パニック障害の慢性化と残遺症状・私の場合。

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コラム
こんにちは、YUSAKODAです(˶′◡′˶)

私は20代の頃にパニック障害を発症して、
それから良くなったり、再発したりを繰り返しています。

再発といっても、激しい発作が起こるのではなく、
主に『予期不安』『広場恐怖』と呼ばれるものが
通常時よりひどくなる…過敏になるというのかな。

これは、パニック障害が慢性化した残遺症状のためで、
『非発作性不定愁訴』とも呼ばれています。

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パニック障害と聞いて、みなさんが思い浮かべるであろう
過呼吸などの激しい発作が頻繁に起こる時期は、
急性期と呼ばれ、発症から1~3か月位なんだそうです。

この時期にきちんと病院を受診して、薬物療法や精神療法をし、
少し良くなってきても油断せずに受診や服薬を続け、徐々に減薬。

そうすると、個人差はありますが、
早い人だと6か月から1年くらいで症状の寛解がみられるようです。

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でもね、私が発症した頃は『パニック障害』なんてものは、
聞いたこともなかったし、知らなかったんですよね💦

パソコンも普及してないし、スマホもまだない時代。
インターネットで何かを調べる習慣もないですから、

心療内科を受診しなきゃいけないなんて思いもせず、
自分なりに対策をするしかなかったんです。

私は電車内で初めてのパニック発作を起こしましたが、
当時は、職場まで電車通勤をしていたので、

各駅停車の電車に乗るようにする、
吐き気を抑えるために飴やミントタブレットを舐める、
どうしてもダメだったら途中で降りて、次の電車を待つとかね。

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無意識に『暴露療法』をしていたことになりますが、
そのうち転職を機に電車に乗らずにすむようになり、

いつのまにか電車に対する苦手意識もなくなっていき、
普通に乗れるようになったので、治ったって思いますよね~。

だけど、私のように急性期に受診せずに、なんとかやり過ごせた人は、
その後、再発することや慢性化する可能性も高いようなんです😭

根本的に治せてないってことなんでしょうね。

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慢性化する要因としてあげられるもののひとつに、
回避行動・安全保障行動があげられます。

『回避行動』は、読んで字の如く、
不安を感じる場所や状況を完全に回避する行動。

『安全保障行動』は、これもそのままですが、
安全を保障したうえ(誰かに付き添ってもらうなど)で、
発作が起きそうな状況を微妙に回避する行動です。

これ、私は、今、ばっちりやってますね💦

仕事をしている時は、暴露が自然に出来ていたので、
気づいたら大丈夫になっていたってことも多かったんです。

でも、ここ数年は、完全に回避できる環境が整ってしまった💦
だから、いざ苦手な場所や状況に飛び込もうと思うと、
以前よりハードルが高くなってることも多くなってしまったんです。

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正直、最初の発作はトラウマになってる自覚はないんです。

でも、それから今までに起こった出来事の中で、
パニックの発作以外で「死の恐怖」を感じたことがあるので、
私の場合は、それも慢性化してる原因だと思っています。


例えば…

夫がうつ病になった時に、私も初めて心療内科を受診しましたが、
その頃には発作が起こることもなくなってましたから、
よく言う、お守り代わりの頓服薬しか処方されませんでした。

それから、何度か違うクリニックも受診しますが、
どこも継続的なお薬ではなく、頓服薬だけの処方で、
それもほとんど飲むことなく、症状は治まっていたんですよね。

でも、たまたま頓服を飲む頻度が多かった時、
一度、試してみますか?とSSRIを処方されたことがあります。

それが、どうも私には合わなかったようで、
それまで経験したこともなかった症状がでてしまいました。

『希死念慮』とはまた違うんですが、
突発的に自分が何かしてしまうんじゃないかという感情が沸き、
それまで感じたことのない恐怖を感じたんです。

単刀直入にいうと、ベランダの近くに座っていたので、
そのまま飛び出してしまいそうになる衝動が襲ってきました(-_-;)
しかも、自分ではコントロールできない感じも同時に…

処方時に先生からの説明はありませんでしたが、
後々、違う病院の先生に話してみて、
稀にそういう副作用のあるお薬だと知りました。

もちろん、効果のある人にはとっても有益なお薬ですし、
そういった副作用も稀ですので、安全なお薬だと思います。

でも、私にとっては、お薬への不信感を助長する大きな出来事で、
もう薬物療法は無理だと、病院を受診することもやめてしまいましたし、
なにより、また「死」に対する恐怖がくっきりと上書きされてしまいました。

