ごしている人は、
気づかないうちに自分の気持ちを後回しにしています。
「私は本当はどうしたいんだろう」
そう考える前に、
「相手はどう思うかな」
「嫌な気持ちにさせないかな」
「今は私が我慢した方がいいかな」
と、相手の気持ちを先に考えてしまう。
それはきっと、
優しくないからではありません。
むしろ、
相手を大切にしようとする気持ちが強いからです。
けれど、気を遣うことが続きすぎると、
少しずつ苦しくなることがあります。
誰かの話を聞いているのに、
自分の話はどこにも置けない。
相手の気持ちは考えているのに、
自分の気持ちは誰にも気づいてもらえない。
そんな時間が重なると、
心の中に小さな疲れが積もっていきます。
本当は嫌だったこと。
少し寂しかったこと。
今日は聞く余裕がなかったこと。
自分だって、誰かに聞いてほしかったこと。
それらを全部飲み込んでいると、
ある日突然、何もしたくなくなったり、
理由も分からないまま悲しくなったりすることもあります。
だから、
たまには自分の気持ちを先にしてもいいんです。
今日は話を聞けない。
今は一人で休みたい。
私はこう感じている。
それを言うことは、
わがままではありません。
ずっと相手を優先してきた人にとっては、
自分の気持ちを口にすることさえ、
少し勇気がいるかもしれません。
すぐに誰かへ伝えられなくても大丈夫です。
まずは心の中で、
「私は今、疲れている」
「本当は少し寂しかった」
「今日は自分を優先したい」
と、自分の気持ちに気づいてあげるだけでもいい。
誰かを大切にすることと、
自分を大切にすることは、
どちらか一つを選ぶものではありません。
いつも聞き役になっている人にも、
話したい日があります。
いつも我慢している人にも、
受け止めてもらいたい夜があります。
気を遣いすぎて疲れてしまった時は、
ここでは無理に明るく話さなくても大丈夫です。
まとまっていない気持ちも、
うまく言葉にできない思いも、
そのまま置きに来てください。