”トップの腐敗が会社をダメにする”
ブラック企業に33年勤めた中で、それを思い知らされた出来事です。
◇会長の怒声
「お前!B部長に恥かかす気か!」
月曜朝の会議室、
会長の怒鳴り声が響きわたり、私の心臓をギュッと締めつける。
当時、私は30代。
「この会社を良くしたい」と本気で思っていました。
そんなとき会長から、
「社内の問題点を洗いざらい出せ!」と厳しい指示がでた。
『よし、今だ!』
ここはチャンスと思い、
私は、放置され続けてきた”清掃不足”という現場の問題を、
勇気を振り絞って声に出したんです。
その現場こそ、
会長がかばった、”B部長”が管理している現場でした。
◇ズブズブの関係
B部長は、ウソや隠しごとが多くて困った人でした。
上っ面は仕事してる風に見せといて、実は何もしていない。
現場のアチコチには汚れが溜まり、近づくと悪臭もするくらい酷い状態。
清掃記録なんかは、空チェックでやったフリが当たりまえ。
現場の仲良しグループと遊びほうけては、一日のほとんどを休憩室で
過ごすという不良部長だったんです。
こんな状態が長いこと続いていたので、
現場に来たお客様からも「食品工場なのに衛生意識が低すぎる」と、
厳しく指摘されていました。
それでも危機感ゼロのB部長……
『このままじゃ、取引停止だってあり得るというのに』
そこで私は、会長の力に頼ろうとしたんです。
しかし……甘かった。
会長とB部長は“超”がつくほどの仲良し。
何があっても「今回だけだぞ」で甘やかすズブズブの関係。
『それは分かっていました』
けど、”もしかしたら”と、
会長の指示に、かすかな希望を持って問題点を口にしたんですが…
私が甘かったですね。
けっきょく、「お前、B部長に恥かかす気か!」で惨敗。
『はめられた…』という悔しい思いと、
会長を取り巻く幹部たちからの冷たい視線が、私の心を
締めつけるだけでした。
◇最悪の事態へ
数ヶ月後…
B部長の現場で“微生物事故”が発生。
原因は、あのとき私が指摘した『清掃不足』でした。
もちろん、お客様からの信頼を完全に失い生産はストップ。
そして、約1年間の調査と改善策の報告を続けて、ようやく信頼を回復して
生産再開へとこぎ着けました。
品質やお客様よりも、「仲良し」を優先する組織。
どれだけ頑張っても、トップが腐っていれば会社全体が腐っていく——
”魚は頭から腐る”
その意味をまざまざと見せつけられた出来事でした。
◇環境は選べる
もしいま、あなたも“腐った組織”で心をすり減らしているなら。
「自分が頑張れば…」と耐え続けることが、正解じゃありません。
環境を変えることも、大切な選択肢です。
自分まで腐る前に、自分が輝ける場所を見つけましょう。
必ずありますから。
一度キリの人生、どうか自分の幸せや大切な人を守るための一歩を
踏みだしてみてください。
最後に、
もし今「どうしたらいいんだろう…」と迷っているなら、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
私の電話相談は、ちょっと話してみるだけでも心が軽くなる場です。
気楽な気持ちで声をかけてくださいね。