社会の VUCA 化 VUCAとは。

記事
コラム

V=volatile(不安定)
U=uncertain(不確実)
C=complex(複雑)
A=ambiguous(曖昧)


という、今日の社会を特徴付ける四つの形容詞の頭文字を合わせた言葉で、
もともとはアメリカ陸軍が現在の世界情勢を説明するために用いだした用語です。


これらの四つのの特徴が、現在の私たちを取り囲む状況であることに反論できる人はいないでしょう。


今日「社会のVUCA化」はさまざまなところで議論されていますが、VUCA化が一体どのような行動、思考に関する変化を要請するのか、
という点についてはあまり整理されていないように思います。


VUCA化の進行」は、私たちがこれまで「良い」と考えてきたさまざま能力やモノやモノゴトの価値に大きな影響を与えることになります。
ここでは、代表的なポイントを3つ挙げておきましょう。


1つ目が「経験の無価値化」です。
これまで私たちは「経験豊富」という要件を無条件にポジティブに評価してきたわけですが、


環境がどんどん変化していくということは、過去に蓄積した経験がどんどん無価値になっていくということを意味します。
このような世界にあっては、過去に蓄積した経験に依存し続けようとする人は早急に人材価値を減損させる一方で、新しい環境から柔軟に学び続ける人が価値を生み出すことになります。


2つ目が「予測の無価値化」という問題です。
これまで、企業にしても個人にしても、何かを実行しようというとき、中長期な予測をともに計画を立てることが「良し」とされてきました。
しかし、社会がより「不安定」で「不確実」になるということは「予測の価値」がどんどん減損していくことになります。


このような時代にあって、計画に時間をかけ、立てた計画を実直に実行するという行動様式は極めてリスクが大きいと言わざる得ません。
今後はむしろ、とりあえず試し、結果をみながら微修正をくりかえしていくという、

いわば「計画の行き当たりばったり」によって、変化する環境に対して柔軟に適応していくことが求められます。


3つ目が「最適化の無価値化」という問題です。
私たちは常に、周囲環境に対して最適化することで自分のパフォーマンスを高めようとするわけですが、ここにパラドックスがあります。


というのも「VUCAな世界」では、環境は連続的に変化し続けているわけですから、どこかの時点での環境に高度に最適化してしまえば、
それは次の瞬間には時代遅れなものになってしまうからです。


つまり、私たちは「最適化という概念そのもの」の意味合いを考え直さなければいけない時期に来ているということです。


このような時代になれば、ある瞬間において環境への「最適化の度合い」はどうでもよくなり、むしろ変化していく環境に対して、どれだけしなやかに適合できるかという「重要性の度合い」の方が重要になってきます。


本日の最高の一冊は
「NEW TYPE」山口周著
これからの変化が激しい時代に、変化に対応できる人材、その人材とは柔軟性にカギがある。

では、そのカギを見つけるためには新しい体験や
新しい習慣から学び、常に成長し続ける
人間がポイントとなります。

さぁみなさんも一緒に新しい習慣を身につけて
変化に対応できる人に近づきましょう。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す