本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「試食コーナー」
です。
皆さんはご存知でしょうか?
デパートの地下には、試食コーナーが存在することを。
幼い頃の僕は、母に連れられて食品売り場をよく回りました。
「ウィンナーいかがですかー。美味しいウィンナーですよ」
声のする方に視線をうつすと、つまようじの刺さった美味しそうなソーセージ。
そして、それを必死に宣伝しているお姉さんの姿がありました。
彼女の姿を目にした僕に、1つの考えが浮かびます。
「今日も食べれる!」
幼い頃の僕には食欲しかありません。
目の前にあったソーセージをすぐさま口に放り込む!
美味しい!
すっかりソーセージの魅力に取り憑かれた僕は、次の獲物に手を伸ばし始めたのでした。
これ、今になって考えると恥ずかしい行為なんですよね。
食品売り場で試食コーナーがあるのは、幼い子どもの食欲を満たすためではありません。
売上を上げるためなんですよね。
「お母さんは食べないの?」
僕がそうたずねた時も、
「食べたら買わんといけんが(買わないといけなくなる)」
と言って、母はウィンナーを口に入れようとはしませんでした。
返報性の法則を母は知っていたんですよね。
人は何かをされると、返したくなる性質があります。
例えば、挨拶。
挨拶されたら、多くの人が挨拶を返すと思います。
お土産やご祝儀なんかもそうですよね。
受け取ると、返さないといけない。
そう思ってしまう事があります。
洋服屋で店員さんが試着をすすめるのも、そういった意図があります。
これが返報性の法則。
たくさんのビジネスで多用されています。
では、試食コーナーでは購入することが前提じゃないと食べてはいけないのか。
そんなこともありません。
企業側もサービスで行っている行為です。
買わなくても罪にはなりません。
そう思っていましたが、つい最近、サービスを受ける側のモラルが低下している印象を受けました。
「このゲーム面白いですよ!」
最近ではスマートフォンでゲームをやることが普通になり、一緒にやろうと誘われることも多くなってきました。
「どんなゲーム?」
「シミュレーションです。みんなと同盟を組んでやるんですよ」
「へぇ~」
昔の三国志みたいなイメージかな。
「無課金でもできますし、楽しいですよ」
お金をかけずにゲームが楽しめる、いい時代になったものです。
「まぁ、でも楽しかったら課金してしまうからね」
幼い頃に学んだ返報性の法則が発動してしまうおそれがある。
「いや、面白くなかったら消したらいいんですよ」
「まぁ、そうだけどね」
「面白くないゲーム作る方が悪いんで!」
この発言に対して僕は少し違和感を覚えたのでした。
追伸
試食コーナーでは、無料で食品を提供する。
別に買わなくても問題はない。
ただ、無料で食品を提供してもらってるから、
「ありがとう」
という感謝の気持ちは伝えるようにしたい。
たとえまずかったとしても、生産者を否定することはしないと思います。
今回考えさせられたのは、試食コーナーならぬ試食ゲーム。
無料で提供されている作品で遊んで、面白くなかったら消せばいい。
その通りなんですが、それなりに遊べたのなら、感謝の気持ちがあってもいいとは思います。
この2つの場面。
明確な違いは一体どこにあるのか。
考えてみました。
それは、目の前に人がいるかどうかです。
人は目の前に相手がいないと、気遣いの気持ちを忘れやすくなるのかもしれません。
感染症の影響で、人と対面して話すことが少なくなった現代。
人に対しての感謝だけは忘れないようにしたいですね。