好きなのに結ばれない恋 ― ミモザと桜の物語
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コラム
廉清生織のブログの部屋へようこそ
春になると
ミモザと桜が同じ空に咲きます
あなたは
この二つの花が
どんな恋をしているか
想像したことがありますか?
もしかしたら。。
あなたの恋の物語と
少し似ているかもしれませんね
まだ少し冷たい
早春の風のなか
黄金色のミモザが
そっと花をひらいた
それは
春の始まりを告げる
小さな勇気の花
そこへ
ふわりと舞い降りたのは
淡い光をまとった桜
桜は知っている
恋がどれほど
美しくて儚いものかを
ミモザは知らない
まだ始まったばかりの
まっすぐな想い
「近づいてもいいの?」
風に揺れながら
ミモザはそっと問いかける
桜は
少しだけ微笑んで
こう答えた
「私はね。咲いたらすぐ
旅に出る花なの」
それでもミモザは
春の光を信じて
咲き続けた
ほんの少しの時間
二つの花は
同じ空を見上げた
けれどやがて
桜は風に乗り
静かに空へ散っていく
ミモザは
その姿を見送りながら
初めて知る
恋は
永遠になるためだけに
出会うのではないことを
心を目覚めさせるために
訪れる春もあることを
そして
桜が去ったあと
ミモザは
前より少しだけ
強く咲くようになった
次の春にはきっと
ミモザの花を
大切に抱きしめる風が来る
それが
あなたの本当の春だから