廉清生織のブログの部屋へようこそ
交流分析は・・・人間関係やコミュニケーションの問題に具体的な指導を行い問題行動を改善していく心理療法です
「人が抱えるほとんどの悩みは人間関係が原因だから人間関係がうまくいけば悩みの大半は解決するはずだ」と考えた精神科医エリック・バーンによって…1950年代に提唱されました
心理療法として確立した年代は古いですが・・現代でもカウンセリング現場で用いられることが多く 7つの要素をうまく活用して クライエントの抱える問題を解決していきます
交流分析はロジャーズの提唱した来談者中心療法とはまったく異なり指導的側面が強いのも特徴です
交流分析をもとに作られた「エゴグラム性格診断テスト」のほうが聞いたことのある方も多いかもしれません
交流分析を進める軸・基盤には、「自我状態」「人生状態」という大きく2つの考え方があります
自我状態とは 人と人が関わるときの考え方・感じ方・行動の仕方のことで 交流分析ではこれをP・A・Cの3種類のカテゴリーに分類します
3種類の自我状態
P(Parent):「親」の影響を強く受け継いだ思考・感情・行動
A(Adult):今ここで起こっている状態に直接反応している「成人」の思考・感情・行動
C(Child):「子ども」のころと同じような思考・感情・行動
交流分析をもとに考案されたエゴグラム性格診断では PとCをそれぞれ2つのカテゴリーに分け CP・NP・A・FC・ACという計5つのカテゴリーに分類することでより細かい分析を可能にしました
エゴグラムの5種類の自我状態
CP:「支配的な親」「批判的な親」「父親」「厳しい私」の自我状態
NP:「養育的な親」「援助的な親」「母親」「優しい私」の自我状態
A:「理性的な大人」「考える私」の自我状態
FC:「天真爛漫な子ども」「自由な私」の自我状態
AC:「従順な子ども」「合わせる私」の自我状態
「まるで多重人格みたい」と思うほど 自分自身の考え方が時と場合によって違ったという経験はありませんか? それが自我状態による違いなのです
CP(Controlling Parent):「支配的な親」「父親」の自我状態
正義感・道徳心・責任感・良心などを大事にする反面・批判的で価値観を押し付ける傾向がある
NP(Nurturing Parent):「養育的な親」「母親」の自我状態
思いやり・寛容・受容・共感・親切などを大事にする反面、過保護で相手の自立を妨げる傾向がある
A(Adult ego state):「合理的な大人」「理性的な大人」の自我状態
現実的・合理的・冷静・論理的に判断する反面、損得に敏感で打算的になったり、考えすぎて行動が伴わない傾向がある
FC(Free Child):「天真爛漫な子ども」の自我状態
直感力・創造性・表現力などに優れ人間味がある反面、わがままで身勝手な印象を与える傾向がある
AC(Adapted Child):「従順な子ども」の自我状態
協調性・忍耐力・奥ゆかしさ・礼儀正しさに優れ自分を集団に合わせられる反面、対人関係でストレスを感じやすく限界になると癇癪を起すといった傾向がある
人生態度は・・親をはじめとする大人と深く関わり合う中で学んだ自己や他者に対する基本的な態度のこと
人生態度は3~7歳くらいに出来上がると言われていて・・この時期の子どもへのかかわり方が そのまま子どもが大人になったときの対人関係形成力に大きな影響を与えると考えられています
人生態度には、「自己」と「他者」、「肯定」と「否定」の2×2=4通りの組み合わせがあります
4種類の人生態度
自他肯定「私はOK、あなたもOK」
自己肯定・他者否定「私はOK、あなたはOKでない」
自己否定・他者肯定「私はOKでない、あなたはOK」
自他否定「私はOKでない、あなたもOKでない」
人生態度は自分自身でもある程度判別がつきますが・・・具体的にどの態度が強いかは OKグラムという診断で判断することも可能なのです
自他肯定「私はOK、あなたもOK」
自他肯定の「私もあなたもOK」という態度は、交流分析が目指す理想的な人生態度です
自己肯定・他者否定「私はOK、あなたはOKでない」
自己肯定・他者否定の態度が強い人は、他者よりも自分のほうが勝っていると考えているため、「どうして自分ばかりこんな目に」と不当な扱いを受けているように感じてしまいがちです
自己否定・他者肯定「私はOKでない、あなたはOK」
自己否定・他者肯定の態度が強い人は、他者よりも自分のほうが劣っていると考えているため「自分は何をやってもだめだ」という劣等感に苛まれています
自他否定「私はOKでない、あなたもOKでない」
自他否定の態度が強い人は 人生に一切価値はないと考え・無気力や恐怖・絶望感などによって自分の殻に閉じこもってしまいがちです
他者から愛情を注がれても「自分なんかに愛される価値があるわけがない」「他人に愛情を注ぐような人がいるわけがない」といった否定的な感情から受け入れることができなくなってしまうのです