*****

もうひとつ、それを機に喉の症状に敏感になった出来事もあるんですが、
実は私、大人になってから『百日咳』にかかったんです💦

アラフィフのみなさん、
子供の頃に打った予防接種の効果なくなってますよ~!
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最初は、普通に風邪を引いたと思っていて、
咳の症状だけずっと治らず長引いていたので、内科を受診。

検査をした結果、軽い喘息になってると言われました。

お薬をもらって飲んでいましたが、なかなか良くならず、
夜中に咳き込むので、吸入薬もいろいろ試しましたがダメ。

そんなある夜、咳き込んで苦しかったので起き上がると、
喉がくっついた感覚があって、息を吸うことも吐くこともできない💦

尋常じゃない様子に、いつもは爆睡の夫も起きてきて、
背中を叩いたりさすったりしてくれましたが、『窒息』してました😓

幸い、すぐに息はできるようになりましたが、そのまま救急へ。

その時点で1か月ほど咳が続いてることになりますが、
救急でも、喉が荒れているとネブライザーだけしてもらって帰宅。

翌日、最初に受診したかかりつけの病院で一通りのことを話すと、
初診の時の血液検査結果にどうやら見落としがあったらしく、
百日咳の数値がとんでもなく高かったと。

でも、今からお薬飲んでも効果は低いけど、どうしますか?って、
こっちは窒息して死にかけたのに、謝罪も労いもない(ノ_<。)

あげく、喉がくっついてしまうのは内科では診れないとまで言われ、
はい、二度目のお医者様への不信感です…。

*****

その後、以前かかったことのある、
めっちゃ怖い耳鼻科の先生のところへ行くと、

「喘息の薬が強すぎて、喉が荒れまくってる💢」と言われ、

漢方医でもあるので、怒涛の問診と舌診、触診後、
よくあるうがい薬と喉を潤す漢方薬を処方され、回復に至りました。

でも、やっぱり息ができない状況の恐怖っていうのは、
脳のどこかに刷り込まれてしまったんでしょうね。

少しでも喉に異変を感じると、また同じ目に合うんじゃないかと、
必死に治そうとしますし、じわじわと恐怖や不安も襲ってきます。

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いつも通っている鍼灸院の先生に、
「交感神経が暴走してる」と言われたことがありますが、

パニック障害の慢性期は、まさにその状態のようで、
弱い不安がずっと続いている『アイドリング状態』なんだそうです。

完全にストップしてないので、いつでも発作起こせるぜ!って感じw

冒頭に書いたように、身体感覚が過敏になってるので、
ちょっとしたことがトリガーになって、不安が起こるんですよね。

多分、私の世代で長年、パニック障害に苦しんでる人は、
急性期に、すぐに病院を受診できなかった人もいるでしょうから、
この『残遺症状』に悩んでいる方が多いのではないかなと思います。

症状は、いわゆる自律神経失調症や不定愁訴と同じように、
動悸やめまい、頭痛や吐き気、のどの詰まり感、ほてりなど、
人によっても症状はさまざまですし、数え切れません。

また、同じ人でも症状や痛みの程度、発現箇所が、
タイミングによって違ったりすることもあるし、

私たちアラフィフ世代は、更年期障害の症状とも重なりますから、
今の不調の原因がどれかもわからない。

内科に行けば、更年期だから婦人科に行けと言われ、
婦人科に行けば、メンタルだから心療内科に行けと言われたり、
あちこち受診することに疲れて、やめてしまった人もいませんか?

実際、いくつもの要因が重なっていることもあると思いますが、
それでも、ひとつずつ解決していくしかないんですよね。

慢性化していても、治療法は急性期の時と同じになるようですが、
長い間に刷り込まれた不安や恐怖を取り除くのは、
簡単なことではないと思います。

本来、不安や恐怖は人間の防衛本能で必要なものですから、
完全になくすものでも、なくせるものでもありませんからね。

上手に付き合っていくにはどうしたらいいか、
どの程度に軽減されれば自分が楽に過ごせるかは、
個人差もありますし、環境にもよると思うので、

信頼できる病院の先生や、カウンセラーさんにも頼って、
もちろん私のことも頼ってもらっていいので、
あなたらしい過ごし方や付き合い方を見つけてみませんか?✨

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性懲りもなく、また、ボイスサンプルを作りました。
今回のはパニックさん向けの特別バージョン♪
サービスサムネの最後に、しれっと追加してます(/ω\)

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