本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「立ちふさがる木」
です。
「それではスタートです!」
トレイルラン大会スタートの合図で、みんなが一斉に走り出す。
僕のスタート位置は、前の少し手前付近。
先頭を走るのはコースが分からない分不安が残るし、
前に人がいるほうが、みんなのペースを掴みやすい。
大切なのはスタミナ。
自分の体力が山道での28kmに耐えられるのかどうか。
それを検証するには、人のペースに合わせるのがちょうどいい。
山の中でのスタート。
やはり最初は上り坂。
一斉に坂を走って駆けのぼる人がほとんど。そんな中、上り坂に差し掛かると早歩きに切り替える人も見受けられる。
「最初から歩くのか?」
マラソンでは最初から歩くことは考えられない。
だが、長距離のトレイルランなら・・・。
作戦の1つとしてあるのかもしれない。
上りで体力を奪われるよりは、上りで休んで下りで力を発揮する。
これも立派な作戦かもしれない。
そして、初めて上る坂道。
六甲山を走った時は何度も練習を重ねたので、坂道がどれくらい続くかは把握ができた。
でも、奈良の生駒山は初めて走るコース。
坂道がどれくらい続くのか。
どれくらい体力が奪われるのかは想像できない。
「初めて走るコースって結構大変」
これは最初は軽く走って、体力を温存するほうが賢いかもしれない。
しばらく進むと平地になり、通常通りの速度で走れるようになった。
先頭グループはあっという間に前に進み、固まっていた集団もまばらになっていく。
さらに奥に進んでいくと、山の中を抜けて道路に出る。
「霊園は走らないでください。追い抜き禁止です!」
噂の霊園。コースには案内係の人の姿と呼びかけの声。
先程まで必死に走っていた大人たちが、墓地の前で静かにぞろぞろと歩く。
「信号が青になったら渡ってくださいね」
トレイルランのコースに信号!?
大人たちが集団で横断歩道を歩いて渡っていく。
幼い頃の遠足を思い出す。
前回のショートトレイルにはなかった初体験がいっぱい。
田園風景の中、民家が立ち並ぶ道を走って、再び山の中へ入っていく。
ん?
目の前に若い男性が1人立ち止まっている。
「どうかしたんですか?」
思わず声をかけると、
「いや、木が倒れてて・・・。僕、トレイルラン初めてなんですけど。ここってコースなんですかね?」
男性の前には大きな木が横向きで道を塞いでいる。
「いや、どうなんでしょう」
そう言いながら、僕は大きな木を飛び越えて前に進んだのでした。
追伸
トレイルランをやってみて分かったんですが、木が道を塞いでいるというアクシデントは結構あります。
もともとトレイルという言葉は「未舗装路」といった意味があります。
道なき道をゆくのが当たり前のコースなんですよね。
以前参加したショートトレイルの大会も、
「スタートとゴールは決まっていて、そこまでのコースは自分で選んでください」
という内容でした。
マラソン大会と比べて、本人の自由度が高いんですよね。
自然の中を走るので、虫がいたり、木が倒れているなんてことは日常茶飯事。
初めてのトレイルに参加した男性が、大きな木を目の前に戸惑う気持ちも理解できます。
ただ、
僕が道を塞いでいる木を見て「飛び越えればいいや」と自然に思えるようになったのは、
目の前の問題に対してすぐに答えを出せるようになったのは、
トレイルランに慣れ始めたからかもしれませんね。