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六甲山に登り始めてから1時間。
ようやく、
「雨ヶ峠(あまがとうげ)」
と呼ばれる場所へ到着する。
標高600m。そして、目的の六甲山の山頂は931m。
931-600=331m
ようやく3分の2まで登ることに成功。
登ってきたハイカーの皆さんも、
「よっこいしょ」
といった感じで、木造の休憩スペースで腰をおろし始める。
ここでの選択肢は2つ。
このまま休憩せずに登るか。それとも、休憩するか。
天使と悪魔が僕の中で会話し始める。
天使「トレイルランという競技はレースですよ。休憩しないほうが良いに決まってるよ! 結果出すんでしょ!」
悪魔「休んじゃえよ! ちょっとぐらい休んだって変わんねーよ!」
なんか、
天使が言ってる言葉の方が怖いような気がする・・・。
というか、
天使がブラック企業みたいな事言ってる!!
悪魔の誘惑通り、確かに休憩はしたい!
したいんだけど、
「飲み物がない」
という現実。
朝、家を出る時に確認した持ち物リストを取り出す。
・水!
とちゃんと書いたのに、自動販売機の存在に甘えて買うのを忘れていた。
実際、山の入口までは自動販売機が設置されていた。
でも、
山に入ったら最後。
自動販売機がどこにも見当たらなかった!
普通に考えたらそうなんですよね。
自動販売機の業者の方が、わざわざ登山しながら自動販売機の商品を補充するとは考えにくい。
あと3分の1登れば頂上。
頂上まで登れば、自動販売機はあるかもしれない。
僕は再び前を向いて歩み始める。
自動販売機を探して・・・。
雨ヶ峠を越えると、上り坂と階段の連続。
これまでの上りと下りの繰り返しではなく、ただひたすら登るのみ。
「こっから登りがきついからなぁ」
ハイカー達の声が聞こえる。
やっぱりそうなんだ。
と自分でも納得。
疲れからか視線が下向きになり、いつの間にか足元ばかり見てしまう。
ゴンっ!
「痛っ!」
目の前の大きな木の枝にぶつかる。
頭を撫でながら、枝を睨みつける。
が、悪いのは自分。
再び歩みを進める。
目の前の階段、目の前の坂、目の前の道。
目の前のものにだけ集中し、ただひたすら歩み続ける。
歩き続けること1時間。
山の木々で遮られていた光が、突然目に飛び込んでくる!
「おおっ!!」
山頂手前の休憩スペースに到着。
歩んできた道のりを振り返ると、眼下に広がる美しい景色。
その光景を見て、僕は思わず叫ぶ!
「自動販売機だ!!」
僕は一直線に自動販売機に駆け寄ったのでした。
追伸
人は疲労がピークに達すると目の前の事しか考えられなくなります。
僕が去年、初めて出場したフルマラソン大会もそうでした。
30km地点までは快調に走っていたんですが、疲れから急に足が前に出なくなり、走れなくなってしまいました。
そこからは、ただ一歩一歩。目の前の道を歩くだけ。
「初めてのフルマラソンは必ず走って完走する!」
そう思っていたはずなのに。
結局は目の前の道を、一歩一歩進むだけ。
ただ、
それでも歩いていればゴールできるんですよね。
あきらめることなく、歩いていれば。
僕の初めてのフルマラソンのタイムは、
4時間57分55秒
これが去年の10月24日の記録。
そして、
何度か練習してリベンジしたのが、
約1ヶ月後の11月21日。
記録は、
3時間52分13秒。
人は失敗を通して成長する生き物なんですよね。
まぁ、何が言いたいかっていうと、
「水は大事」
ってことです(笑)。