【読むメンタルケア vol.31】 わかってもらえない夜に、まず自分を守る

【読むメンタルケア vol.31】 わかってもらえない夜に、まず自分を守る

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コラム

一人になった夜、胸がキュッとするあなたへ

「なんであの人は、あんな態度を取るんだろう」
「あれだけ気を遣ったのに、全然伝わってない」

仕事や家事を終えて、ようやく一人になった夜。ふとそんなことが頭に浮かんで、胸の奥がキュッと痛くなることはありませんか。

「私ばかり損してるな」
「誰もわかってくれないんだな」

そう思うと、さっきまで平気な顔をしていた自分が急に情けなくなったりします。

臨床心理士として日々お話を聞いていると、こういう夜を過ごしている女性は本当に多いです。
特に30代は、職場、家族、ママ友、パートナーと、気を遣う相手が一気に増える時期です。つらくなるのは、あなたが弱いからではありません。

「相手がわからない」のは、あなたのせいじゃない


人は困ると、相手の気持ちを必死に考えます。
「あの言い方は、私のことが嫌いだからかな」
「いや、疲れていただけかも」
「でも、前にも同じことがあったし」

こうやって相手の頭の中を想像し続けると、だんだん頭が回らなくなってきます。考えても考えても答えが出ないので、疲れて固まってしまうんですね。

それは当然のことです。相手には相手の過去があり、怖いと感じるものがあり、自分を守るためのクセがあります。あなたからは、そのほんの一部しか見えません。外から100%読み切ることは、誰にもできないんです。

心理療法家の大嶋信頼さんは、こんなふうに言っています。

「相手の気持ちはわからない。そして自分の気持ちすらわからない」

ちょっと突き放されたように感じるかもしれません。でも私は、これはとても優しい言葉だと思っています。わからなくて当たり前なのだから、無理に理解しようとしなくていい、と言ってくれているからです。

「かわいそうな私」から抜けるために


「私ってかわいそうだな」と思ってしまう自分を、責めないでくださいね。

それは、心がこれ以上傷つかないように働いてくれる、自然なクッションのようなものです。しんどい時に、そう思いたくなるのは普通のことです。

ただ、ずっと「かわいそうな私」の場所にいると、気持ちの主導権を相手に預けたままになってしまいます。相手が変わってくれるかどうかで、自分の機嫌まで決まってしまう。これはけっこう苦しい状態です。

近しい関係でも、もともとは別々の人間です。
同じものを見ても、感じ方も考え方も違います。
だから「わかってもらえない」のは、あなたの伝え方が悪いからでも、相手が冷たいからでもなく、そもそも別々の人間だからなんです。

最初から完全には分かり合えないと思えたら、ちょっと肩の力が抜けませんか。「相手に分からせること」にかけていたエネルギーを、「自分を守ること」に回せるようになります。

今夜できる、いちばん小さな境界線ワーク


境界線と聞くと、人付き合いを断ち切ったり、強く言い返したりすることを想像するかもしれません。でも、ここでやるのはもっと小さなことです。相手を納得させるのではなく、自分が巻き込まれないための線を、そっと引くだけです。

これから、次の問いを自分に投げかけてみてください。

「もし明日、相手がまったく変わらないとしたら、私はどう振る舞えば、いちばん消耗せずに済むだろう?」

答えは小さなことで構いません。

返事を急がず、一晩置いてから返す
話題が荒れそうになったら、「ちょっと考えるね」と一度離れる
期待しすぎないために、頼みごとの数を減らしておく

どれも、相手を変えるための作戦ではありません。自分の心を守るための動き方です。

ひとりで抱えきれないときは


髪が伸びたら美容院で整えてもらうように、心も、ときどき整えてあげていいと私は思っています。

ココナラで、臨床心理士のかすがが電話相談「心のモヤモヤSOS!」をやっています。10分から15分ほど、心を調律するくらいの気持ちでお話しください。

「明日どう接したら角が立たないか」
「どうやって自分の身を守ろうか」

自分のケアに電話相談してみませんか?


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