こんにちは、
食べ物がおいしくなってきましたね。基礎代謝アップをしつつおいしい秋の味覚を楽しみたいと思います。
中でも葡萄はとっても美味しいですよね。私の出身地の山梨県では葡萄の産地で有名ですが「お葡萄」と葡萄に「お」とつけて呼んでいます。とっても大切にいただきます(食べます)
突然ですが葡萄の種なしはどのように作っていると思いますか?
A:元々種がない種類である
B:紫外線を当てる
C:日光をを当てない
D:カビの発酵エキスをかける
答えは 「D:カビの発酵エキスをかける」でした。
種なし葡萄をつくるカビのエキスはジベレリンといい「イネばか苗病菌」という名前のカビから発見されました。このジベレリンは植物の生長促進、成熟促進する物質で稲の生長を狂わせてしまいます。稲にこのカビが生えてしまうと馬鹿になってしまったようにちゃんとした米が実らないので馬鹿苗病と恐れられました。その性質を逆手にとり葡萄の生産現場では実が成る前にこの物質にブドウを触れさせ、すると種を作らないまま実ができるようになります。房一つ一つにこのジベレリン処理を行います。(ジベ処理)
イネばか苗病菌はGibberella fujikuroi (本来はイタリック表記)といい日本人によって発見されています。学名が2つあることでも有名なんですがそれはまたの機会に。
このカビのエキスジベレリンは人間には全く影響はないので安心して食べてくださいね。
種なし葡萄は発酵食品そのものではありませんが生産者さんの力と「菌」働きによってできている食べ物と言っても良いですね。
きっと葡萄に「お」とつけてお葡萄と呼びたくなったのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。