こんばんは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今日のテーマは、その言葉、本当に「選んで」いますか
今日、大学の講義でソーシャルワークの面接技法について学びました。その中に、「言い換え」「明確化」という技法があります。
相手が話した内容を、そのまま繰り返すのではなく、こちらの言葉に置き換えて返す。曖昧な部分を、こちらから問いかけて明確にしていく。学びながら、ふと、こんなことに気づきました。
相手の話を言い換えるとき、私たちは、無数にある言葉の中から、一つを「選んで」いる。
そして、これは相手の話を聴くときだけの話ではないはずです。自分自身のことを語るときも、私たちは同じように、言葉を選んでいる——というより、選ぶことができるのです。
私たちは、意外とこのことに気づいていない
普段、自分がどんな言葉を使って自分を表現しているか、意識したことはあるでしょうか。
「私は要領が悪くて」と言うのか、「私は一つひとつ丁寧に取り組むタイプで」と言うのか。同じ自分の特性を語るにしても、選ぶ言葉によって、相手に伝わる印象も、そして自分自身がその特性をどう受け止めるかも、まったく違ってきます。
多くの人は、この選択を意識せずに行っています。育ってきた環境や、これまで浴びてきた言葉の影響で、なんとなく「いつもの言い方」が染みついていて、それが唯一の表現方法だと思い込んでしまっている。でも、本当は、そこには常に選択肢があります。
キャリアにおいても、言葉の選択は自分のもの
これは、キャリアを語るときにも、そのまま当てはまります。
面接で自分の経験を話すとき、退職理由を説明するとき、今の自分の状況を誰かに話すとき——そのすべてにおいて、私たちは無意識に、ある言葉を選び、ある言葉を選ばずにいます。
「仕方なく」その仕事を選んだと語るのか、「そのときの自分なりに」その仕事を選んだと語るのか。同じ事実を語っていても、選ぶ言葉によって、自分自身の物語(キャリア)の意味づけは、大きく変わっていきます。
大切なのは、どちらが正しいかではありません。自分がどの言葉を選ぶかは、他の誰でもない、自分自身に委ねられている、ということです。
言葉を選ぶ練習は、今日からできる
今日の講義で学んだ「言い換え」「明確化」という技法は、本来は相手の話を丁寧に理解するための技術です。でも、これを自分自身に向けて使ってみることもできます。
自分が発した言葉を、一度立ち止まって聞き返してみる。「今、私はどんな言葉を選んだだろうか」「他にどんな言い方ができただろうか」。この小さな問いかけの積み重ねが、自分の言葉、ひいては自分のキャリアの語り方を、少しずつ自分の手に取り戻していく練習になります。
言葉は、誰かに与えられるものではありません。今日という日から、自分自身で選び遣うことを意識されてみてはいかがでしょうか。