私は英語圏の留学経験がありませんので、英語の勉強はひたすら独学だったのですが、社会人になってから英語を再開しているのでかなり長いブランクがありました。まさにゼロからの再スタートだったわけですが、英検1級とTOEIC955点になるまでに3,760時間という膨大な時間が掛かってしまいました。
独学ゆえに沢山の遠回りをしてしまったのです。
語彙もまだほとんど忘れている段階で英字新聞を購読し、訳も分からずただ眺め続けたり、洋画も字幕を切って意味も分からずうなりながら難しい内容の作品を見続けたりと、実際に行なった勉強の半分以上は今考えると”遠回りだった”と思えるような勉強内容でした。
ただ、「じゃあその遠回りは完全に無駄だったのか。悪だったのか」と言うと、私の場合はそうでもなかったのです。
と言いますのは、勉強真っ盛りのある時、あまりに自分の英語力の伸びが遅かったので、「何かやり方が間違っているに違いない」と思ったところまでは良かったのですが、何を思ったか突然「言語学」の勉強をし始めて、しばらく言語学の本を漁っていたことがあったのです。
当然これは自分が当時目指していた「TOEIC900点突破」というものとはかけ離れてゆくような勉強法でしたので、TOEICのスコアにはほとんど良い成果は見られなかったという遠回りっぷりでした。
しかしその後自分が家庭教師業を営み始めて実際に多くの生徒さんを指導するようになった時に文法を解説したり質問されたりすることが多いわけですが、
驚くことに参考書よりも詳しく細かく構造的に解説することができる自分がいたのです。
参考書には載っていないような細かなニュアンスなども説明できる自分がいることに自分自身で驚いたのですが、これは間違いなく言語学の本をむさぼっていたあの”遠回り”だった期間に養われたものだと思います。
当時は「TOEICや英検には意味無かったじゃん!」って切り捨てていたあの時間が、数年を経て指導することになった時に活きているのです。
私にとってのあの期間は、遠回りではありましたが、決して無駄ではなかったのです。
ただし、こと「受験」においては”入試”という期限がありますので、なかなか大きな遠回りをしている時間が無いことも事実です。
だからこそ、沢山の遠回りをして大きな収穫を得ている人から学ぶことが、その人の”遠回り”を効率良く習得できる最大の方法になりますよね(^▽^)