最近の公務員試験では、面接が非常に重視されています。しかし、そのことを十分に理解していない受験生は、少なくありません。
面接の重要性について、面接を実施する自治体の立場で考えてみましょう。そこには、「公務員に相応しくない人を採用してしまったら、大変だ!」という思いがあります。
その理由の1つは、「公務員の生涯賃金は約2~3億円」と言われていることです。自治体にとって職員の採用は、大きな財政負担です。このため、公務員に相応しくない人を採用してしまったら、大きな損失になってしまいます。
また、「職員数を増やすことができない」という事情もあります。住民の目もあり、公務員の数を増やすことはできません。このため、同じ職員1人を採用するにあたっても、より良い人を採用したいと思うのです。
さらに、内定辞退を避けたいとの思いもあります。面接して良かったので、内定を出したにも関わらず、内定を辞退されることがあります。これは、ある意味では、面接官が見抜けなかったことが原因とも言えます。
内定辞退があると、場合によっては、また採用試験を実施しなくてはいけなません。これは、二度手間です。そんなことがないように、面接でしっかり見極めたいのです。
このような背景から、近年の公務員試験では、面接が非常に重要視されています。最近では、神奈川県茅ケ崎市や大阪府寝屋川市のように、従来の筆記試験を止めて、面接中心の試験にしている自治体も少なくありません。
受験生としては、こうしたことを踏まえて、面接試験に臨むことが必要なのです。